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リヴァプールはドルトムント…プレミアリーグ勢最悪!CL&EL準々決勝組み合わせ決定

チャンピオンズリーグのマンチェスター・シティはチェルシーに連勝したパリ。ヨーロッパリーグのリヴァプールは今季プレミアリーグ2位のトッテナムを問題にしなかったドルトムント。プレミアリーグ勢にとって、準々決勝の組み合わせは最悪に近い相手となってしまいました。ペジェグリーニ監督にとっては、ヴォルフスブルクがベスト、ベンフィカならまずまず。強豪と当たるなら、好不調の波があるレアル・マドリードのほうがまだよかったのではないでしょうか。

「当然だがドルトムントとは対戦したくない。今大会で最も強いチームと、なぜ次のラウンドでやらなければいけないんだ?私はそこまでバカではない。しかし、もしそうなるなら勝ちにいく。ドローは重要ではない。われわれは準備をするだけだ」と古巣を嫌がっていたリヴァプールのクロップ監督は、1/7を引いてしまいました。ベストのドローは、ラツィオに勝ったとはいえグループステージでシャルケ04の下だったプラハか、ポルトガルのブラガ。ウクライナ遠征があるシャフタル・ドネツクと、スペイン勢ではリーガ6位と順位がいちばん下のビルバオがその次でしょう。リヴァプールにとって15年ぶりとなるヨーロッパリーグファイナル進出は、厳しい道のりとなってしまいました。

いいとこ探しをするとすれば、マンチェスター・シティは「遠征の負担が小さい」「パリにはスアレス、メッシ、ネイマールはいない」。リヴァプールのほうは、「監督がよく知る相手である」。うーん、どちらも弱いですね。マンチェスター・シティにとって厳しいのはコンパニの離脱です。今季プレミアリーグにおいて、コンパニ出場時は13戦8勝3分2敗、失点はわずか6、クリーンシートは何と9試合。一方、キャプテンが欠場すると16戦7勝3分6敗、失点25、クリーンシートは4つしかありません。コンパニがいれば優勝争いに加われるチームですが、彼を欠くとストークやエヴァートン、WBAと変わらない戦績しか残せていないチームが、イブラヒモヴィッチやカバーニ、ディ・マリアを抑えられるでしょうか。同じキエフ戦で負傷したオタメンディのほうは大事には至らなかったようで、不振のデミチェリス起用という最悪の状況は回避できそうですが、現状ではどこからどう見てもパリ有利です。復帰まで2週間といわれているデブライネが、4月上旬のファーストレグに間に合ってくれることを祈るしかありません。

マン・シティよりもリヴァプールのほうがより厳しい力関係なのは間違いなく、「ベスト4を期待してます」などというと驚かれそうですが、トッテナムよりも彼らのほうが勝利に近いのではないかと思うのです。いちばんのポイントは、ストライカーのレベルはリヴァプールのほうが圧倒的に高いこと。いやいや、スパーズファンのみなさん、「ハリー…」といい出すのは待ってください。今季プレミアリーグ得点王争いTOPは、ヴェストファーレンでもホワイト・ハート・レーンでもベンチでキックオフを見つめており、2試合トータルで15分しかプレイしていないではありませんか。オノマーとシャドリに対して、スタリッジ、オリギ、ベンテケなら後者のほうが上でしょう。クロップ監督は、ポチェッティーノ監督のようにメンバーを落とさず、ガチンコで戦うのではないかと思います。

初戦がアウェイなのはいいですね。最近よくなってきた守備陣とエムレ・ジャン、ヘンダーソンにがんばってもらい、カウンターからアウェイゴールを奪って何とか2-1ぐらいで戻ってこられれば、アンフィールドのサポーターが2ゴールぐらい積んでくれるのでは…というのは楽観的に過ぎるでしょうか。初戦はどのみち押されてカウンターに頼るしかなさそうなので、「ララナは隠し玉としてアンフィールドで投入」とするのがおもしろいのではないかと思います。CL、ELとも難しいドローですが、サッカーは何が起こるかわかりません。ペジェグリーニ監督、クロップ監督、気迫のこもったいい試合を見せてください。楽しみにしてます!

