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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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止まらなかったCK…10人のパリに敗れたチェルシー、プレミアリーグ勢最初の敗退!【前篇】

昨季チャンピオンズリーグでは、初戦のパルク・デ・プランスで3-1と2点のリードを持ってスタンフォード・ブリッジに乗り込んできたパリ・サンジェルマンは、セカンドレグを0-2で落としてジ・エンド。今季はファーストレグで1-1と貯金ゼロです。ジエゴ・コスタやセスクが加入し、前年よりもパワーアップしたチェルシーに対して勝たないといけないという条件は、ブラン監督にとって厳しいのは間違いありません。順当にいけばプレミアリーグ首位クラブの勝ち抜けですが、チャンピオンズリーグもまた何が起こるかわからないのは、昨日、ベルナベウで4発決めてレアル・マドリードを敗退寸前に追い込んだシャルケ04が教えてくれたばかりです。

「恒例」の記者会見バトルでは、「初戦のパリには驚いた。あれだけ素晴らしい選手が揃ったチームがファールにファールを重ね、アザールがボールを持つたびに2~3人でラフプレーの集中攻撃を仕掛けてくるとは。圧倒というのが、相手のプレイをファールで何度も止め、ボールを保持しながら前に進められずにいるという意味であれば、確かに彼らは圧倒していたね。結果を除けばだけど」とモウリーニョ監督は皮肉たっぷりにアザールへのチェックを牽制。ブラン監督は、「最も大事なのは、ジエゴ・コスタの挑発に引っかからないこと」とプレミアリーグ得点王最有力候補への警戒を口にしていました。マティッチが間に合ったチェルシーと、この日もルーカス・モウラがいないパリ。ブラン監督が何としても欲しいのは先制点。チャンピオンズリーグでモウリーニョ監督と戦った6試合はノーゴールのイヴラヒモヴィッチは、不名誉な数字に終止符を打つことができるでしょうか。

2分、いきなりカバーニが縦に抜ける寸前となり、テリーがぎりぎりでブロック。モウリーニョ監督の言葉に応えるように、パリがアザールを囲むとスタンフォード・ブリッジににブーイングが鳴り響きます。10分、ジエゴ・コスタとやり合っていたダヴィド・ルイスが倒れると、チェルシーサポーターはまたブーイング。駆け引きかリアルか、両チームの選手が倒れるシーンが目立ちます。チェルシーの守備を見ていて気になるのは、プレミアリーグではなかなか空かないバイタルエリアにできるスペース。一発のミドルの怖さは、モナコ戦を最悪の結果で終えてしまったアーセナルが先に証明しています。

20分になってもシュートシーンがない神経戦。21分のチェルシーのカウンターも、ラミレスとアザールのワンツーが決まりません。直線的な攻撃をもくろむ両者のカウンターの応酬を止めるのは、副審が揚げるオフサイドを示すフラッグ。シュートがないまま、30分に事件は起こります。中盤のこぼれ球を争い、オスカルにチャージにいったイヴラヒモヴィッチが一発レッド!後ろからの危険なスライディングというジャッジだと思われますが、接触の瞬間、足を曲げて回避しようとしており、直後に失敗を悔やむ表情を浮かべていたズラタンには厳しいほうの色が出ました。CBがポジションを間違えないチェルシーと、中盤の選手がラストパスのコースを消しているパリ。40分、GKシリグに正面でキャッチされたオスカルのミドルは、ホームチーム初めてのシュートです。43分、2人、3人とかわしながらペナルティエリアに入ったジエゴ・コスタは、後ろからカバーニの足が引っかかったとアピールしますが笛はなし。前半は0-0。チェルシーにとっては悪くない展開です。

慎重なモウリーニョ監督は、イエローを1枚もらっていたオスカルをハーフタイムにウィリアンにチェンジ。ジエゴ・コスタのシュートで始まった後半は、ウィリアンが直接FKを狙うなど、プレミアリーグ首位チームがゴールを奪いにきています。52分、ようやくパリにチャンス。左から突破して放ったマクスウェルのシュートは、DFに当たり枠を捉えることができません。57分、決定的なチャンスをつかんだのは、チェルシーのオフサイドラインをかいくぐったカバーニでした。GKクルトワまでかわして左から放ったシュートは、角度が厳しく左ポスト!スタンフォード・ブリッジは安堵の声に包まれます。

この一発からしばらくは、押しているのは10人のパリ・サンジェルマンでした。ボールを持って時間を遣いたいチェルシーは、前を急いだボールをさらわれ、危ないマチュイディやパストーレにつながれます。サイドに流れることが多く怖くないジエゴ・コスタ、ボールがもらえないアザール。70分、左から抜けたパストーレのシュートは、クルトワのセーブで事なきをえます。73分、ストレスが募ったのかチアゴ・シウヴァを後ろから引っかけてイエローをもらったジエゴ・コスタ。残り15分、冷静で気持ちが強いほうが勝利をつかむはずです。

79分、ここまで冴えなかったラミレスが右からフリーになってシュート。このCKでした。高く上がったクリアにヘッドで競り勝ったのはテリー。落下点にいたジエゴ・コスタのシュートはブロックされるものの、2発めはフリーのケーヒル。強烈なシュートにさすがのシリグも反応できず、チェルシー先制!直後にマクスウェルのクロスをどんぴしゃで合わせたラベッシのヘッドはクルトワの正面。ここまで動かなかったモウリーニョ監督は、83分にマティッチを下げ、ズマを投入して逃げ切りを図りますが、10人のパリがこの目論見を破りました。86分のCK。完璧なヘッドをバーの下に当てて決めたのは、元チェルシーのダヴィド・ルイス!90分を終えて勝負はイーブン。こうなると、人数は関係ありません。死闘はついに、延長戦に突入です。

この稿、長くなりますので「止まらなかったCK…10人のパリに敗れたチェルシー、プレミアリーグ勢最初の敗退!【後篇】」に続きます。

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“止まらなかったCK…10人のパリに敗れたチェルシー、プレミアリーグ勢最初の敗退!【前篇】” への1件のコメント

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