イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

プレミアリーグ勢に勝ち目はあるのか…チャンピオンズリーグ優勝クラブ大予想!

バイエルン・ミュンヘン、ドルトムント(ドイツ)、アトレティコ・マドリード、レアル・マドリード、バルセロナ(スペイン)、パリ・サンジェルマン(フランス)、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)。昨季はベスト8に1チームも残れなかったプレミアリーグでしたが、今季はグループリーグで首位通過した2チームが顔を揃えることができました。チャンピオンズリーグも、いよいよ準々決勝。組み合わせ抽選は本日行われますが、ここで一発、優勝クラブ予想などをしてみたいと思います。軽く自慢をさせていただくと、昨季は大方が「バルサ本命」といっていた決勝トーナメントに入った頃から、私は「バイエルン・ミュンヘンが強い!」と言っておりまして、見事的中です。今季ももちろん、当てる気満々。結論からいってしまいましょうか。優勝チームはズバリ…「レアル・マドリード」でしょう。

もちろん願望は、こちら側のルートから来季のチャンピオンズリーグ出場権を獲得してほしい、プレミアリーグ7位のマンチェスター・ユナイテッドなのですが、何しろ今季は弱体化が厳し過ぎます。ベスト8に残った他のクラブは、どこもわれわれとやりたがっていることでしょう。マンチェスター・ユナイテッドに加えて、ケガ人続出で直近コロコロ負けているドルトムント、バルセロナにも五分で戦える強さはあるものの選手層が薄いアトレティコ・マドリードは、ファイナルまでいくのは難しそうです。プレミアリーグでいえば、チェルシーもまだ発展途上のチームで、完成度の高いバルセロナやバイエルン・ミュンヘンに勝つには、運も味方してくれないといけません。

3強を選ぶなら、中盤より後ろの軸がしっかりしているレアル・マドリード、チームとしての穴がないバイエルン・ミュンヘン、前の選手の得点力が極めて高いバルセロナだと思います。今年に入ってから負けていないパリ・サンジェルマンもおもしろいのですが、イブラヒモヴィッチとカバーニへの依存度が高く、「守られやすいチーム」であることが減点要素です。

今回、優勝クラブを予想する際に私が重要視したのは、「DFに明確な穴がないか」「難しい試合になったときに打開策があるか」という観点です。リーガ・エスパニョーラの全体の数字だけ見れば、バルセロナはレアル・マドリードよりも得点が多く、失点が少ないのですが、年明けからは明らかにバルサの守備は綻んでいます。気になるのは、衰えが目立つ中盤センターとCB。チャンピオンズリーグでは、デミチェリスというもっと大きな穴が空いていたマンチェスター・シティには勝ちましたが、プレミアリーグの金満チーム以上に攻撃のバリエーションがあるバイエルンやレアル・マドリードと当たると、バルセロナの堤防はあっけなく決壊してしまうのではないでしょうか。

バイエルン・ミュンヘンは、数字を見ても試合を観ても、間違いなく欧州最強。チャンピオンズリーグ連覇の可能性は50%以上でしょう。ただし、彼らの弱点は、個人力が必ずしも強くないDFと、メンタルの弱さ。チェルシーに負けた一昨年の決勝では、シュバインシュタイガーとロッベンがPKを外してパニックに陥る姿を晒すなど、追いつめられた時が心配です。アーセナル戦もそうでしたが、彼らはアウェイで勝った後のアリアンツ・アレナで、やばいぐらい緩んでいたりするんですよね。「戦力とチームプレーは完璧、しかし戦術とマインドにスキあり」。1点を追う展開や、逆にリードを奪って相手の猛攻をしのぐときに、意外と策がないのではないかと想像したりします。

