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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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勝算なきターンオーバー。リヴァプールはアンフィールドでシオンにドロー!

ヨーロッパリーグ第2節、本拠地アンフィールドにシオンを迎えたリヴァプールは、4分に右サイドで粘ったオリギからのクロスをララナが押し込む最高のスタートを切りました。オリギ、ダニー・イングス、ジョーダン・アイブというフレッシュな3トップは動きがよく、12分にも右から突破したオリギが切り返して左足シュート、こぼれ球を角度のないところからジョーダン・アイブという猛攻を披露。15分にはジョー・アレンとララナのワンツーからスルーパスをダニー・イングスという攻撃が決まりかけますが、GKヴァーニンシュが体に当てて2点めを防ぎます。

ジョー・ゴメス、コロ・トゥレ、エムレ・ジャンの3バックとロシター、ジョー・アレンを並べたセントラルMFは、プレミアリーグどころかキャピタルワンカップでもやらないような布陣。マージーサイドダービーを控えてるとはいえ、さすがに軽視し過ぎではないでしょうか。18分、ナサニエル・クラインの自陣でのパスミスをインターセプトされ、縦1本でアシファーが抜け出すとGKミニョレは1対1を止めきれずあっけなく同点。20分にオリギのグラウンダーを受けたダニー・イングスがネットを揺らしますが、残念ながらオフサイド。これは焦ってラインの裏に早く入り過ぎたイングスのミスでしょう。序盤は圧倒していたレッズはシオンの速攻に脅かされるようになり、形勢は互角です。

31分、ララナの左からのクロスはイングスにぴったりでしたが、背番号28が空振り。39分にFKに合わせたエムレ・ジャンのヘッドはGKの正面です。前半は1-1。49分にコロ・トゥレがオーバーヘッドをバーに当てて始まった後半も、リヴァプールは攻めあぐみます。54分、カルリトスのFKはミニョレがキャッチ。60分にはハーフタイムにナサニエル・クラインと代わったアルベルト・モレノのクロスをダニー・イングスが頭に当て、落ち際をオーバーヘッドで狙うも右に外れます。ダニー・イングスがベンチに戻ってきた際にサポーターが立ち上がって送った拍手は、若手に対する「よくやった」というねぎらいよりも、ピッチに入るコウチーニョに対して期待を込めたものが多かったのではないでしょうか。63分の自陣からのスルーパスは、完全に縦に抜けたオリギがGKにぶつけてしまい、1-1のまま残り20分です。

コウチーニョが魅せてくれたのは70分。絶妙なスルーパスに飛び出したオリギがGKヴァーニンシュの前でコースを変えるも、足に当たりゴールならず。アルベルト・モレノのクロスをワントラップで打ったララナの左足も、GKが足でブロックします。FKや左からの突破など、再三いいボールを出していたコウチーニョの孤軍奮闘も、スコアを塗り替えるには至りませんでした。1-1、ホームでのドローは、勝算なきターンオーバー。リヴァプールはグループ首位に立つチャンスを逃してしまいました。

うーん、これはせつないですね。確実に勝ち点3を獲らなければならない試合でした。週末のプレミアリーグが気になるのはわかるのですが、キャピタルワンカップでリーグ2(4部相当)のカーライル相手にミルナーやシュクルテルを先発させたチームが、チャンピオンズリーグ出場権を獲得できるもうひとつの道である欧州のステージで、ここまでメンバーを落としてドローはいびつだという感覚を拭えません。「木曜日開催のヨーロッパリーグの直後に開催されるプレミアリーグは、自動的にマンデーナイト」ぐらいのオペレーションを働かせないと、こういうことはまた起こるのでしょうか。オリギとダニー・イングスがチャンスを活かせていれば、結果オーライですっきりしたのですが…。同点にも関わらず試合が終わる前に出口へ動いた人も多く、タイムアップの笛と同時に鳴り響いた大ブーイングに、サポーターの不満が凝縮されていました。

