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アーセナルのヴェンゲル監督が総会で約束した「1月獲得の守備的な選手」は誰だ?

ヴェンゲル監督が、16日に開催されたアーセナルの年次総会で「1月の移籍市場で守備的な選手を獲得するつもりだ」と宣言しました。無冠が続いていた近年のガナーズの総会は、株主から厳しいツッコミが入ることが多かったようですが、昨季末にFAカップを制覇し、プレミアリーグ2014-15シーズンのとば口にはコミュニティシールドでマンチェスター・シティに快勝。今回の総会は、ヴェンゲル監督が大きな拍手で迎えられるという明るい雰囲気のなかでのスタートだったそうです。

アーセナルの株主なら、苦戦気味のプレミアリーグをみれば「なぜCBやセントラルMFを補強しなかったのか」「守備ができる選手を獲ってくれ」といいたくなるでしょう。今回、株主から質問が集中したのは、やはり補強まわりのお話。最低でももう1人、後ろの選手を獲るべきだったのではないか、というお話です。これに対して、ヴェンゲル監督は「私たちは、アレクシス・サンチェス、ウェルベックらを獲得した。これは、移籍市場における非常に大きな成果である」と胸を張りつつ、「もう1人獲得するべきだったという意見には賛成だ。しかし、その1人がうまく見つからなかった」と説明。さらに、「負傷者が出てメンバーが足りないこともあり、(1月に再開する)移籍市場で守備的な仕事ができる選手を獲得したい」と明言したとのことです。総会で語ったとなれば、これは限りなく「約束」ですね。さあ、アーセナルはこの冬、どんな選手をエミレーツに迎えるのでしょうか。

以下に、最近イギリスのタブロイド紙やスポーツ専門メディアが報道している「アーセナルが獲得をめざしている選手」をリストアップしてみました。「さすがにそれはないでしょう」という名前もありますが、これがなかなかの顔ぶれです。

■サミ・ケディラ(レアル・マドリード)
欧州王者との契約が2014-15シーズンで満了。この夏から獲得が噂されている大物。イギリス紙「エクスプレス」は、移籍金1200万ポンド(約20億円)、週給10万ポンド(約1700万円)と伝えています。ACミランは獲得を諦め、チェルシーとの一騎打ちといわれていますが、果たして…。

■マッツ・フンメルス(ドルトムント)
直近、「エクスプレス」が名前を挙げているドイツ代表の守備の要ですが、さすがに絶不調ドルトムントは出さないでしょう。3200万ポンド(約54億円)と高額ですが、ケガさえなければこの金額の元はとれるでしょう。とはいえ、ケガがちの選手がケガ人だらけのクラブにくるとなると、不安は拭えないですね。

■フィルジル・ファンダイク(セルチック)
センスあふれる23歳のオランダ人CBは、800万ポンド(約13億6000万円)とお手頃価格。セルチックの地元スコットランド紙と、「デイリー・スター」が報じています。右SBもできて、強いミドルシュートがあり、攻撃にも絡めるところはアーセナル向きです。

■ステファンヌ・スパラニャ(マルセイユ) 
フランス紙が「レンヌと争奪戦」と煽っていた19歳のDFは、即戦力というより将来性でしょう。12月で契約が切れ、移籍金がゼロになるので、他の選手を獲得した返す刀で補強をする可能性もあります。
■ウィンストン・リード(ウェストハム)
ニュージーランド代表DFの26歳で、「メトロ」によると移籍金は1500万ポンド(約26億円)。プレミアリーグ経験があり、トップクラブでも充分にやれそうな選手ですが、こちらはリヴァプールと競合しており、本人はロンドンよりマージ―サイド希望とのこと。

■エメリク・ラポルト(アスレティック・ビルバオ)
こちらもイギリス紙「エクスプレス」ネタ。フランスU-21代表DFの20歳は、フランス領バスクのバイヨンヌ出身のため、バスク純血主義を貫くビルバオにおいてリザラズに続く2人めの外国人選手として下部組織に入団。フィジカルが強く、後ろから攻撃を組み立てることもできるプレイヤーです。移籍金は3400万ポンド(約59億円)

■アンジェロ・オグボンナ(ユヴェントス)
26歳のナイジェリア系イタリア人で、イタリア代表のゲームに4試合出場。昨季、ユヴェントスがミラノとの争奪戦を制してトリノから獲得。フィジカルが強くスピードもあるとのこと。左SBもできるなどユーティリティーも魅力。

オグボンナのプレイは細かくチェックできていないのですが、私の推しは「ケディラ+ラポルト、難しければケディラ+ファンダイク」です。ハードなマークができる選手より、ビルドアップができるなど攻撃への貢献度が高いCBのほうが、アーセナル向きだと思います。SBにもまわせる選手のほうがベターですが、ユーティリティーよりも守備力優先。メルテザッカーを控えに追いやるぐらいのレベルの即戦力がほしいところです。ポドルスキやジョエル・キャンベルを放出してでも、セントラルMFとCBを両方補強したほうがいいでしょう。ケガ人さえ復帰してくれれば、アーセナルの攻撃陣はプレミアリーグで3本の指に入るぐらいの充実度ですので。

ここからの3ヵ月はあっという間でしょうね。移籍話も気になりますが、その前にヴェンゲル監督に求められているのは、年内にこれ以上チェルシーに離されないこと。来年4月にある、モウリーニョ監督との因縁の対決が消化試合にならないことを祈っています。いや、しかし、ラポルト獲れたら盛り上がりますね!

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“アーセナルのヴェンゲル監督が総会で約束した「1月獲得の守備的な選手」は誰だ?” への2件のフィードバック

  1. サッカー小僧! より:

    更新ご苦労様です。

    私は『安心するのはまだ早い』と思いますよ。ベンゲルは過去に何度もこのレベルの発言を
    反故にしていますからね。メディアではなく公式HPで補強を示唆する発言が掲載されても
    結果として補強がなかったことも過去には何度かありましたからね。
    それでもCBだけは今冬に補強すべきでしょう。絶対的な量が不足していますからね。

    私はコシェルニーとメルテザッカーの『控え』を任せられる選手で十分です。それだけでも
    大きな意味があると思います。別に若さも必要ないでしょう。あくまでも必要だと思うのは
    現レギュラーと有意義なターンオーバーが可能な選手ということだと私は思います。

    セントラルMFは・・・来夏にフラミニとディアビを放出した上でビック・サマー第3弾と
    してエジル・サンチェスに匹敵する本当のワールドクラスを獲得する方がいいと思います。
    ケディラが不足というわけではないですが・・・

    —–
    多くは望まないので、とりあえずは最低でも一人は補強して欲しいですね。
    というより、しないとダメだと思います。

    まぁ、それよりまずは冬の移籍市場まで、優勝を争えるポジションにしがみついて
    いくことが先決ですけどね。
    シティが、チェルシーが・・・と言う前に、アーセナルが安定した戦い方を継続
    させることが、何よりも大事だと思います。

  2. makoto より:

    tomoさん>
    移籍は、相手あってのお話ですから、決まるまでは安心できないのはおっしゃるとおりだと思います。心配なのは、CBのバックアッパー獲得ぐらいにとどまってしまうと、4位も危ないのではないか、ということだけですね…。

    サッカー小僧!さん>
    そうですね。今季は、今まで以上にピンチですね。リヴァプールとマンチェスター・ユナイテッドも大型補強をしているので、そちらがフィットしてきたら、どこが5位以下になるのかわからなくなります。

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