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3人めはチャンバース、佳境のケディラVSシュナイデルラン…見えてきたアーセナル補強の全貌

アレクシス・サンチェス61億円、シュナイデルラン46億円、ドビュッシー21億円、チャンバース12億円、カシージャス7億円、オスピナ6億円。締めて153億円に、CB獲得費用を入れると…「予算1億ポンド(約173億円)」とほぼ合いますね。シュナイデルランがケディラに変われば、ケディラは2500万ユーロ(約35億円)といわれているので、こちらのほうが移籍金は安くなりそうです。アーセナルの、この夏の大型補強の全貌がようやく見えてまいりました。

「BBC」によると、今週末、アーセナルはサウサンプトンとテーブルを持ち、チャンバース移籍確定とシュナイデルラン獲得交渉を行うとのこと。シュナイデルランの移籍金がうまく下げられれば、そのまま一気に決まり、ドイツ代表のビッグネームのプレミアリーグ上陸はご破算になるかもしれません。GKについても、コロンビアとスペインの代表GKを2人とも獲るのか、メディカルチェックと本人のサインで完了といわれているオスピナ一本でいくのかは不透明。いずれにしても、オスピナ獲得ストップだけはなさそうな雲行きです。

それにしても、セインツのカラム・チャンバース獲得は、寝耳に水でした。本ブログでも、6月上旬に「デイリー・メール報道のアーセナル補強リスト」という形で紹介させていただいておりましたが、その後続報はとだえ、直近は完全にノーマークでした。U-17、U-19などユース各年代でイングランド代表に選ばれている19歳は、右SBを軸に、CBや左もこなす器用なプレイヤー。彼が加入すれば、ポジションが完全にかぶるジェンキンソンは、出場機会を求めてレンタル移籍でプレミアリーグの中堅以下クラブ、もしくは海外に出されるでしょう。

この隠し玉があったので、移籍金が高騰したといわれていた若いオーリエではなく、28歳の即戦力、ドビュッシーでよかったのかもしれません。ヴェンゲル監督、素晴らしいと思います。やはり話は最後まで聞くものですね。

そして、今後の焦点は「ケディラVSシュナイデルラン」「カシージャスVSオスピナ」です。センターMFに関しては、大舞台の経験や総合力、完成度をとるならケディラ。将来性、プレミアリーグでの経験値、単純守備力、ホームグロウンをとるなら、ケディラより3歳若い24歳で、プレミアリーグ歴が6年になるシュナイデルランでしょう。ケディラ獲得が頓挫したのは高すぎる週給といわれていましたが、ここにきてケディラ側が大幅に譲歩してきたと伝えられています。

これは、ケディラ自身はアーセナル入団を希望しているにも関わらず、アーセナルが大きくシュナイデルラン獲得にシフトしていることへの危機感の表れなのではないでしょうか。もしそうだとすると、ケディラの代理人は大きなミスを犯したことになります。ガナーズに入りたいのであれば、チーム内の序列や費用相場観に妥協を一切許さない優秀なマネージャー・ヴェンゲルさんに、ふっかけるようなマネをしてはいけません。

8月上旬までバカンスに入っているケディラは、シュナイデルランにシャッターを降ろされてしまうのでしょうか。私は、シュナイデルランよりも前線への飛び出しが鋭いケディラのほうが、アーセナルの攻撃的なサッカーにフィットするとみます。「守備を改善する=守備的な選手を置く」ではありません。ケディラを入れて、「より前で相手の攻撃の芽をつぶし、攻撃的に失点を防ぐ」道もあるのではないかと思います。

そしてGKは、「カシージャスに復活はあるのか」の1点ですね。プレミアリーグに移ってきても何かとマスコミに狙われそうなカシージャスは、レギュラーポジションを獲れないとなると「モウリーニョ、アンチェロッティに続きヴェンゲル監督も干した」と、ゴシップ大好きイギリスメディアが大合唱しそうです。オスピナで充分、もしくはシュチェスニーを含めてポジション争いをさせるという意向であれば、面倒な話が多くなりそうなカシージャスにはお引き取りいただき、CBの獲得予算を増やしたほうが得策だと思われます。

私は、フラムとマンチェスター・ユナイテッドでスランプからの復活を遂げたファン・デル・サールを見てきたこともあり、カシージャスを信頼してまかせれば、世界一だった判断力と安定したキャッチングは戻ってくるのではないかとにらんでいます。とはいえこれは、どこまでいっても憶測。現状ではカシージャスを使うのはギャンブルなので、ヴェンゲルさんの選手を見る眼の確かさと腹くくりの問題ですね。

ケディラとカシージャスが来たら、盛り上がるのは間違いありません。アーセナルと、レアル・マドリードは関係が良好なのでしょうね。世界一のクラブから、2年に渡って3人もワールドクラスを提供してもらえる可能性があるクラブは、世界広しといえどもアーセナルだけだと思われます。さすがのモウリーニョ監督も、これだけは絶対にできません。

チャンバースはおそらく週明けに発表。シュナイデルランとオスピナで決まりなら、来週中に、こちらも公式サイトにデカデカと写真が載りそうです。今季のアーセナルはすごいですね。ヴェンゲル監督には、「補強は出遅れ、不安」などと偉そうなことを申し上げた件について、お詫びしたいと思います。申し訳ございませんでした。ファン・ハール元年のわれわれの優勝は難しそうなので、今季こそ、ヴァンゲル監督がプレミアリーグ優勝を勝ち取ってください。ただし私は八方美人なので、ブレンダン・ロジャース監督にも同様のことを申し上げつつ、「優勝はチェルシー」などと予想するかもしれませんが、諸々、笑って流していただければ幸いでございます。

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“3人めはチャンバース、佳境のケディラVSシュナイデルラン…見えてきたアーセナル補強の全貌” への4件のフィードバック

  1. ゆうま より:

    こんな補強をするアーセナルなんて俺の知っているアーセナルじゃない(笑)

  2. グナ より:

    チェンバースの記事ありがとうございます。
    ケディラが好きですけどもうベンゲルさんに任せます!優勝して花道を飾って欲しいです。
    マンユー普通に強くないですか?ファンハールはやり手です(゜O゜;

  3. せお より:

    更新お疲れさまです。

    オスピナはニースの監督が移籍を明言したので確定みたいですね。

    後はDMFはどっちがきてもワクワクしますね(^^)
    CBはどうするんでしょう?フェルは放出拒否するのかな?

  4. londres nord より:

    チャンバースは寝耳に水でした、姓からするとご先祖様はフランス人ですね。コロのようにCBにコンバートするのかな等の楽しい想像ができます。
    アーセナルの優勝は、守れるCMFを獲れるかにかかっていると思いますし、中盤の選手のバランスだと思います。ベンゲルさんは、1勝も出来ないモウリーニョに一矢を報いることが最初の一歩だと思います。

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