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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

期待はチェルシーとアーセナルですが…いよいよ再開、チャンピオンズリーグ優勝クラブ1点予想!

パリ・サンジェルマンのブラン監督に「モウリーニョは天才。FAカップで格下のブラッドフォードに敗れ、チャンピオンズリーグでの私たちとの対戦を前に休めるようにするとは」と挑発されたモウリーニョ監督は、まったく動じませんでした。

「過密スケジュールについて、最も話をしてはいけない相手がイングランドのクラブの監督だ。フランスではクリスマス休暇を過ごしているとき、われわれは年末年始の10日間で5試合戦っていた。過密スケジュールや疲労などということを、私にいわないでほしい」

直近の1週間を休む休まないの前に、充分タイトなスケジュールをこなしてきているんだから、というわけです。モウリーニョさんにこんないい方をされると、毎年のことながら、プレミアリーグの年末年始の厳しさは何とかならないのかと思います。ニッポンのプレミアリーグファンとしては、仕事がないのんびりした時期にサッカー観戦三昧できる、楽しい季節でもあるのですが。

どんな大会でも負けてはいけない、それは問題であり解決策ではないとFAカップ敗退の件についてはまっすぐ返しつつ、プレミアリーグはあなたがたより試合をこなしてきているんですよと語ったモウリーニョ監督。ピッチの内外問わず、大一番に向けての準備は万全のようです。本日、いよいよパルク・デ・プランスにてファーストレグが行われますが、チェルシーらしいサッカーを見せていただければと思います。

さて、再開されるチャンピオンズリーグですが、実は本ブログは、地味ながら2年連続で優勝チームを当てておりまして。決勝トーナメントが始まる直前、睡眠充分、体調を整え、万全の態勢で予想させていただきます。単刀直入にいきましょう。今季の優勝は、バイエルン・ミュンヘンとしました。ラーム、アラバ、ハビ・マルティネス、シュヴァインシュタイガーなど、ひと頃は「1億7000万ユーロの負傷者」といわれた今季のバイエルンですが、さすがはペップ・グアルディオラ監督。穴は埋まっているどころか、昨季以上に「どこからでも、どんな形でも点が獲れるチーム」です。最終ラインにバトシュトゥバーが復帰し、ベナティア、ラフィーニャも健在。ロッベン、トマス・ミュラー、レヴァンドフスキー、ゲッツェ、リベリーが揃った変幻自在の前線は魅力的です。既にシュヴァイニーとアラバも復帰し、昨季マドリードで優勝を経験したシャビ・アロンソは、今季はこちらにいます。彼の移籍は、出した側と受けた側、両方にとって大きかったのではないかと思います。

昨季チャンピオンのレアル・マドリードは、優勝メンバーからシャビ・アロンソが抜けて、モドリッチはこれから復帰予定。ハメス・ロドリゲスの骨折は、全治2ヵ月とはいわれているものの、過去に同じところをやったマルセロやラキティッチは4ヵ月かかっており、今季絶望の可能性もあります。クリスティアーノ・ロナウドは鬼のようにゴールを挙げ続けているものの、先日もマドリードダービーを4-0であっさり落としており、昨季ほどの強さが感じられません。ガレス・ベイル、ベンゼマ、クリスティアーノ・ロナウドが並んだ最前線は乗せると怖いのですが、ベイルのエゴイスティックなプレイが再三話題となるなど、個人技での突破さえ止めれば脆さもあります。グアルディオラ監督のチームと直接当たれば、誰が出てきてもクオリティがさほど落ちないバイエルン・ミュンヘンに総合力で負けるのではないかとみます。

ひと頃は、「マンチェスター・シティはバルサに勝てるのではないか」と思っておりましたが、スアレスがフィットし始め、ここ6試合で26ゴールと抜群の破壊力を見せているバルセロナもやはり脅威です。この3チームにアトレティコ・マドリードを加えた4強に対して、プレミアリーグ勢が勝てるイメージがありません。スペイン、ドイツとプレミアリーグとの差は、「劣勢もしくは互角の状況での引き出しの数」。前を足したり後ろを変えたり、複数のフォーメーションを操る欧州トップクラスに対して、プレミアリーグのクラブの戦い方はひとつです。マンチェスター・シティとアーセナルは、優位に立てば効果的な選手交代で試合を決めることもできるのですが、劣勢を劇的に変えるような戦術変更を見せたことはありません。できるとすればモウリーニョ監督ですが、年明けのチェルシーには疲弊感が見られ、秋までは鉄壁だった守備にも綻びが目立ちます。

