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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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心はやっぱりプレミアリーグ!? メンバーを落としたリヴァプールはボルドーに何とかドロー!

チャンピオンズリーグでは、マンチェスターの2クラブとアーセナルが開幕黒星。プレミアリーグ勢が開幕節で3敗したのは初めてのことだそうで、ベスト8にどこも進めず討ち死にした昨季でも2敗です。唯一勝利を飾ったチェルシーのモウリーニョ監督は、「プレミアリーグを戦っているときは負けてくれと思っているが、悲しい結果だ」と嘆き、ヨーロッパリーグを戦うトッテナムのポチェッティーノ監督は「プレミアリーグの厳しさが理由。他国のクラブは直前のゲームでメンバーを落とせるが、マンチェスター・シティはクリスタル・パレス相手にそれができない」と指摘。年末のタイトなスケジュールが…と若干飛躍した意見を繰り出す評論家までおり、結構な大騒ぎです。

そんななかで登場したヨーロッパリーグ組ですが、先にキックオフを迎えたボルドー戦のリヴァプールは、「やっぱりそうなっちゃいます?」という布陣です。最終ラインにコロ・トゥレ、サコ、アルベルト・モレノは明らかにBチーム。中盤にはロシター、ララナ、トップにオリギを起用。コウチーニョが名を連ねていたのは、直前のマンチェスター・ユナイテッド戦をサスペンデッドでお休みしていたからでしょう。「勝つためのメンバー」とロジャース監督はいうものの、心は半分週末のプレミアリーグ、ノリッジ戦にいっていたに違いありません。

メンバーを落としたアウェイ戦を1-1は、悪くない結果でしょう。10分にロングパス1本でロランに抜け出されてGKミニョレが1対1になったシーンと、32分に直接FKが壁に当たってコースを変えたときは観ているほうは焦りましたが、ミニョレが冷静に対応してくれました。プレミアリーグではチャンスが創れないゲームが続いていたレッズでしたが、コウチーニョとララナがいると違います。5分に惜しい左足シュートを放ち、45分には得意の角度からのミドルをポストにぶつけたコウチーニョは、ピッチにいてくれさえすれば何かをやってくれることを証明しました。57分にコウチーニョの短いパスを受けて振り向きざまに左足で鋭いシュートを放ったララナは、単調かつバラバラになりがちな攻撃陣をつないでくれる存在です。65分に左サイドから中に持ち込み、DFのポジションを見て足元を抜き、右隅に決めた背番号20のシュートはクレバーでした。エムレ・ジャン、ロシター、アルベルト・モレノらが積極的に惜しいミドルを放っており、攻撃面では次につながる収穫が多かったのではないでしょうか。

守備で気になったのは、ジョー・ゴメスの右サイドがやられていたことです。ここまで出場機会が少なかったサコとコロ・トゥレの急造コンビは大目に見るとしても、レギュラーに抜擢された若いSBがフランスで12位のクラブにいいようにやられていたのは見逃せません。81分にフェレイラに決められてしまったシーンは、ジョー・ゴメスが直前にクリベリを抑えなければならない状況でした。プレミアリーグで中堅以下のクラブと戦う際は切れのいい攻め上がりとバランス感覚を見せてくれる選手ですが、相手のレベルが上がったり、海外のアウェイ戦という独特の空気に包まれたときに、どう対応するのかは今後の課題です。ロジャース監督は、彼をうまく使って育てつつも、ここぞというゲームでは、ナサニエル・クラインとアルベルト・モレノで左右を締められるように備えておく必要があるでしょう。両者チャンスが多い試合で、ドローという結果はボルドーのほうにより不満が残ったのではないでしょうか。ミニョレはがんばりました。

4時スタートのトッテナムは、ニューフェイスが活躍しているようです。こちらは別な稿で紹介させていただきます。やっぱり、そうなっちゃいますか。ロジャース監督がどこかでヨーロッパリーグを捨ててしまうのではないかと心配です。

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“心はやっぱりプレミアリーグ!? メンバーを落としたリヴァプールはボルドーに何とかドロー!” への2件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    勝って欲しいゲームではありましたが、勝点1はよしとしたいです。
    コウチーニョやララーナが入ると動きが違いますね。イングスはレギュラー出場した方がいいと思うんですよね。ELはメンバー落としてドロ発進です。週末のリーグ戦が注目です。

  2. makoto より:

    Mackiさん>
    ララナは周囲を使うことも、うまく使われることもできるので重宝ですね。ノリッジ戦は快勝を期待してます。

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