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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

VARで一転、PK!パリを1-3で下したマンチェスター・ユナイテッドは史上初の大逆転!

ダレイ・ブリントのアヤックスに勇気をもらったチャンピオンズリーグ。オールド・トラフォードでのファーストレグを0-2で落としたマンチェスター・ユナイテッドは、パリ・サンジェルマンの本拠地パルク・デ・プランスで奇跡的な勝利を挙げることができるでしょうか。スールシャール監督の11人は、プレミアリーグ29節のセインツ戦のメンバーがベースです。GKデ・ヘア、DFバイリー、リンデロフ、スモーリング、ルーク・ショー。中盤にアシュリー・ヤング、マクトミネイ、フレッジ、アンドレアス・ペレイラが並び、ルカクとラシュフォードの2トップです。2分、いきなりマンチェスター・ユナイテッドが先制!ケイラーのバックパスをルカクがさらい、GKブッフォンを左にかわしてスライディングシュート。あっという間に0-1となり、2試合トータルの結末はわからなくなりました。

ネイマールとカヴァーニがいないホームチームと、中盤のレギュラーが全員不在のアウェイチーム。パリの猛攻が始まり、ベルナトのグラウンダーにムバッペが飛び込んだ7分の決定機は、あと1歩でした。12分、ダニエウ・アウヴェスの縦パスでムバッペがボックス右に抜け出し、ファーに通したグラウンダーをベルナトがプッシュ。1-1とされたプレミアリーグ4位チームは、またしても2点が必要になりました。

アシュリー・ヤングとバイリーのサイドを何度も崩され、クロスが合えば致命的なゴールを奪われる展開が続いています。16分にもダニエウ・アウヴェスがムバッペを縦に走らせますが、シュートはニアにアウト。19分、ダニエウ・アウヴェスのアーリークロスをムバッペがディ・マリアに落とし、左に転がしたラストパスをベルナトがダイレクトで叩きますが、デ・ヘアが大きく弾いて難を逃れました。29分、アウェイチームのカウンターがようやく発動。ラシュフォードが左サイドを突破し、ボックスで左足を振り抜きますが、力んだシュートはポストの左に逸れていきました。

劣勢だったマンチェスター・ユナイテッドは、30分に個の力で勝ち越しゴールをゲットします。ラシュフォードの強烈なミドルが左のポストを襲い、独特の沈むボールに対応できなかったブッフォンがファンブル。こぼれたボールに先着したルカクが、無人のゴールに流し込みました。プレミアリーグで2戦4発のストライカーは、3試合連続の2発ゲットです。1-2としたアウェイチームは、35分にバイリーが下がってジオゴ・ダロト。不甲斐ない出来を見かねたのか、足を痛めてしまったのか。負傷者続出のチームのベンチは、ロホ以外は全員ユースの選手となりました。

42分、ベルナトを抜き去ったジオゴ・ダロトが右サイドを完全に崩しますが、折り返しはDFに当たってブッフォンがキャッチ。前半は1-2で終わり、次の1点をどちらが決めるかという勝負になりました。後半が始まり、最初の5分は互角の展開。徐々にパリがサイドを制圧するようになり、マン・ユナイテッドのDFがクロスをさばき続ける時間が続いています。スールシャール監督は、5-4-1にシフト。パリがパスをまわし続け、マン・ユナイテッドが久々にファイナルサードに進出したのは66分になってからでした。

70分、ドラクスラーとケイラーが下がり、パレデスとムニエ。押しているパリが決めれば、赤い悪魔のチャレンジはそこで終わります。前に出ようとするアウェイチームは、シュートレンジでボールを持つことができず。80分、アンドレアス・ペレイラに代わったのは、プレミアリーグ出場1試合のストライカー、19歳のタヒス・チョンです。82分にムニエが右から入れた速いボールはデ・ヘアがクリア。84分にダニエウ・アウヴェスのスルーパスでムバッペがデ・ヘアと1対1になりますが、7番はスリップして打てず、フォローしたベルナトはニアポストに当ててしまいました。

87分、アシュリー・ヤングが下がってグリーンウッド。プレミアリーグに出ていないストライカーの抜擢は、ユルゲン・クロップが絶対やらない采配です。90分、ジオゴ・ダロトのミドルがキンペンベの腕にヒット。CKかと思われましたが、VARを用いたジャッジとなり、レフェリーがPKスポットを指差しています。ラシュフォードが左に決めて1-3。もう時間はありません。カヴァーニの投入は95分。必死に攻めるホームチームは、フィニッシュに辿り着けませんでした。ホームで2点差以上の敗戦からの勝ち抜けは、史上初のミラクル!マンチェスター・ユナイテッドが逆転でベスト8進出を決めました。

