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チェルシー戦直前で主力温存のリヴァプール、欧州王者相手に収穫ありの0-1!

チャンピオンズリーグ・グループステージ第4節。初日のプレミアリーグ勢は、リヴァプールとアーセナルです。レアル・マドリードのホーム、サンチャゴ・ベルナベウに乗り込んだリヴァプールは、この試合に負けると残り2試合を連勝し、かつバーゼル戦で2点以上獲って勝たなければ決勝トーナメント進出が厳しくなります。ロジャース監督は、プレミアリーグのニューカッスル戦からガラッとメンバーを変えてきました。トップにボリーニ。両サイドにはマルコヴィッチとララナ。中盤にエムレ・カン、ジョー・アレン、ルーカスを並べて、CBはコロ・トゥレとシュクルテルという今季初めてのコンビです。

試合開始直後から、リヴァプールの落ち着かないビルドアップをレアル・マドリードが強いプレスで狙います。5分、敵陣でのボールカットから素早く前につないだ欧州王者は、ハメス・ロドリゲスが中央から左足でシュート。さっそく先制かと思わせた右隅への一撃は、GKミニョレが左手でビッグセーブ!9分にも、ペナルティエリア内で奪ったボールを受けたクリスティアーノ・ロナウドが右足で狙いますが、これもミニョレが上に弾いて事なきをえます。2つのピンチをしのぎ、ゲームを落ち着かせたリヴァプールの最初のチャンスは、16分のカウンター。単独でドリブルを仕掛けたマルコヴィッチは、最後のひとりを突破するには至りませんでした。リヴァプールは、相手ボールになると全員自陣に引き、ゴール前を7~8人で固めるため、パスカットに成功しても前線に当てたボールを狙われ、ハーフラインすらなかなか越えられません。それでも、何とか前半を0-0で終われればよかったのですが、27分、この試合で初めて突破を許したマルセロの左からのクロスを、逆サイドから顔を出したベンゼマにハーフボレーで合わせられ、リヴァプールは早くもビハインドを背負ってしまいます。

1-0となってからも、前半は完全なるレアル・マドリードペース。34分のクリスティアーノ・ロナウドのFK、35分に縦1本から抜け出しかけたベンゼマ、38分にモドリッチのゴール前へのロングパスにクリスティアーノ・ロナウドがあと1歩まで迫ったシーンなど、ミニョレやコロ・トゥレの忙しさばかりが目立ちます。39分のマルセロのミドルをミニョレがセーブすると、ようやく前半終了。リヴァプールはシュートを打てないまま、最初の45分を何とか1点差でたたみ、後半に望みをつなぎます。

最初の5分を冷静に守ったリヴァプール。52分にマルコヴィッチが意地のドリブルで中央を突き抜け、ハメス・ロドリゲスのイエローを誘ったあたりから、アウェイチームの反撃が始まります。57分に、ララナがアルベロアの裏に入って放った左足ミドルが、リヴァプールが欧州王者のゴールにいちばん近づいた場面でした。59分、セルヒオ・ラモスのファールで得たFKはボリーニがDFに当て、直後のアルベルト・モレノのミドルシュートも枠の外。リヴァプールのボールポゼッションが増えても、少人数で決定的なチャンスが創れるレアル・マドリードは慌てません。67分、クリスティアーノ・ロナウドとベンゼマのカウンターは、フリーでシュートを打とうとするロナウドの足元にコロ・トゥレが間に合い、何とかクリア。この試合で最も危険だったマルセロは、68分にファーサイドのベンゼマにボレーを打たせ、70分には途中出場のガレス・ベイルに完璧なグラウンダーを通して、バー直撃のシュートを演出します。

ロジャース監督は、スターリング、ジェラード、コウチーニョを投入して勝ち点1を奪いにいくものの、パスの流れがよくなっただけにとどまり、スターリングもコウチーニョもセルヒオ・ラモスとヴァランにシュートを打たせてもらえません。結局、1-0でタイムアップ。守備も攻撃も格段に相手が上とはわかっていましたが、リヴァプールはカシージャスにダイビングさせることもできないまま、欧州王者との連戦を無得点、勝ち点ゼロで終えました。

うーん、この試合は仕方ないですね。ロジャース監督は、週末のプレミアリーグ、チェルシー戦をにらんで、主力をフル出場させたくなかったのでしょう。今日は、ボリーニが最前線に入った形でどういうサッカーができるのかを試し、エムレ・カン、マルコヴィッチ、マンキージョに経験を積ませたということでいいのではないでしょうか。できれば勝ち点1を奪って、バーゼル戦を1-0でもOKにしたいところでしたが…。いずれにしても、次のルドゴレツ戦は勝ち点3が必須。勝負は12月9日、アンフィールドでのバーゼル戦です!

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“チェルシー戦直前で主力温存のリヴァプール、欧州王者相手に収穫ありの0-1!” への2件のフィードバック

  1. リバサポ より:

    収穫としてはコロトゥーレが良かったこと、マルコヴィッチが予想以上に守備ができない、ボリーニに1TOPは無理があるということですかね。しかし、守備的に試合に入ったのはいいのですが、どうしてもボールのとりどころが低すぎてボリーニのロングカウンターだけでは何も脅威になってませんでした。まだまだ厳しい時間は続きそうです。

  2. makoto より:

    リバサポさん>
    コロ・トゥレ、冷静でしたね。引いて守るなら、ボールを奪った時にもうひとつ、パスを当てるところがないと狙われますよね。

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