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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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そろそろ出番か⁉ ルーカス・トレイラとベルント・レノにクラブOBがアドバイス!

プレミアリーグ初参戦のウナイ・エメリ監督が、理想的なチームで戦えるようになるまでには、もうしばらく時間がかかりそうです。即戦力補強と目された選手のなかで、レギュラーポジションを獲得したのはドルトムントから来たパパスタソプーロスのみ。アンカーで起用されている19歳のグエンドゥジは、未来への投資と見られていた選手です。グーナーが焦れているのは、ルーカス・トレイラがスターターに選ばれないことでしょう。セリエAのサンプドリアから2600万ポンド(約38億円)で獲得した22歳のセントラルMFは、プレミアリーグ4試合出場ながら、すべて後半からの登場です。「Goal.com」のインタビューに応じたアーセナルOBのジウベルト・シウヴァ氏は、ウルグアイ代表のMFはエンゴロ・カンテのレベルをめざせる逸材と絶賛しています。

「ワールドカップで彼のプレイを見たけど、とてもいい仕事をしていたね。シンプルにプレイでき、さまざまなことを簡単にやれる。DFの前でプロテクションし、前にいる選手をサポートすることもできる。危険を察知する力もあるね。彼が来る前は、このポジションがいなかった。簡単な役割ではなく、誰もがやりたい仕事でもない」

今季プレミアリーグで119分しかプレイしていないにも関わらず、タックル5本は既にラムジーと並んでおり、インターセプト4本はグエンドゥジ、ベジェリンに続くチーム3位です。カーディフ戦の81分、ラカゼットに通した速い縦パスは完璧なタイミング。プレミアリーグ初アシストは、昇格クラブを振り切る貴重な勝ち点3につながりました。ジウベルト・シウヴァ氏は、「プレミアリーグは簡単ではない。ハードワークに徹し、挑戦し続け、適応しなければならない」とアドバイスしておりましたが、そろそろ11番を頭から起用してもいいのではないでしょうか。4試合8失点のクラブに、センスあふれるアンカーを投入するメリットはあっても、リスクはないといい切っていいでしょう。

もうひとりの即戦力、ベルント・レノはペトル・チェフという高い壁に阻まれています。プレミアリーグ経験が豊富という安心感を買っているのか、ドイツ人GKに足りないものがあるのか。今季プレミアリーグにおけるチェフのパス本数は、1試合あたり35本でリーグ最多ですが、後ろからつなぐことにこだわるエメリ監督は、しばしばキックミスからピンチを招く36歳のGKに満足しているわけではないでしょう。レノを試してみてもいいのではないかと思いつつ、簡単に代えにくいポジションであるのもわかります。「デイリー・ミラー」にコメントを残したデヴィッド・シーマン氏は、チェフがスタメンに選ばれるべきと考えているようです。

「レノを獲得するために多額のお金を費やすことになったが、それは簡単にチームに入れることを意味するわけではない。彼には辛抱が必要だ。チェフは、間違ったことをしていない。ボックスの外でボールを扱う状況にも対処している」

ルーカス・トレイラは、早期にスタメンでプレイするチャンスが巡ってきそうですが、レノが実力をアピールする場は、カラバオカップかヨーロッパリーグになるかもしれません。レヴァークーゼンで7シーズンにわたってゴールマウスに君臨した26歳は、ベンチで過ごす日々にストレスを溜めていることでしょう。「フットボールでは、我慢しなければならない時期がある。私も経験したから、気持ちはわかる。レノは、自分の時間が来るのを待たないといけない」。GKならではの苦しみを知るレジェンドらしい、重い言葉です。

週末のニューカッスル戦のスタメンに、ルーカス・トレイラの名前はあるでしょうか。11番とグエンドゥジあるいはジャカが中盤に配され、エジル、ミキ、ラカゼット、オーバメヤンが前にいる布陣となれば盛り上がります。プレミアリーグ再開まで、あと3日ですか。いつもながら、インターナショナルマッチウィークは長いですね…。

