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勝てないチェルシー、ニューカッスル戦にみる大きな理由

2月2日、対ニューカッスル。チェルシーが、またもや追いつかれました。今回は、サウサンプトン戦やレディング戦よりタチが悪い。そう、追いつかれて、ひっくり返されてしまったのです。アウェイとはいえ、89分にシソコに息の音を止められ、2-3。カップ戦も入れれば6試合でわすか1勝。ブンデスリーガでこの9戦でわずか1勝のシャルケ04に次ぐワールドクラスの絶不調ぶりです。

ニューカッスル戦ですが、先制された後、ランパードとマタがミドルを決めて勝ち越し。ここまではいい時のチェルシーと何ら変わりはありません。しかしその後、シソコに2発喰らってしまうのです。目を疑うのは、同点ゴールのシーン。攻撃中にボールを取られ、そこから敵陣で2本、パスをつながれた後のこと。それなりに戻る時間はあったにも関わらず、シセが巧みなリフティングからスルーパスを出すと、何と相手が3人、味方は2人。誰が戻っているんだろうと背中を見ると、これがまたびっくり、間違いなくこのクラブでいちばん守るのがヘタな11番、オスカルです。何でDFがいないのでしょう?1-2で後半追加タイムならともかく、1点勝ってる試合の68分ですよ!?

1点めにサイドから上げられたクロスも3点めも同様で、自陣右サイドからドリブルで突っかけられたとき、チェルシーのDFは当たりにいっていないのです。相手についていってはいるものの、無抵抗でチャンスボールを出されています。フォーメーション、戦略を語る以前に、「どこで当たりにいくのか」「DFは何をやってはいけないか」というような、チームの規律やカルチャーが共有できていないように思えます。でなければ、勝っている試合であんなに前のめりに突っ込んで追いつかれることなど、ありえません。

やはりベニテスと選手のコミュニケーションに問題があるのでしょうか。それとも、ベニテスに焦りがあるのでしょうか。誰が機能していないとか、どこのポジションが悪いなど、理由が明確な綻びは短期間で修正することもできますが、こういった目に見えにくい穴は埋めるのが大変です。デンバ・バを鼻骨骨折で失うという痛手もあり、しばらく厳しい道を歩くことになりそうです。さあ、いつ頃、立て直すことができるでしょうか。次戦、ホームのウィガン戦で無様な姿を見せることはないでしょうが、その翌週は、マン・シティです。大丈夫?ラファ。アブラモビッチさん、もういっちょ、いっちゃう??

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“勝てないチェルシー、ニューカッスル戦にみる大きな理由” への3件のフィードバック

  1. より:

    ちょうどいまハイライト見ました。
    あれは確かにデンバ・バを負傷で失ってまずくなったとこありますけど
    それでも基本的な守備ぐらいはしないといけませんよねぇ
    おっしゃるとおりここ最近のチェルシーはコミュニケーション不足が露呈してる気がします

    ベニテス自身、苦しんでるんでしょうけどやっぱりプレミアでの経験もあるわけですし、そこはきっちり話していかないと
    それとクラブ内でコミュニケーションがうまくいってないならランパードやテリーといったベテランたちが間に入っていかないといけません
    あとスペイン語話せるマタとかもね

  2. ピント より:

    単純に離脱選手の多さと過密日程による疲労の影響じゃないですか?
    年明けからずっと出ずっぱりの選手ばかりですからね。
    離脱中の選手達が戻ってくればほっといても調子は上がると思いますよ。
    力のある選手は揃ってますしベニテスも決して悪い監督じゃないですから。

  3. makoto より:

    悟さん>そうですね。ランパードは好調、テリーも戻ってきたことですし、こういう時に力を発揮するのがベテランですよね。
    ピントさん>確かに、後半の失点が多いのは、疲れの影響もあるかもしれませんね。アザール、ミケル、モーゼス、ダヴィド・ルイスがいませんから。よりによってこんなときに、ナイジェリアがコートジボアールに勝ってしまって…。ただ、過密日程でいえば、もしCLで残っていたら4月まではかなり試合が多くなっていたわけで、もともと頭数が厳しかったのでは?とも思います。ベニテス監督、意地のはりどころです。

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