イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

どうしたシャルケ⁉戦意喪失のホームチームを叩いて、5発圧勝のチェルシーが首位突破決定!

プレミアリーグ勢では唯一のグループ首位。勝てば1位突破が確定するチェルシーですが、スポルティング・リスボン、マリボルと三つ巴の戦いを繰り広げているシャルケ04も必死です。この試合でメンバーを落とす余裕はなかったのでしょうが、それにしても、先週末のプレミアリーグ、WBA戦とまったく同じ顔ぶれというのにはびっくりしました。

マリボルとの連戦ではGKにチェフを起用していたモウリーニョ監督は、一分のスキも見せないとばかりにクルトワを指名。やはり、WBA戦の後半のペースダウンは疲れなどではなく、ドイツ遠征をにらんだ監督の指示でしょう。完勝した試合後の会見では「前半のようなサッカーを見せたかった」などといっておりましたが、策士のいうことを素直に信じるわけにはいきません。

シャルケにとっては勝たなければならない試合は、キックオフからたったの90秒で、プレミアリーグ首位のクラブが圧倒的に強いことを思い知らされます。ジエゴ・コスタが縦に抜け出し、切り返しから放った強いシュートでCKをもらうと、セスクのキックにヘッドで合わせたのはジョン・テリー。これがゴール右隅に決まり、接戦に持ち込みたかったはずのシャルケは、重心を前に移さなくてはならなくなります。このゲームでシャルケが最も勝利に近づいたのは、13分の右からの攻撃でしょう。内田篤人とフンテラールが創ったチャンス。中央でボールを受けたMFシュポ=モティンの一撃はケーヒルに当たってクルトワの頭上を舞い、その指先を越えながらもクロスバーで跳ねて同点ならず。0-1のまま、何とか追いつこうと攻め方を模索していたシャルケは、29分に勝負をつけられてしまいます。

セスク、ウィリアン、アザール、ウィリアン。シャルケが怖れていたのは、ヒールやアウトを軽やかに交えながらパスをつないでくるチェルシーの余裕だったのかもしれません。右サイドでフリーになったウィリアンのニアを狙ったシュートは、GKが弾くべきコースでしたが、フェルマンは左手でかすかに触るのがせいいっぱい。前半終了間際には、CKに対してDF3人が同時にボールに寄ってしまい、MFキルヒホフが見事なヘディングでオウンゴールを献上してしまいます。

前半0-3なら、後半はチェルシーお得意のクルージングでしょう。昨季プレミアリーグ王者のマンチェスター・シティが1-2とリードを許し、このままだと敗退という危機に立っている一方で、今季の首位はグループステージ1位突破がほぼ決まり。モウリーニョ監督が狙っているであろう「最終戦を消化試合にする」というミッションに向けて、残すところ45分です。

後半、チェルシーがWBA戦ほど露骨に落ちなかったのは、彼らのコンディションがよかったからでも大量得点を狙っていたからでもなく、シャルケが完全に戦意を喪失していたからではないでしょうか。惨敗必至のホームチームの最終ラインは、ジエゴ・コスタ、ウィリアン、セスクを自由にさせすぎ、短いパス回しで簡単に振り回されていました。ジエゴ・コスタとオスカルが順次お役御免となり、ドログバとラミレスが揃った直後の76分の4点めは、セスクのロングボール1発でウィリアンとドログバが完全にフリーになってしまい、内田篤人は彼らの背中を追いかけるのみ。GKとの2対1は、ウィリアンが手堅くドログバに流し、背番号11は蹴るだけでした。その1分後、左に流れたドログバに、中央でキープしていたアザールからのパスがきれいに通った5点めも、左からクロスを出したドログバと、ファーサイドでヘッドを叩き込んだラミレスがいずれも完全にフリー。この楽な展開なら、フル出場していた選手も、さほど疲れは残らないでしょう。チェルシーが完璧な試合運びで、プレミアリーグ勢で最初のグループステージ突破を決めました。

うーん、この試合は、シャルケがあまりにも消極的で不安定でしたね。彼らが何とかドローに持ち込めていれば、最終戦でシャルケ勝ち、スポルティング・リスボン引き分けならシャルケ。ところがシャルケは勝ち点を奪えず、次戦彼らがマリボルに勝っても、控え主体のチェルシーにスポルティングがドローで終われば、シャルケのチャンピオンズリーグは終わります。9月にスタンフォード・ブリッジで引き分けたのをみたこともあり、もっとおもしろい試合になると思ってたのですが…。チェルシー、強いです

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“どうしたシャルケ⁉戦意喪失のホームチームを叩いて、5発圧勝のチェルシーが首位突破決定!” への4件のフィードバック

  1. モウ より:

    今回の試合は見れてないのですが、大勝出来て良かったです。
    このまま無敗で行きたいですね〜
    リーグ戦次節は昨季モウリーニョのスタンフォードブリッジ無敗記録を77でとめたサンダーランド。
    今回こそは無敗を止められるわけにはいかないですね!

    CLはプレミア勢全チームが決勝トーナメントにいけることを願ってます。

  2. Joe より:

    これで1位通過もほぼ決まりました。過密日程が少し楽になるので良かったです。シャルケはドラクスラーがいないと、攻撃の糸口をなかなか作れませんね。

  3. Joe より:

    あっ、確定ですね (。-_-。)

  4. makoto より:

    モウさん Joeさん>
    首位通過、おめでとうございます!私も、プレミアリーグ勢全チーム通過を願っていますが、チェルシーが2枚、3枚抜けてますね。素晴らしいです。

Joe へ返信するコメントをキャンセル