ポゼッション32%、シュート5本、オンターゲットは4本のみ。最後のPKは、プレミアリーグでは取ってもらえなかったでしょう。初戦でCKを押し込んでヒーローとなったキンペンベにとっては、どうしようもない悪夢でした。勝利は幸運だったかもしれませんが、前半にルカクとラシュフォードが素晴らしいプレイで2点を積んでくれたからこそ、最後まで希望がつながったのです。中盤で相手を追い続けたマクトミネイ、少ないチャンスでボールを散らしたフレッジ、攻めの姿勢を失わずに戦い抜いたジオゴ・ダロト、何とか踏ん張った最終ラインにも拍手を送りたいと思います。あのトレブルから20年。2018-19シーズンも、マンチェスター・ユナイテッドサポーターにとって忘れえぬシーズンとなりました。

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“VARで一転、PK!パリを1-3で下したマンチェスター・ユナイテッドは史上初の大逆転!” への11件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    ルカク頑張ってくれてありがとう

    終了間際まで、負けるかなと思いましたが、カンプノウの奇跡並の逆転げきでした

    選手一人ひとりが頑張ったおかけでVARに助けられたと思いました

    次も勝ってベスト4いってもらいたいです

  2. 不知火 より:

    やりましたね。
    やりました。最高です。

  3. Suarez より:

    The comeback king!
    最後のVAR、上からの映像に切り替わった瞬間最高!!

    —–
    PSG、またお前か

  4. フラッペ より:

    執念という言葉がぴったりな試合展開でした。
    レギュラーの中盤を欠いていましたが、
    フレッジ、マクトミネイ、ペレイラが踏ん張っていて1stレグより改善されていました。
    ショーは言うことなし、バイリーは残念でしたがダロトを入れてヤングを下げたのは当たりでしたね。
    勝負強い、気持ちを感じられるユナイテッドが戻ってきていたのが泣けました。
    ここからリーグ戦もありますし、一丸となって勝っていってほしいです!

  5. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    諦めなかったユナイテッドを讃えたいと思います。
    ダロトやショーが良かったですね。
    PSGは早々の失点&追加点でプランが崩れたのではないでしょうか。ベスト8進出おめでとうございます!

  6. プレミアリーグ大好き! より:

    ルカク頑張ってくれてありがとう

    終了間際まで、負けるかなと思いましたが、カンプノウの奇跡並の逆転げきでした

    選手一人ひとりが頑張ったおかけでVARに助けられたと思いました

    次も勝ってベスト4いってもらいたいです

  7. まさやん より:

    まさか勝ち抜けるとは思ってなかったのでビックリしました。
    最後まで諦めずにシュートを打つことの大事さが身にしみて分かる一戦でした。
    スールシャールには半信半疑でしたがここまで来るとやはり、現役時代に引き続きユナイテッドのスールシャールは何か持ってるとしか思えませんね。
    ユナイテッドサポーターのみなさんおめでとうございます。
    我がレッズも勝ってプレミア4チーム揃ってベスト8に進んで欲しいです。

  8. プレミアリーグ大好き! より:

    セカンドレグで逆転したなら実質スールシャール無敗ですよね 流石に次期監督なのでは

  9. プレミアリーグ大好き! より:

    ルカク頑張ってくれてありがとう

    終了間際まで、負けるかなと思いましたが、カンプノウの奇跡並の逆転げきでした

    選手一人ひとりが頑張ったおかけでVARに助けられたと思いました

    次も勝ってベスト4いってもらいたいです

  10. アイク より:

    正直難しいと思ってましたが、
    待ち続けてきたルカクの覚醒も含めて
    おめでとうございます!!

  11. TM より:

    おめでとうございます。
    リバプールファンですが、とても興奮しました。
    とても良いものを見せてもらいました。
    PKジャッジの件、ボール方向を向いて
    手のひらを向けていましたし、判定は
    私的には納得という感じです。
    やはりライバルには強くあって欲しいものです。
    強すぎるのは困りますが。
    ナショナルダービーほど興奮する試合はないので
    ソルスキア監督には頑張って欲しいものです。

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