イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ええ!?そこですか…アーセナルがベンフィカのストライカーに出したといわれる、何ともビミョーなオファー

フットボールwebマガジン「Qoly」で見かけたのですが、イギリス紙「デイリースター」に、アーセナルがベンフィカのストライカー、ロドリゴ・マシャドに2400万ポンド(約41億円)のオファーを出しているという記事があったそうです。この時期はいわゆる「飛ばし記事」が多く、開幕直前に比べればガセネタ比率も高いので、「それはないでしょう!」と笑いながら、さまざまな情報を愉しめばいいと割り切ってはいるものの、さすがにこれは見過ごせなかったですね。というのは、信頼性の低い記事の多くは「興味を持っている」「関心がある」と伝えられることが多いのに対して、はっきり「オファー」といっているからです。もちろん、「オファー=事実」ではないとはいえ…ヴェンゲル監督、そこにいきますか!?

以前、ボルトンにレンタルで出ていたときは伸び悩んでいたロドリゴ・マシャドは、昨季がベンフィカ3シーズンめ。ポルトガル・スーペルリーガで26試合出場・11ゴールはまずまずなのですが、41億円はいかにも高額です。同じポルトガルで活躍するFCポルトのジャクソン・マルティネスは、30試合20ゴールで決定力はこちらが間違いなく上。昨季、このコロンビア代表FWをチェルシーが獲りにいったときは、3000万ポンド(約51億円)といわれていました。

元々は、レアル・マドリードのエース、ベンゼマや、プレミアリーグで実績のあるロイク・レミー、そして昨季、オランダからプレミアリーグデビューを果たして鮮烈な印象を残したボニー・ウィルフリードらが、アーセナルの獲得候補だったはずです。40億円もする23歳FWに手を伸ばす意図はどこにあるのでしょうか。アーセナルが、リーグアン得点王という勲章を持っていたジルーを獲ったときは、半額の20億円だったのに!

整理すると、こうですね。
1)ロドリゴ・マシャドに40億なら、もう数十億積んででもベンゼマやジャクソン・マルティネス
2)ロドリゴ・マシャドに40億なら、ほぼ同額でプレミアリーグで実績があるロメウ・ルカクに手が届く
3)ロドリゴ・マシャドに40億なら、契約解除金が1000万ポンド(約17億円)といわれているロイク・レミーにしておけば、アトレティコ・マドリードのレギュラークラスのDFやMFをもうひとり獲れる

いかがでしょう。ロイク・レミーに関しては、QPRのハリー・レドナップ監督が、「彼を取り戻すのは難しい。私が2000万ポンドと叫んでも、契約にあるのは1000万ポンドだ」と完全に匙を投げている状態。昨季プレミアリーグで14ゴールと、ジルーやルカクとさほど変わらない実績がある選手を獲ったほうがいいのは、ルカクのエヴァートンがソルダードのトッテナムを上回ったのをみても明らかです(もちろんFWの差だけではありませんが)。どこからどうみても、ロドリゴ・マシャドという選択肢はないと思うのですが、グーナーのみなさん、いかがでしょうか。

「誰も獲れないとまたサポーターに怒られる」とばかりに、アーセナルが高過ぎるお買い物をしないことを祈っております。夏休みの宿題は、ぎりぎりになってから始めて終わらないのもまずいですが、早く始めて60点でもいけません。過ぎたるは及ばざるがごとし。明日のイギリス紙の一面に「ヴェンゲル監督、ロドリゴ・マシャドへのオファーを否定」「アーセナル、ロイク・レミーに1000万ポンドのオファー」といった見出しが躍っていることを願いつつ。(ロドリゴ・マシャド 写真著作者/Шорох Сергей)

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“ええ!?そこですか…アーセナルがベンフィカのストライカーに出したといわれる、何ともビミョーなオファー” への9件のフィードバック

  1. londres nord より:

    こんにちは~ 面白い記事を毎日ありがとうございます。
    今季公式戦21G、13Aのカルロス・ヴエラが400万ユーロで買い戻すことができますし、CLのユナイテッド戦で得点し、スペインやギリシャで実績のあるホエル・キャンベルは、本人も熱望してますし、一度プレミアで試していいと思います。さすがにマチャドの2400万ポンドは飛ばし決定ですね。レミーに上記2人を加えた3人のうち、2人を獲ってほしいです。
    PL4位確保のためにも、守備陣に金を掛けないベンゲルが、超大物のDMFを補強するといったサプライズがほしいです。

  2. アーセナル より:

    さすがにこんな記事でベンゲルを批判するのは・・・

  3. makoto より:

    londres nordさん>
    レミー&キャンベル、レミー&ヴェラ、どちらもいいですね。これが実現すれば、心置きなく中と後ろに大物を持ってこられます。

  4. makoto より:

    アーセナルさん>
    批判などしてませんよ。事実かどうかわからない(というより限りなく飛ばし記事くさい)ことを前提に、「そこにはいきませんよね?」といっているだけです。ヴェンゲルさんに関しては、「そこまで擁護します?」という批判をいただくぐらい、私はずっとリスペクトしてきており、こんな怪しい記事で非難しようという気持ちは毛頭ありません。直上のlondres nordさんのリアクションぐらいの軽さだと受け取っていただければ幸いです。

  5. 明日エコト より:

    レミーはスパーズが頂きます(笑)

  6. makoto より:

    明日エコトさん>
    前向きないいお名前ですね(笑)。スパーズ、獲っちゃいます?実際にそうなったらびっくりです。スパーズは昔から買い物上手だけに(監督の買い物は今ひとつですが)、侮れません。

  7. ゆうま より:

    個人的には来季もFWの柱はジルーで大丈夫だと思っています。

    チーム失速の原因もCFの力不足にあるのではなく、相手守備ブロックを突き崩せず
    横パス三昧で、前線のCFを孤立させた2列目の不甲斐なさにあると思っているので、
    CFよりもWGの補強にお金を使って欲しいです。

    そうなるとベンゼマ&ジャクマルは過剰投資ですし、マンジュキッチは
    ジルーより決定力に優れますがプレースタイルが被るので投資効果に欠けます。

    バを貸してくれなかったモウリーニョがルカクを売ってくれる訳ないし
    レミーはWGも出来て確実に計算できますが伸び代がなくて夢がありませんw

    若くてCFも左右WGも出来て「ネクスト・ペルシー」とも呼ばれている
    ロドリゴはベンゲル好みだと思いますよw

  8. より:

    あてになりませんがFIFAではめちゃくちゃ伸びますよね(笑)

  9. makoto より:

    ゆうまさん 湯さん>
    なるほど。ジルーが軸でOK、は同感です。ただし私は、いろいろなポジションができるFWなら、ウォルコットとポドルスキでまかなえるのと考えており、今は「即戦力の純正ストライカー」が最低ひとり、必要だと思います。ロドリゴ・マシャドが15~20億ならありだと思うのですが・・・。

アーセナル へ返信するコメントをキャンセル