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止まらないマンチェスター・シティ!2戦連続の6発圧勝で勝ち抜け当確!

ユーヴェVSマン・ユナイテッドを愉しみながらチラ見していたのですが、13分にダヴィド・シルヴァが先制ゴールを決めた瞬間、プレミアリーグ最強クラブの勝利を確信しました。チャンピオンズリーグ2018-19シーズン、グループHのマンチェスター・シティVSシャフタル・ドネツク。2勝1敗で首位に立つペップのチームは、アグエロとサネがベンチスタートです。GKエデルソン、DFカイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、ラポルテ、ジンチェンコ。アンカーにフェルナンジーニョ、インサイドにはダヴィド・シルヴァとベルナルド・シウヴァが入り、前線はスターリング、ガブリエウ・ジェズス、マフレズです。

ボックスの右を完全に崩したマフレズがゴール前に高速グラウンダーを入れ、フリーのダヴィド・シルヴァが「触ればOK」のボレー。レスター時代には、左足に持ち替えてゴールに向かうボールを上げることが多かったマフレズは、すっかりペップ流のフィニッシュを演出する一員となりました。マンチェスター・シティの理詰めのパスワークを見ていると、相手チームの選手の気持ちを想像してしまいます。これを追いかけまわしているのは、相当なストレスだろうな、と。リヴァプールの電光石火のショートカウンターは、決められてから斬られたことに気づくような鮮やかさがありますが、マン・シティの攻撃には、じわじわと論破される敗戦必至のディベートのような息苦しさを感じます。

24分の2点めについては、試合が終わった今でもマトヴィエンコは納得していないでしょう。後ろからスターリングを引っかけたとして取られたPKですが、映像をチェックすると、(ダイブかどうかはともかく)スターリングが自らつんのめったように見えました。キツネにつままれたという表現がぴったりの表情を浮かべるDFと、苦笑いを浮かべるGKピヤトフ。ガブリエウ・ジェズスのキックがゴールの左隅に吸い込まれた瞬間、勝負は終わっていたのだと思われます。

前半は2-0、3点めは後半開始直後の49分。スターリングが2人の間を割って入る強引なドリブルでボックスの入口に進み、カーブをかけて右隅に突き刺した1発は文句なし。昨季プレミアリーグで33試合18ゴールという出色の数字を残したスピードスターは、今季も9戦6発と好調をキープ。2018-19シーズンのCLでは初ゴールとなり、ハイテンションでマンチェスターダービーに向かえそうです。

モウリーニョ監督なら、ここでクルージングに入るのではないかと思われますが、ペップのOKサインはもうひとつ先でした。マフレズ、ベルナルド・シウヴァとパスがつながり、中央に進んだベルナルド・シウヴァと交錯するように右に流れたダヴィド・シルヴァが、ステパネンコに倒されてPK。既に1発決めていたガブリエウ・ジェズスは、マフレズに譲ることなく2本めも左に蹴りました。ダヴィド・シルヴァとフェルナンジーニョをギュンドアンとデルフという交代策は、「勝ちましたよ」と宣言しているかのようです。体力を温存しながら4-0で店じまいかと思いきや、ペップのチームはさらに2ゴールを積み上げます。

82分、相手のミスパスを拾ったガブリエウ・ジェズスがカウンターを発動。4対4から左のギュンドアンに渡ったボールが逆サイドのマフレズに通り、右足で確実に狙ったシュートがピヤトフの脇を抜きました。ゴールショーを締めくくったのは、ガブリエウ・ジェズス。戦意喪失のシャフタル・ドネツクがまたも致命的なパスミスを犯し、最前線に走ったストライカーにパスが通ると、出てきたGKを見たブラジル代表は迷わずループシュート。ハットトリックを示す3本指をスタンドに示した21歳は、1ゴールしか決めていないプレミアリーグでもドライブをかけたいところです。

ゴールシーンを追いかけただけでもこれだけのボリュームになる圧勝劇。マンチェスター・シティは、残り2試合のいずれかに引き分ければ勝ち抜け決定です。この流れで週末のマンチェスターダービーですか。エティハドでは、がんばって2失点以内に抑えましょう。相当なストレスでしょうね。「なんでCBを獲らなかったの?」とガン詰めされているような90分…。

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“止まらないマンチェスター・シティ!2戦連続の6発圧勝で勝ち抜け当確!” への2件のフィードバック

  1. ペップの街 より:

    シャフタールにしてみれば、完全アウェイに加えて早々の失点、レフェリーまでホームに加勢されたのでは戦意喪失どころか、一体何点取られるんだろうと恐怖感を覚えたことでしょう。
    ジェズスもこれで少しは鬱憤を晴らしたようです。
    ダービーへの意気込みは大逆転のユナイテッドの方が優っているかもしれません。
    リヨン戦のようなフワッとした試合の入り方をすると大苦戦しそうです。まあ、一度痛い思いをした学習効果に加え、アグエロ、ザネ、メンディーが休養十分で臨むというアドバンテージもあります。

  2. ボン太くん より:

    ユーヴェ相手に苦しみながらも、勝ちをもぎ取ったユナイテッドもいい勝負はできると思いますが、やはりチームとしての完成度はシティが上ですね。
    デ・ブライネがいなくても、この攻撃力で、大きなミスもない。これで彼が復帰した時はさらに恐ろしいことになりそうです。
    ユナイテッドは我慢し続けて、一気呵成のカウンターで勝負をしたいところですね。

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