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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ユーヴェが負けたのに…戦う姿勢が感じられなかったマン・ユナイテッドは敗戦で2位通過!

コンディショニング、あるいはテスト。チャンピオンズリーグのグループステージ最終節に臨むマンチェスター・ユナイテッドは、既にノックアウトラウンド進出を決めており、週末のプレミアリーグをにらんでメンバーを落としています。GKロメロ、DFバレンシア、バイリー、フィル・ジョーンズ、ロホ。中盤センターはポグバ、フレッジ、フェライニ、2列めにアンドレアス・ペレイラ、マタ。最前線には今季プレミアリーグで6ゴールに留まっているロメウ・ルカクが入っています。ユーヴェがヤングボーイズに勝てば2位通過が決まる状況で、アンフィールドのリヴァプール戦を意識して主力を温存するというチョイスは理解はするのですが…。

開始早々にミナのきわどいグラウンダーをロメロがぎりぎりでブロックするシーンがあり、ホームのバレンシアが攻勢です。マンチェスター・ユナイテッドが落ち着いたのは10分過ぎ。主導権を握るかと思いきや、15分から右サイドを攻め立てられ、失点を喫してしまいます。ミナのクロスをフィル・ジョーンズがクリアすると、拾ったソレールの右足シュートが左のサイドネットへ。ボックス内からノーマークで打たせては、この結末もやむをえません。26分、ようやくアウェイチームが初めてのシュートを放ちました。ボックス右でクリアミスをトラップしたマタが、角度のないところから左足を振り抜くと、ディアカビが体を張ってブロック。31分のピッチーニのクロスは、DFの間に入ったバチュアイのヘッドがうまく当たりませんでした。

33分、バレンシアの左からのCKは、ファーでフリーになったソレールの折り返しをロメロがクリア。35分、マタが蹴ったCKでフェライニが競り勝ち、右のポスト際にいたポグバにボールが出ますが、プレミアリーグで精彩を欠くセントラルMFは至近距離からのボレーを右に外してしまいました。45分のバレンシアの波状攻撃は、シュートを打たせず何とかしのぎましたが、マンチェスター・ユナイテッドは枠内シュートゼロで前半を終了。スイスではユーヴェがヤングボーイズにリードを許しており、プレミアリーグ6位チームは勝てば首位通過の可能性があります。

モウリーニョ監督は、ハーフタイムにロホを下げてアシュリー・ヤングを投入。47分のフィル・ジョーンズのミスは致命的でした。縦パスを追ったCBは、バチュアイを体で抑えており、ボールに触らなければロメロがキャッチしていたはずです。スライディングしながら蹴った意図はバックパスだったのか、あるいはクリアか。ロメロの脇を抜けたボールがゴールのど真ん中に転がり、アウェイチームが首位通過するなら3点が必要となりました。

圧倒的なバレンシアペース。57分、フレッジに代わって登場したのはラシュフォードです。直後のCKは、フィル・ジョーンズが競ったこぼれ球を叩いたバイリーのボレーが大きく上にアウト。63分にソレールの縦パスでミナがラインの裏に出ますが、ロメロがコースを切って体に当てました。70分、ルカクに代わってリンガード。好意的に見れば、ラシュフォードをトップにまわして勝負ということなのでしょう。72分、初めてのオンターゲットはラシュフォード。DFにヒットして勢いを失ったボールは、GKドメネクが余裕でキャッチしました。75分にアンドレアス・ペレイラが放った強烈なミドルは、ドメネクが右に飛んで弾き出します。

83分にポグバが左サイドから入れた速いボールは、GKが弾いたところに赤いシャツはいませんでした。87分、マタのスルーパスでボックス左に出たリンガードがゴールライン上で触り、外のアシュリー・ヤングに預けると、ラシュフォードのヘッドが右隅に吸い込まれて2-1。90分にラインの裏に入り込んだマタは、ラシュフォードの浮き球を振り向きざまにボレーで狙いますが、当たり損ねたボールは右に外れ、イーブンに戻せませんでした。反撃は時すでに遅し。バレンシアが逃げ切り、マンチェスター・ユナイテッドは2位通過となりました。

「戦ってほしかった」「もったいない」が最初の感想です。ユーヴェがヤングボーイズに敗れたため、勝っていればラウンド16でシャルケ04やローマを引けていたかもしれません。メンバーを落としたことよりも、戦術、意志統一、勝ちにいく姿勢がすべて感じられなかったことのほうが残念です。ポグバは気持ちが乗っておらず、最終ラインはシュートレンジでコースを切る動きが弱く、ゴールへの道筋は終始曖昧でした。危険なファールが多かったのは、焦りや苛立ちではなく、集中力の欠如ゆえだったのではないでしょうか。ラシュフォード、リンガード、マタを揃えて試合を始められていれば、ポジティブな結果を得られていたのではないかと思いました。

モウリーニョ監督は、首位通過を逃した代償をリヴァプール戦で得られるでしょうか。チャンピオンズリーグを観る限りでは、アンフィールドで戦うホームチームが圧倒的に優位に見えます。「こういうときに勝つのがモウリーニョ」といいたいところですが、果たして…!ビッグ6との直接対決ですべて2失点以上のクラブが、プレミアリーグで2失点を喫したことがないクラブに胸を借りる苦しい一戦に、さすがに楽しみとはいえず、ひたすら恐怖です。

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“ユーヴェが負けたのに…戦う姿勢が感じられなかったマン・ユナイテッドは敗戦で2位通過!” への6件のフィードバック

  1. ペップの街 より:

    もったいないというか、惜しかったですね。
    そして2位通過の代償は大きそうですね。
    ポルトのゲームは見てませんがかなり強そうだし、後は錚々たるビッグネーム揃い!意外とレアルには勝てるかも。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    レアルに勝てるわけがない

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    やらかすとしたらレアルやろ
    シティ、バイエルンとかは全く勝てる気がしない

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    やらかすとしたらマドリーでしょ
    バイエルン、PSG、バルサなんかは惨殺されるイメージしかない

  5. かーど より:

    今季のバイエルンは絶不調中だしバルサはスパーズ戦でも露呈してたけど守備がボロいからチャンスは全然あるかと
    まぁレアルも同じくらいチャンスあるし、今年は安定してる強豪チームは居ない

  6. さよならポグバ より:

    冬に100億くらいでポグバを売れるなら間違いなく売るべき。
    相変わらず守備はサボるわ、走らないわでプロとしてどうなのって感じ。
    仮に今モウリーニョを解任してもどうせポグバなんて2〜3年後には移籍したいって騒ぐんだろうし早めに移籍させたほうがいいと思う。

    アーセナル戦やフラム戦で同じユース上がりのリンガードやラッシュフォードがあれだけ走り回って、闘志溢れるプレーしてたのにポグバはいったい何を見てたのって聞きたい。

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