トッテナムが本気のメンバーでモナコと戦い、フェルトンゲンやダニー・ローズの奮闘を観た直後だったので、よけいにせつなさが募りました。このうえは、スパーズの選手とポチェッティーノ監督に敬意を表して、日曜日にアウェイでスウォンジーと戦うトッテナムを目いっぱい応援します。(ブレンダン・ロジャース 写真著作者/Geoffrey Hammersley)

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“勝算なきターンオーバー。リヴァプールはアンフィールドでシオンにドロー!” への8件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    がっかりしたゲームでした。
    オリギが2回の内1回でも決めてくれれば、、、と思う次第です。いい加減3バックは勘弁して!と毎試合思います。
    相手のプレスも弱く勝てるゲームを落としました。これはチームもロジャーズの激痛でしょうね。振り返ればヨーロッパの舞台では昨シーズンのCLルドゴレツ戦以来勝てていない気がします、、、。

  2. シティさぽ より:

    こんなにメンバーを落とすとは思いませんでしたが
    ELよりPLだと思います
    これでダービー負けたら解任ですかね
    個人的にはロジャース好きなのでもう少し頑張ってほしいです

  3. 名無し より:

    グループで確実に格下と呼べるシオンとのホームゲームは絶対勝たないといけない試合だったと思ってます。
    その試合でこの体たらくですから、いくら週末のダービーで勝ったとしても手放しでは喜べませんし、負けやドローならいよいよって感じかもしれません。

  4. より:

    タウンオーバーしているセリエ勢は3チーム全勝です。
    また差が開いてしまいましたね。

  5. ヒロ より:

    そもそも、ELにしろCLに出た時もそうですがロジャーズでは欧州の戦いは無理だなという感覚がしみついています。特にCLの戦いを見て以降は

    今回のドローも解任派からすれば、まんざらでもない・・・と思っているでしょうね。

  6. 通りすがり より:

    リバプールは大多数の英国系選手がいるからラテン系監督は嫌がるかもしれない。
    OBも英国系選手の扱いにはうるさいから
    現実的な監督候補は絞られますよ。
    だから続投が一番無難で変えたらさらに悪化するかもしれない。

    —–
    噂になっているクロップがメキシコ代表監督のオファー断って、今週にリバプールのクラブ施設の見学に来るなんて噂が流れてますし、この結果によってますます現実味を帯びてきそうです

  7. より:

    当方グーナーですが友人がリバプールファンのためリバプールにも注目しています。
    近代サッカーの傾向を考慮してもロジャーズさんの退任は可能性が高そうですね。個人的には今も優れた監督であるとは思ってはいるのですが…

    —–
    いい監督だと思うけどアンチェロッティかファブレかガルシアの中からだっら交代してもいいかな
    グロップは不安

  8. makoto より:

    Mackiさん>
    いい時間帯に畳みかけられなかったのが痛かったですね。同点なら、コウチーニョは後半頭からいくべきだったかもしれません。

    シティさぽさん 名無しさん>
    私も、ロジャーズさんは好きなので頑張ってほしいのですが…。擁護するのが難しい状況になってきました。

    aさん>
    そうですね。とはいえ、まだ2試合です。昨季もここから調子を上げたクラブがあったので、信じて応援し続けます。

    ヒロさん>
    昨日の相手なら、ラクに勝たなくてはいけなかったですね。

    鬼さん>
    ベニテス、ウリエといった事例があるので、強くなるならさほど抵抗はないのではないかと思います。

    通りすがりさん>
    クロップ監督がプレミアリーグにきたらどんなサッカーになるのでしょうね。ドルトムントと同じようなことをするのか、何らかを変えてくるのか。実現したら、それはそれで盛り上がります。

    queenさん>
    私も、大胆な采配ができるいい監督だと思います。スワンズ時代を思い出してほしいです。

    あ さん>
    ガルシアさんにも噂がありますね。ユーヴァは国内で苦戦しており、セリエAもCL組は不安定です。

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