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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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獲れれば大収穫!アーセナルはルイス・グスタヴォとグアルディオラを口説けるか?

アーセナルが、バイエルン・ミュンヘンのMF、ルイス・グスタヴォ獲得に動いているというニュースがイギリスのフリーペーパーに掲載されています。実現性はともかく、800万ポンド(約12億3000万円)という具体的な金額が出ているので、荒唐無稽な話でもないのでしょう。アーセナルのセンターMFはアルテタ、ウィルシャーにラムジー、ディアビと駒は揃っていますが、このところウィルシャーとディアビにケガが多く、チェンバレンを起用することもありました。頭数もさることながら、アルテタが不在となるととたんに不安定になるのも課題のひとつ。ここに、守備力があって前線とのハブの機能をしっかり果たしてくれる選手が加われば、チーム全体に安定感がもたらされ、プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、国内カップ戦が重なる年末以降において、アクシデントに耐えうる体制になるのは間違いありません。昨年は、キャピタルワン・カップもFAカップも悔しい負け方で終わってしまったので、今季何としてもタイトルを手に入れたいアーセナルとしては、このポジションにテコ入れしたいところでしょう。

一方バイエルン・ミュンヘンは、グアルディオラ新体制のもと、既にバルセロナからチアゴ・アルカンタラを獲得。シュバインシュタイガー、ハビ・マルティネスがいるなかにチアゴが入れば、ルイス・グスタヴォは4番手という扱いになり、出場機会を大きく減らすことになりそうです。ドイツはイングランドと比べてカップ戦が少なく冬休みもあるので、ローテーションという観点でいえば、プレミアリーグ勢ほど厳しくありません。昨季、ヨーロッパを制したドイツ王者が、トニ・クロースやロッベン、バトシュトゥバーなど主力選手の離脱があってもチームのコンディションを落とさずシーズンを乗り切れたのは、レベルの高い選手が揃っているだけでなく、主力選手のコンディション調整がしやすいカレンダーになっていることも理由のひとつだと思います。出場機会の大幅な減少が見込まれるなら、本人もグアルディオラ監督も移籍を考えるのは自然の成り行き。使わない選手を置いておくぐらいなら移籍させて、マリオ・ゴメスの抜けたFW獲得資金を増やしておいたほうがいい、という考え方もあるでしょう。

ここまでは、お互いの思惑は一致しているようにみえます。ただしそれは、あくまでも「センターMF」としての話。これが「SBもCBもできる使い勝手のいいルイス・グスタヴォ」となると、話は変わってきます。

アーセナルからすれば、センターMFというだけなら数はいるので無理して獲りにいかなくてもいいのかもしれませんが、彼らの悩みはユーティリティがある選手が少なく、流動性と戦術の選択肢が少ないこと。ルイス・グスタヴォの存在意義は、CBのコシールニー、メルテザッカー、ヴェルマーレンに何かあったとき、もしくはゲーム中に前線を厚くしたくなった際に、以前のソングのようにさまざまなポジションで機能してくれることでもあります。一方、バイエルンからすれば、バトシュトゥバーの長期離脱でボアテング、ダンテ、ファン・ブイテンしかいないCBや、左SBアラバのバックアッパーも気になります。何しろ新しい指揮官は「パスを出せないCBなどいらない。足りなかったらセンターMFを後ろに下げればいい」と平然と言い放つバルセロナという国から来た方です。この貴重な駒は、簡単には出さないような気もします。

いずれにしても、アーセナルからすれば、コンフェデレーションズカップ優勝チームのレギュラーMFを口説けたら大収穫。来季のプレミアリーグが俄然戦いやすくなるのは間違いありません。これから、両者の駆け引きを交えた続報があるかもしれませんので、その経過を見守ることとしましょう。老婆心ながら、アーセナルの関係者のみなさんには、「昨季のチャンピオンズリーグ同様、最初が肝心。後手を踏むと取り返せなくなりますよ」とだけ申し上げておきます。

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“獲れれば大収穫!アーセナルはルイス・グスタヴォとグアルディオラを口説けるか?” への2件のフィードバック

  1. And I thought I was the sensible one. Thanks for setting me straight.

  2. jak schudnac より:

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