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今度こそ獲れるか!? 実現したらおもしろい「アーセナルとケディラが移籍合意」報道

ウェルベックを獲ったのにパリ・サンジェルマンのカバーニ、 攻撃的MFは飽和状態なのにベンフィカのエドゥアルド・サルビオ…アーセナルの移籍ゴシップは、にわかに信じがたい話が多いのですが、プレミアリーグのなかで、いちばん冬の補強の噂が多いのがガナーズとマンチェスター・ユナイテッドでしょう。両者とも今季のスタートダッシュに失敗したこと、中盤より後ろの層の薄さを解消していないこと、資金に余裕がありそうなことがベースにあるのだと思います。

とはいえ、ことアーセナルのお話に関しては、出てくる名前が攻撃的な選手ばかりなのが気になります。多少足りなくても我慢して選手を使い、極力余剰人員を出さないようにまわそうとするヴェンゲル監督の性格からしても、冬のマーケットで、人材が充足しているポジションに50億円以上の選手を獲ったりはしないでしょう。何らかの補強があるなら、やはり守備的な中盤かDFライン。中でも、「この冬に獲得しないと後々獲れるかどうかわからなくなる選手」です。

この2つの条件に合致し、イギリス紙の「合意報道」が出ているのがレアル・マドリードのサミ・ケディラ。アーセナルは、この夏ケディラ獲得に動いたものの、年棒が折り合わずに個人合意に至らなかったと報じられています。しかし、レアル・マドリードとケディラの契約は来年夏までで、今のところ更新の動きはなし。今季のケディラは、度重なるケガもあって、リーガ・エスパニョーラ出場はたった2試合、38分。トニ・クロースとモドリッチで固定されているレアル・マドリードのセントラルMFに、完全なる控え選手のケディラが食い込むとすれば、レギュラーのリタイア以外になさそうです。

資金的に余裕があるわけではないレアル・マドリードは、ケディラが夏にフリーで出ていくことをよしとせず、若いバックアッパーを獲得してでも移籍金収入確保に走るのではないかと思います。ドイツ代表MFのプレミアリーグ参入話が単なる飛ばし記事なのか、それなりの動きが実際にあるのかは外からはわかりませんが、状況証拠は揃ってますね。

私は、アーセナルのケディラ獲得については、夏の移籍市場でもイチ推しにしておりました。中央の守備に穴が空きがちで、カウンターに脆さをみせるアーセナルのセントラルMFは、かねてから補強が必要なポジションといわれておりましたが、ここに守備的な選手を足すよりも、「攻撃のセンスがあるセントラルMF」が入ったほうが、よりアーセナルらしいサッカーができるのではないか、と思ったからです。ヴェンゲル監督が夏に動いたと伝えられていたスポルティングのウイリアム・カルバーリョが獲れればそちらでもいいですが、売却条項に入っているといわれる3700万ポンド(約64億2000万円)は、ケディラの倍以上のお値段になりそうです。

開幕前から、今季はチェルシーが圧倒的に強いとみており、優勝予想の二重丸は2年連続でモウリーニョ監督のチームに打ったものの、プレミアリーグの優勝争いがよりおもしろくなってほしいので、アーセナル、リヴァプール、マンチェスター・ユナイテッドの逆襲を楽しみにしております。グーナーのみなさんの多くは、フェルナンジーニョやマティッチ、シュナイデルランのように、しっかり守れる選手がいいと思ってらっしゃるのかもしれませんが、アルテタ以上に攻撃の後方支援ができて、エジルをより元気にしてくれそうなケディラ投入で、「攻めて勝つ」「守りにまわる回数自体をさらに減らす」というサッカーを構築するのもいいのではないでしょうか。

ところで、ヴェンゲル監督はほんとうにCBは獲らないのでしょうか。「とにかくヘイデンとチャンバースを育てるのである」という方針なら、それはそれでいいと思いますが、だとすれば、ズマがいきなり入っても中央の堅さやラインコントロールに影響がないチェルシーぐらいの守備の連携構築をしないと厳しいのではないかと思います。1月移籍の話は、少し気が早いのですが、ケディラとガナーズの合意報道があったので、触れさせていただきました。あらためて、アーセナルの巻き返しに期待します。

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“今度こそ獲れるか!? 実現したらおもしろい「アーセナルとケディラが移籍合意」報道” への3件のフィードバック

  1. サッカー小僧! より:

    ケディラが取れるなら、ぜひ取るべきだと思います。
    週給面で折り合いがつかない、と夏の移籍市場では読みましたが、ケディラも、
    今のレアルでの状況を憂慮して、多少折れたんでしょうかね・・・?
    どちらにしろ、それ相応の週給を支払うことんあるでしょうから、代わりに2列目の
    余興戦力、ポドルスキとか、放出する必要はあるでしょうね。

    CBは、ヘイデン育てるつもりなら、コクラン入れずにヘイデン入れると思うんで、
    やっぱり補強に動くんじゃないでしょうか?
    とりあえずは、冬の移籍市場まで、チェルシーにこれ以上ポイントを離されないよう
    勝ち点を落とさないようにして欲しいものです。

  2. tomo より:

    更新ご苦労様です。

    私は現時点では信憑性はかなり低いと思います。素晴らしい補強になると思いますけどね。

    冬に話を限ればアルテタ・フラミニ・ディアビの中で誰かが放出されない限り新戦力獲得は
    ないでしょう。そして上記3名は冬には放出されないと思います。故に移籍金が低かろうが
    年俸面でケディラが妥協しようがそれ以前の段階でベンゲルが獲得に動くとは思えません。
    ベンゲルにとって『不必要な補強』はアーセナルでは基本的にまず実現しませんからねぇ。
    ただし・・・アルテタが長期離脱すれば状況は変わるでしょうが・・・

    CBもほぼ同じでしょう。怪我人が復帰すればベンゲルが彼等から出場機会を奪うレベルの
    選手を補強するとは私には思えません。従ってレギュラーCBのどちらかがシーズン絶望の
    離脱でもしない限り何も起きないでしょう。

    以前も書かせて頂きましたが今冬のアーセナルには新戦力は原則として来ないでしょうね。
    むしろ放出が目立つはずです。ポドルスキ・サノゴ・キャンベル・・・まだいそうです。

  3. makoto より:

    サッカー小僧!さん>
    ケディラ、折れたんでしょうね。来るといいですね!

    tomoさん>
    1月に獲れないと、ケディラはよそに持っていかれそうなので、私は獲るのではないかと思いますが、過去経緯からみればステイという判断もありそうです。また、獲得という判断をしそうなケースとして、「思うような順位につけられていない場合」というのもあると思います。年末に5~6位となれば、ヴェンゲル監督はなりふり構わずいくのではないでしょうか。

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