現実的には、クジ運の力にも手伝ってもらったチェルシーかアーセナルがベスト4に入れば御の字でしょう。秘かに期待しているのは、マンチェスター・シティにアウェイで勝ったアーセナルの鋭いカウンターと、ボニーやアザールといった「個人技で試合を変えられる選手」の大暴れ。しかしこれとて、前者はどうもその後の進化が見られず、今やればそれはただのギャンブル。後者はあらかじめプラスとして計算できない「出たとこ勝負」です。うーん、やはり今季も旗色が悪いですね。実は、アーセナルやチェルシー以上に期待しているクラブがありまして。そちらもここで、宣言させてください。ヨーロッパリーグの優勝クラブ予想は、願望もたっぷり込めてリヴァプールです!

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“期待はチェルシーとアーセナルですが…いよいよ再開、チャンピオンズリーグ優勝クラブ1点予想!” への6件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    EL優勝候補リヴァプールと書いていただけるだけでも嬉しいです!
    CLは私もバイエルンかなと思います。当初はレアルでしたが、ここ最近のゲームを見ていると脆さと強さが背中合わせと言った感じがします。プレミア勢はBest4に残ればOKかと思います。

  2. makoto より:

    更新ご苦労様です。

    プレミアの日程に関しては年末年始の過密さよりもキャピタル・ワン杯が大きな問題です。
    特にビッククラブは出た以上は結果が問われます。規模や重要度に関わらず負けてもいいと
    言い切ることは出来ないでしょう。だからこそ優勝が視野に入る準決勝辺りから全クラブが
    ほぼベストメンバーを組まざるを得なくなるのだと思いますよ。FA杯だけなら少なくても
    年内はリーグ戦と欧州カップ戦に集中できますからね。

    私はCLはレアルだと思いますね。理由はレアルの個の力は他の全てを凌駕する力があると
    いうこととシーズン最終盤にはモドリッチが復帰しているだろうからです。バイエルンにも
    同じ力はあると思いますが・・・私は国内リーグでの余裕が緊張感の欠如という悪い作用を
    生むと思っています。バイエルンはドイツ国内において突出し過ぎていますからね。

    プレミアでいえばやはりチェルシーでしょうか。さすがに現在のアーセナルのチーム力では
    難しいでしょう。今季のCLはベスト8で十分です。国内のCL出場権を死守すれば来夏も
    思い切った補強を出来るでしょう。欧州でのタイトルを意識するのはその後にすべきです。

    —–
    Mackiさん>
    レアル・マドリードは試合ごとに波があるんですよね。バイエルンの方が、まずい試合をしてしまう可能性が少ないのではないかとみています。

    tomoさん>
    バイエルンの独走を、緊張感がなくなるとみるか、CLシフトできるとみるかですね。私は後者です。

  3. Joe より:

    ELをリバプールが優勝した場合、プレミアのCL枠は5つになるのでしょうか?それとも2、3年前のチェルシー、スパーズみたいになるのでしょうか?

  4. makoto より:

    Joeさん>
    5チームになります。以下、UEFA.comの記事です。
    http://jp.uefa.com/uefaeuropaleague/news/newsid=2137619.html

  5. 京都グーナー より:

    ご丁寧にありがとうございます。ずっと気になっていたもので。できれば、CLも同じようにして欲しいですね (^^)

    —–
    僕もバイエルンが優勝候補筆頭だと思いますが、アウェイシャフタール戦を見ると盤石ではないですね
    まあ、あの試合は審判がアレでしたが

    今季のアーセナルは例年に無く強力なスカッドだし、ジルー、コクラン、コシェルニーのフランス組がコンディション保てれば相手次第で4強まではいけると思います

  6. ジャンプ より:

    リヴァプールがEL優勝して、4位以内だった場合は5位のチームがCL出場とかあったりしませんか?

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