【チャンピオンズリーグ2015-16 準々決勝組み合わせ】
パリ・サンジェルマン(フランス) VS マンチェスター・シティ(イングランド)
ヴォルフスブルク(ドイツ) VS レアル・マドリード(スペイン)
バイエルン・ミュンヘン(ドイツ) VS ベンフィカ(ポルトガル)
バルセロナ(スペイン) VS アトレティコ・マドリード(スペイン)

【ヨーロッパリーグ2015-16 準々決勝組み合わせ】
ドルトムント(ドイツ) VS リヴァプール(イングランド)
スポルティング・ブラガ(ポルトガル) VS シャフタル・ドネツク(ウクライナ)
ビジャレアル(スペイン) VS スパルタ・プラハ(チェコ)
アスレティック・ビルバオ(スペイン) VS セビージャ(スペイン)

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“リヴァプールはドルトムント…プレミアリーグ勢最悪!CL&EL準々決勝組み合わせ決定” への6件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    いやはや、まさかとは思いましたがレッズはベスト8でドルトムントとあたるとは、、、UEFAも仕組みましたね(笑)
    私の周りではドルトムントとのゲームはポジティブに捉えてる人のほうが多いですね。
    チームの勢いやレベルで比較するとドルトムントの方が上に見えますが、仰るとおりサッカーは何が起こるか分かりませんし、短期決戦ですからね。まずはアウェイゴールを取りアンフィールドへ戻ってこられればと思います。4月のゲームが楽しみです!

  2. リバサポ より:

    やりました!楽しみな4月になりましたよ。欧州でのトップチームと対戦できるのは貴重なので、私は嬉しいですよ。もうベスト8までくれば、どこのチームも二癖も持ってますからね。すごい盛り上がるんだろうなぁ〜とワクワクしてます。

  3. ジダネス より:

    シティはともかく、リバプールはついてないですねー
    もう少し先で見たかったです。

  4. K より:

    組合せの小国優遇制度は今回も健在でしたねー。ドルトムントの3トップはリヴァプールより2枚は上手で世界トップ5に入るので、スペイン勢の中盤の技術ともどもELだと反則ですと言いたいです。中盤のきつーいプレスで前線への供給を断ちたい所ですが、いなすテクもギュンドアンにありますし、H&Aで10回やったら1勝3分6敗でしょうか。アウェイはDFのミスを誘発する前線のプレスで引き分け狙いたいです。ここで勝てても強い強いスペイン勢にシャフタールもいますので、先を見据えずクロップの凱旋試合を楽しみます。せっかく築き上げた自信を失わない事だけを願ってます。EL優勝の10倍はプレミア4位の方が確率高いと思うのでプレミアに集中出来る分ある意味いい組み合わせかもしれません。

    CLはベスト8からが本当の勝負で世界3強が過去5年でベスト4に13回出ていて1度も潰しあいがありません。グループリーグ1位抜けするのを考慮してもなんか働いていますよね〜。シティのベストメンバーでのパフォーマンスならユヴェントス、PSG、アトレティコ、ドルトムントのセカンドグループとほぼ差がない水準と思ってるので彼らにリーグポイントは期待します。プレミアは仰るようにスーパークラブが出来て上位クラブのレベルを早く上げて欲しいです。 ユヴェントス以外は微妙なイタリアに抜かれなくて本当に良かったですが、まだ来年以降も油断なりませんから。10位から15位のクラブでトーナメントやらせたらたぶんプレミアがポイント1位になると思うんですけどね!

  5. えじ より:

    抽選会で4チーム発表された時残りチームがセビージャ、ドルトムント、ビルバオは嫌な予感がしました。

    戦力的にはドルトムントの方が上だとは思いますが今のクロップリヴァプールの実力を試す相手にはうってつけだと思います。

    プレシーズンで戦って未知の相手ではないので熱い試合を期待したいです。クロップの戦術、YNWAの掛け合いにも注目ですね!

  6. makoto より:

    Mackiさん リバサポさん>
    すばらしい!めっちゃポジティブですね。リヴァプールと当たると決まってしまっただけで、「やられそう…」とうなだれていた自分を恥じております(笑)

    ジダネスさん>
    私も、決勝で観たかったです。

    Kさん>
    的確な見方ですね。勉強になります。1勝3分6敗のなかから、「1勝1分」をこの2試合でどうやって揃えるか、ですね。

    えじさん>
    トッテナムはメンバーを落として半身で戦っていたので、リヴァプールが彼我の差を計る目盛りとなってくれればいいですね。楽しみです。

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