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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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スーパーFKとキレキレカウンター!サネの2発で逆転勝利のマン・シティは首位通過決定!

リヨンが勝ってマン・シティが敗れれば、1位と2位がひっくり返る最終節。シティ・オブ・マンチェスターでホッフェンハイムと戦うペップは、プレミアリーグで出番が少ないオタメンディやフィル・フォーデンを起用しながらも、要所に主力を配して首位キープをめざしています。GKエデルソン、DFジョン・ストーンズ、ラポルテ、オタメンディ、ジンチェンコ、MFギュンドアン、ベルナルド・シウヴァ、フォーデン、FWスターリング、ガブリエウ・ジェズス、サネ。週末のプレミアリーグがランチタイムキックオフという厳しいスケジュールとなっており、フェルナンジーニョを休ませるのは既定路線だったのでしょう。

3分、右から縦に突破しようとしたスターリングはヒュブナーと激突。6分にアウェイチームが速攻を仕掛け、左に出たボールをシュルツが中に折り返すと、グリリッチュのボレーはミートせず右に流れます。8分、ラインの裏に飛び出したのはフォーデン。後ろに戻したボールをトラップしたサネは、フィニッシュをDFに当ててしまいます。11分にはまたもアウェイチームがカウンター。ビッテンコートがマイナスに戻したボールをダイレクトで捉えたクラマリッチの一撃は、ぎりぎりでバーの上に消えていきました。さらに2分後、左サイドへのロングフィードを追いかけたクラマリッチがボックスの角から右足で曲げると、エデルソンが左に弾き出すビッグセーブ。押しまくっていたホッフェンハイムは、このCKの流れから先制しました。

クリアボールを左足で狙ったのはグリリッチュ。こぼれ球を追ったヒュブナーに遅れたラポルテが、後ろから倒してPKを取られてしまいました。クラマリッチが冷静にエデルソンの逆を突いて1-0。昨季プレミアリーグ王者は、すかさず反撃を開始します。19分にサネが蹴ったCKを頭で叩いたガブリエウ・ジェズスはポストに当ててしまい、1分後のFKに合わせたジョン・ストーンズのヘディングもGKバウマンがビッグセーブ。ホッフェンハイムの速攻は、多くの選手が一斉にスプリントするのが脅威で、カイル・ウォーカーがいないサイドを狙い続けています。ポゼッションをとるマン・シティは、先に2点めを奪われてはいけません。

33分、ギュンドアンが左サイドから蹴ったFKは、ジョエリントンの頭に当たってクロスバーを直撃。41分にスターリングが敵陣でヒュブナーから奪うと、グラウンダーをトラップしたフォーデンは、左足のシュートをブロックされます。前半はこのまま終わるかと思われましたが、46分にマン・シティが追いつきました。ゴール正面からのFK。サネのキックは無回転で右に大きく曲がり、サイドネット付近に飛び込むスーパーショットでした。前半は1-1。ハーフタイムにペップがジョン・ストーンズを下げてカイル・ウォーカーを入れたのは、納得の速攻対策です。

49分、サネのCKがファーに上がり、ラポルトがヘッドで合わせるとバウマンが足でブロック。こぼれ球を再度叩いたラポルテは、バウマンがまたも体に当ててクリアしたのを見て頭を抱えています。53分、スターリングとサネが仕掛けたカウンターが止められると、拾ったガブリエウ・ジェズスがスターリングとのワンツーでラインの裏へ。切り返しから左足を振り抜いたストライカーのシュートは左に逸れてしまいました。マン・シティが極上の決定機を迎えたのは56分。自陣でカットしたボールがスターリングに渡ると、ホッフェンハイムの選手は全員上がっており、3対0という珍しい形となりました。スターリングが左のサネに優しいラストパスを通し、サネがダイレクトでゴールに…なぜ、パス⁉予想外の落としをもらったベルナルド・シウヴァがバウマンにぶつけてしまい、ホームサポーターのため息がスタジアムに充満しています。

58分、ネルソンが右から最終ラインを突破すると、GKとの1対1はエデルソンが足でストップ。61分、サネがドリブルで仕掛けたカウンターは、パスをもらったスターリングが左から上がったサネに戻し、バウマンをかわしたウインガーが冷静に左足で流し込みました。2-1となった直後、ペップはジンチェンコをデルフにスイッチ。これ以上、サイドを攻めさせるなという交代でしょうか。66分、ボックス手前からのFKをサネではなくギュンドアンが蹴ると、左に曲がったボールはバーすれすれを抜けていきました。

シャフタル・ドネツクが敗れて自分たちが勝てばELにまわれるホッフェンハイムは、勝負を諦めていません。スローに落とすマン・シティ。76分にスターリングのクロスがファーに届くと、フォーデンの美しいボレーはバウマンが指先で上にクリアしました。84分、右サイドからフォーデンがクロスを入れると、一瞬空いたスターリングのボレーは左に切れてしまいます。85分にベルナルド・シウヴァをコンパニに代えたのは、何としても首位通過という意志表示でしょう。リードを守り切ったマンチェスター・シティが、プレミアリーグ勢唯一の1位フィニッシュを決めました。

サネとスターリングは、突破力を取ればリヴァプールの両サイド以上で、欧州屈指のユニット。フィル・フォーデンは何度も前線に攻め上がって惜しいシュートを放っており、指揮官に対するいいアピールになったのではないでしょうか。フェルナンジーニョとカイル・ウォーカーがいなければ、速攻に対する構えが脆くなるのは弱点ですが、ペップは1月に綻びを繕うのか。プレミアリーグ13試合1ゴールのガブリエウ・ジェズスが復調し、フェルナンジーニョが休んでもOKのスカッドとなれば、クラブの悲願であるビッグイヤー獲得を実現できるかもしれません。1位通過、おめでとうございます!

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“スーパーFKとキレキレカウンター!サネの2発で逆転勝利のマン・シティは首位通過決定!” への4件のフィードバック

  1. ペップの街 より:

    更新有難うございます。
    ジェズスについてはアグエロと、フォーデンについてはダヴィド・シウバと比較してしまい、私はつい辛口に見てしまいますが、21歳と18歳で既にこれだけのプレーができること自体大変な才能ですね。
    フォーデン、ディアスにはもう国内カップ戦フル出場で経験を積んで欲しいです。

  2. イレブン より:

    フォーデンいいですよねー、この試合は観てませんがリーグ戦でも交代で出ると注目してしまいます。ボールのタッチと正確なショートパスが素晴らしい!僕もダヴィド・シルバの後継者となってくれると期待しています。

  3. ペップの街 より:

    サネのゴールを決めた後のセレブレーションは2回とも控えめで、まるで他人事のようでした。
    彼はシャイな性格なのかあまり感情を表に出しませんね。代表ではそんな態度を批判されたりもしたけど、私は好感を持ちますけどね。

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    フォーデンを見るために早く起きて良かったです
    良いシュートと良いパスがあり運動量も多くアピールできましたね

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