というわけでレアル・マドリードですが、率直にいえば、イスコやガレス・ベイルはまだその能力を充分に発揮しているとはいえません。しかし、彼らには「1対1に強く、シーズンの深まりとともに安定してきた守備力」「多彩な攻撃」という強みがあります。クリスティアーノ・ロナウド、ベンゼマ、イスコ、ヘセ・ロドリゲス、ガレス・ベイルは全員ストロングポイントが異なり、「ブレないがサプライズもない」メッシ中心のポゼッション一辺倒のバルサと比べると、ピンチのときのフォーメーション変更が自在です。今季は中盤もモドリッチ中心と軸が明確で、ペペ、セルヒオ・ラモス、カルバハル、マルセロにアルベロアとヴァランが加わるDFも、これといった穴がありません。FK、単独ドリブルと、ひとりで試合を決めにいけるクリスティアーノ・ロナウドという世界最高の飛び道具があるアドバンテージも加味して、レアル・マドリードが悲願のデシマ(チャンピオンズリーグ10度目の優勝)を達成するとにらんでいます。

しかし、デシマ達成の切り札として招聘したモウリーニョを出した翌年、レアル・マドリードがタイトルを獲ったら、これ以上の皮肉はなかなかないですね。野村監督が育てた芽を受けて優勝した阪神タイガースの星野監督。モウリーニョ、フェリペ・スコラーリ、アンチェロッティと大物にまかせても勝てなかったのに、アヴラム・グラントでチャンピオンズリーグ準優勝、ディ・マッテオで優勝してしまったチェルシーなど、洋の東西を問わず、スポーツ界は皮肉な話に溢れています。皮肉といえば、ファーガソンが晩年、欧州で勝とうとシャカリキになったのにバルサにやられ野望は叶わず、引退したとたんにプレミアリーグで絶不調のモイーズが欧州を獲っちゃう、などというシナリオはいかがですか?あ、絶対ない!?…失礼しました。

「おもしろかった」と思った方だけで結構ですので、少しだけお時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただければめっちゃうれしいです!ぜひぜひよろしくお願いいたします!!

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“プレミアリーグ勢に勝ち目はあるのか…チャンピオンズリーグ優勝クラブ大予想!” への7件のフィードバック

  1. プレミア大好き! より:

    僕はチェルシーかな

  2. makoto より:

    プレミア大好き!さん>
    相手が強いと、プレミアリーグでときどきある「シュートも打てないくらいに沈黙する時間」はないかもしれませんね。彼らは、ときどき攻めが空回りするのが不安要素ですね。

  3. パック より:

    本命バイエルン
    対抗マドリー
    大穴チェルシー
    といった感じですかね。

    リーガで熾烈な優勝争いを繰り広げているスペイン勢に比べ、既に優勝が時間の問題となっているバイエルンは体力的に大きなアドバンテージがあると思います。
    それさえなければ自分も本命はマドリーなんですがね。
    アザールの調子次第ではチェルシーもワンチャンあるかなって感じでしょうか。
    まあプレミア勢は正直厳しいですね。

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    ズバリ予想しましょう!
    「バルサを倒したチームが優勝する」です。

    この予想は、バルサが勝ち上がるほど当たりやすくなるというインチキ予想ですが、ここ数年はいつもそうなってますから(笑)

  5. プレミアリーグ大好き! より:

    いつも楽しく拝見してます。
    ユナイテッドはただでさえきついのに、エブラが累積で出られないのが痛いですね。
    予想は、バイエルンとレアルが早々に当たってしまい、W杯に出られないイブラが優勝、なんてどうでしょうか。

  6. クロップ より:

    バイエルンかレアルだと予想しますがリーグ戦で忙しいレアルに比べ
    バイエルンはもう優勝も決まってるようなものなのでバイエルンですかね

  7. makoto より:

    今回は相手によってはイングランド勢は全チームがベスト8に残れると思ってたんですけどね。。
    私の予想は
    本命 Real Madrid
    対抗 Bayern
    大穴 PSG ですかね。

    イングランド勢は強運が無いと厳しいのではないかと思います。

    —–
    パックさん どさんこっぷさん クロップさん プレミアリーグ大好き!さん>
    「バイエルンとレアル・マドリードが本命、大穴PSG」「スケジュール面の優位でバイエルン」というご意見が多いですね。リーグ戦優勝と、チャンピオンズリーグ準決勝までの勝ち上がりは日程が大きくものをいいますが、こと「チャンピオンズリーグ優勝=ファイナルに勝ちきること」においては、体力面はさほど関係ないように思います。毎年、2強一騎打ちで気が抜けないスペインと、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーが勝っているイングランドはタイトですからね。

makoto へ返信するコメントをキャンセル