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“そろそろ出番か⁉ ルーカス・トレイラとベルント・レノにクラブOBがアドバイス!” への5件のフィードバック

  1. 新参 より:

    多くのタスクをこなしてくれるトレイラがいれば、ジャカ・ゲンドージ・ラムジーのいずれでも行けそうです。トレイラのターンオーバーとしては、エルネニーが適任のように思います。トレイラほどの守備はないにしても、気の利いたポジションをとり、パスを散らせるエルネニーは貴重なバックアッパーになりえます。また、守備固めにもエルネニーは適任です。

    トレイラ、ラムジー、エジルの中盤を見てみたいですね。ラムジーには守備的なタスク、エジルには組み立てへの関与が求められますが…プレスをかいくぐることを優先すると、この3人が最適だと思います。

    プレスをかいくぐってミキ、オーバメヤン、ラカゼットの得点力を活かしたいところです。

  2. エミリー より:

    トレイラ+ジャカ、又はトレイラ+ラムジーがどう考えても正解。

    何かと批判の多い二人だけど、問題は守備の選手じゃないのにDMFとして使われてたことにあるわけで。トレイラのサポートを受ければ二人とも相当やりそうな予感があります。

    カソルラと組んだ時限定のコクランを除けば、おそらくソング以来となるディーセントな中盤の守備。

    全て解決するとは言わないけど守備のバランスが取れてそれが当然攻撃にもつながるんじゃないっすかね。

    あと、ジウボ。戻ってきてもええんやで。選手として。

    —–
    ジウベウトからのお墨付きですか、トレイラも嬉しいでしょうね。
    トレイラはジウベウトとヴィエラをミックスしたようなセンスがあるので、なぜ使わないのか聞きたいくらいです。
    クラブの公式動画などを見てると、ラカ、オーバ、グエンドゥジがやたらと仲が良さそうなんですよね。
    エメリさんとしては、そこを買っているのかな?
    逆にトレイラは、まだ言葉の問題とかで溶け込めきれてないのかな?とか勝手な予想をしてますが、それにしても、たしかに焦れてます(笑)
    レノも、リーグで使ってほしいですね。
    3試合に一回でもいいから、使ってほしい。
    レノも腐らずに練習で監督にアピールしてほしいです。

  3. エジルのパス より:

    いつも更新ありがとうございます!

    このブログを拝見させていただく様になって、本当に自分の日課の様に楽しみにさせていただいてます。ありがとうございます。

    ヴェンゲルが去りエメリさんのサッカーに移行している今、ワクワクするというよりも少しづつ不安な気持ちも抱きつつあります。

    07/08のスパイス時代の様な化学変化を期待しつつも、群雄割拠の今のご時世でビック6の中で失速感がいなめませんね、話は違いますがクロエンケさんにとって変わるオナーさんが現れない限りアーセナルの未来は明確に明るい未来とは言えない様な気がします、相方さんの意見も聞いてみたいですね。

    なんかすいません、本題とズレてますよね。失礼しました。

  4. shiiin より:

    この問題は難しいというか、ラカとオバメの共存くらい頭を悩ませますね。

    個人的にはトレイラのアンカーにラムジーとエジルの2センターがいいかなと思います。

    前の人が触れてますが0708シーズンのように科学反応起きないかなぁと思ってます。
    自分がアーセナルを好きになったキッカケでもありますし、あのシーズンは世界で一番魅力的なサッカーをしていたと自信を持って言えます。

    あのワクワクがまた見れるかは分かりませんが、見てて楽しい、魅力あるチームをつくって欲しいですね。

  5. ゆゆ より:

    いつも更新ありがとうございます。
    トマシュさんが言うように、トレイラ+ジャカ、トレイラ+ラムジーが得策かと。本格的な良いDMFを久しぶりに獲得出来たので、使わない手はありません。
    個人的には4-3-3で、前三枚をラカゼット、オーバ、ムヒタリアン、中盤をエジル、ラムジー、トレイラで見てみたいです。超攻撃的スタイル。トレイラが過労死すると思いますが。笑

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