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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

プレミアリーグ勢圧勝のCL第2戦。アーセナルはエジル、チェルシーはエトーと移籍組大奮闘!

1位、1位、2位、3位。21勝4分2敗。今季のチャンピオンズリーグで「死のリーグ」と呼ばれるグループFで戦うチームの、リーグ戦順位と勝敗の合算です。アーセナルとドルトムントは昨年の覇者を尻目に首位を走り、ナポリもユヴェントスよりひとつ上の2位をキープ。いちばん順位が悪い、リーグ・アン3位のマルセイユですら、トップとは勝ち点1差です。チャンピオンズリーグ開幕前に「最も厳しい組」といわれていた前評判は、その表現ではまだ甘かったといってもいいくらい。好調4クラブのサバイバルゲームは、年末、どんな結末を迎えるのでしょうか。

この日は、アーセナルVSナポリの大勝負。他のプレミアリーグ勢のゲームでは、緒戦をホームで落としたグループEのチェルシーがステアウア・ブクレシュティと戦いますが、さすがに負けないだろうということで、メイン観戦はエミレーツのゲームです。結果からいえば、アーセナルはまったく危なげなく、2-0の完勝です。ナポリはまったく主導権を握れず、チャンスらしいチャンスはゼロ。強いていえば前半22分のCKですが、これとてアーセナルDF陣のミスがブリトスのシュートを招いただけで、コシールニーとメルテザッカーを慌てさせるシーンはまったくありませんでした。

一方アーセナルは、前半途中まで、ナポリにほとんどボールに触らせないくらいのワンサイドゲームを展開。この間に2点をゲットして、早々にゲームを決めてしまいました。8分の先制点は、記念すべきエジルの移籍後初ゴール!ジルーのパスを受けたラムジーが右サイドを突破し、ゴールライン際からマイナスの強いセンタリング。難しいボールでしたが、中で待つのは世界一を争う左足です。はたから見れば、軽く合わせただけにみえるシュートは、ここしかないという絶妙のラインを描き、ゴール左上に突き刺さりました。

この日のアーセナルは、中盤の底にフラミニが入り、エジル、アルテタ、ラムジー、ロシツキが並ぶ4-1-4-1のような布陣。最近のガナーズは、集中して観ていないと誰がどこなのかわからないくらい、激しくポジションチェンジしますが、主に右にいるエジルが中に入ると空いた右サイドにラムジーが飛び出し、ロシツキが中に入るとエジルが左右いずれかにズレる、といった具合でナポリに的を絞らせません。15分の2点めは、「右サイドのエジル」で決まった一発。ジルーが背番号11に軽く預け、エジルはそのまま右サイドをえぐると左足のアウトで完璧なラストパス。ニアでグラウンダーを合わせるのが得意なジルーがこれを外すわけがありません。これは、強い。ホームとはいえ、相手はセリエAの優勝候補です。昨季チェルシーをヨーロッパリーグチャンピオンに導いたラファエル・ベニテス監督のチームです。まさかここまで一方的なゲームになるとは、予想できませんでした。

この後の75分はおまけのようなもの。スタンドが湧いたのは、ケガから復帰したロシツキがピッチを去ったときと、76分のコシールニーのシュートぐらいでしょう。ロシツキとエジルの競演は問題ないことがわかり、3人のセンターMFで戦うという新しい形にもメドが立ち、アルテタとロシツキのコンディションは上がり、とゲームを使って最良のテストができたアーセナル。残念ながら、ナポリはいいスパーリングパートナーでしかありませんでした。この日のゲームを観る限り、イタリア南部の雄は、最終的にはドルトムントの上にはいけず、ヨーロッパリーグ優勝をめざすことになるのではないかと思います。

そしてもうひとつのロンドンのクラブ、チェルシーもまた、圧勝です。アウェイながら0-4というスコアは、ステアウア・ブクレシュティとの実力差を考えれば妥当といっていいでしょう。得点者をみればラミレス2発、O.G、ランパードですが、MVPを選ぶとすれば、シュールレとエトーも交えて悩むところです。11分にF.トーレスが足を痛めるというアクシデントがあり、代わって入ったエトーでしたが、結局3点に絡む大活躍。1点めはシュートをダフってラミレスにフォローしてもらい、2点めは自ら打ったシュートが相手DFのO.Gを誘い、4点めは彼の左サイドの突破からウィリアンがランパードにつないでダメ押し、です。正直なところ、「決めてくれ!」というシーンをひとつでも活かしてくれれば文句なしだったのですが…。最近くすぶり気味だったシュールレも、再三のドリブルで左サイドを崩すなど、やっと彼らしいプレイを披露できたのではないでしょうか。3点目をラミレスが決めた後、モウリーニョ監督と固く抱き合うシュールレの喜びようが印象的でした。

チャンスになるといつもいいところにいるラミレスはいうに及ばず、マタもチャンスメイクに貢献。初戦の暗雲を吹き飛ばし、今後に弾みがつくいい勝ち方です。プレミアリーグでノーウィッチ、カーディフと戦った後、10月末にいよいよライバルのシャルケ04とのアウェイ戦がありますが、これを勝てればグループステージ突破が見えてきます。ここはひとつ、その実力を存分に発揮していただき、くれぐれも「ヨーロッパリーグ連覇」などということのなきよう、お願いしたいものです。大丈夫ですよね?ボス。

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“プレミアリーグ勢圧勝のCL第2戦。アーセナルはエジル、チェルシーはエトーと移籍組大奮闘!” への2件のフィードバック

  1. NEO より:

    時々読ませてもらっています。
    記事もタイムリーで良いですね。
    ただ、写真だけが記事と一致していないのだけが残念です。

    更新頑張ってください。

  2. makoto より:

    NEOさん>
    写真、年が明けたら現地で撮ってきます。引き続きがんばります。今後ともよろしくお願いします。

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