偏愛的プレミアリーグ見聞録

「この夏は誰も出て行かない」は本当か？何かと不穏なオフの主役・アーセナル

「来季は誰も出て行く様子はないから、新しい戦力が加わればチーム強化ができる」…最近、インタビューを受けたアーセナルCL出場権獲得の立役者、トマシュ・ロシツキの言葉です。スアレスの去就が話題になっているリヴァプールや、ベイルのスペイン移籍話にやきもきさせられているトッテナム、監督が変わったマンチェスター・ユナイテッド、エヴァートン、チェルシー、マンチェスター・シティと、プレミアリーグのトップクラブが何かと騒がしくなっているなかで、唯一静かに「見える」アーセナルですが、しかしみなさん、思い出してください。アンリ、A・コール、クリシー、セスク、ナスリ、ファン・ペルシ、ソングと、チームの主軸を金持ちクラブに抜かれ続け、毎年オフシーズンの主役になっているガナーズのことです。何もないわけがない、と思っているのは私だけでしょうか。

さしあたって、噂レベルの話も含めて、今のところ挙がっている話を以下に列挙してみます。

【ポジティブ系】
・ビジャ、移籍合意（あくまで報道）
・J・セーザルと交渉中（報道）
・オリンピック・リヨンのクラニエと交渉中（報道）
・「ルーニーが出て行くならほしい」とヴェンゲル監督（本人発言）
・イグアインが「アーセナルのサッカーは自分に合う」（本人発言）
・オーセールFW、サノゴ獲得（報道）

【想定どおり系】
・ロシツキ残留見込み（本人発言）
・アルシャビン、スキラッチ、デニウソンが退団（確定/チームが発表）
・ジェルビーニョ、移籍否定（本人発言）
・ポドルスキ、移籍否定（本人発言）

【ネガティブ系】
・ヴェルマーレン退団説。イタリアのクラブが触手を伸ばしている
・コシールニー「タイトル狙えないなら移籍したい」（本人発言）
・ドルトムントがポドルスキ獲得を画策（報道）
・ファビアンスキにべジクタシュがコンタクト（報道）
（グーナーの方はもっとご存じかと思われますが、主だった話はこんなところではないでしょうか）

コシールニーのように「チームに野心がない」「タイトル狙えないなら移籍したい」と選手が言っているとき、その本音は2種類に分かれます。ひとつは本気でそう思っているケースで、もうひとつは「サラリーに不満あり」をオブラートに包むとこういう表現になる、というケースです。アーセナルの場合は、後者のような気がしてしまいますが、どうなんでしょう。しかし、最近タイトルから離れているリヴァプールでは、チームに野心がないなどといって辞めていく選手がさほどいないのに対して、アーセナルは多いですね。あくまで推測ですが、サラリーもさることながら、選手をがっかりさせる発言がフロントに多いのではないでしょうか。チームが「儲かればOK」とか「CL出られれば問題ない」などと言ってたら、選手はストレスたまりますよね。そういえば、エミレーツスタジアム建設中は、ヴェンゲル監督自ら、はっきり「予算はない」と公言していましたね。現在はどうなのかわかりませんが、いずれにしても私個人としては、プレミアリーグのクラブのなかで、この3ヵ月、いちばん目を離してはいけないと思っているのはこのクラブです。

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“「この夏は誰も出て行かない」は本当か？何かと不穏なオフの主役・アーセナル” への3件のフィードバック

1. プレミア大好き！ より:

   2013年6月7日 12:47 PM

   コシェルニー以外は正直ネガティブでもないですよね
   特にポドルスキーは週給チームトップにしては物足りないですし
   退団した選手とポドルスキーの週給合わせたらルーニー雇えそうですけどね
   あとサニャくらいですか

   返信
2. makoto より:

   2013年6月8日 9:35 AM

   半年～1年くらいの不調やチームになじむための時間がかかるケースがあることを考えれば、ヴェルマーレンやポドルスキを見限るのは早いと思います。チームも「ルーニー獲得にお金は払える」といっているので、頭数すら充分とはいえない（特にDF、GK）なか、彼らを出さずに補強できるのがいいのではないでしょうか。

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3. www.moonroomproductions.com より:

   2014年2月19日 1:44 PM

   Nothing I could say would give you undue credit for this story.

   返信