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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ポドルスキ躍動!今季の彼らに油断なし!アーセナル、4発快勝でFAカップ5回戦進出

以前から気になっていたのですが、ヴェンゲル監督は、どうもポドルスキの評価が低いようです。強烈なシュートがあり、ワンツーやポストプレイなどの連携も問題がなく、特段守備をしないわけでもないドイツ代表MFは、プレミアリーグの上位対決など、大事なゲームではベンチを温める姿が目立ちます。FAカップ4回戦、アーセナルVSコベントリーは4‐0、ポドルスキの2発で快勝。リーグ1(3部)のクラブ相手に本拠地エミレーツで戦ったゲームなので、勝って当然なのですが、控えにまわることが多い選手の中でも、「背番号9はもっと使ったほうがいい」とあらためて思うプレイぶりでした。

アーセナルは、GKファビアンスキ、右SBジェンキンソン、サイドMFにニャブリとポドルスキ、トップにベントナーと、ベストメンバーからいくつかのポジションを入れ替えてきましたが、エジルもウィルシャーもおり、CBはいつものふたりというガチンコ仕様。前半15分、エジルのパスを受けたポドルスキが左からGKをかわして先制。27分、CKを味方がそらしたところに飛び込んだのは、やはりポドルスキ。タイミングばっちりのヘディングシュートが見事に決まって2‐0。エミレーツは、ホームチームの楽勝ペースに、どことなくのどかな雰囲気が漂っています。コベントリーのサポーターは、プレミアリーグの頂点に立つクラブ相手に奮闘する選手を応援するより、ホームスタジアム移転に抗議するのに忙しく、選手たちの意気も上がりません。

とはいえアーセナルにはプレミアリーグで戦っているときの緊張感がなく、再三にわたってミドルシュートを打たれ、後半頭にはあろうことかコシールニーが完全に裏を突かれてFWの独走を許すシーンまでありました。コベントリー攻撃陣のクラークやダニエルズに、落ち着きとシュートの正確さがあれば、ゲームはもっと緊迫したスコアになっていたでしょう。しかし、終盤までスコアは動かず。84分、ポドルスキに代わって入ったジルーが、ギブスの左からのグラウンダーを左足で蹴り込み3‐0。最後は、ジェンキンソンのシュートのこぼれをカソルラが豪快なボレーで決めて、タイムアップ。チェンバレンやベントナーといったケガ明けの選手のコンディションを上げつつ、期待の若手、17歳のMFゼラレムまで試したアーセナルが、思惑通りのゲーム運びで5回戦進出を決めました。

気掛かりがあるとすれば、最近調子を落としでいるエジルが、先制点のアシストの後、完全に消えていたことでしょうか。この日の彼は、調子が悪いのか意図的に流しているのかわからず、プレミアリーグの次戦、セインツ戦を見てみましょうとしかいえません。

この日行われたもう一方のゲーム、ノッティンガム・フォレストとプレストン・ノースエンドは、スコアレスドロー&再試合となったようです。チャンピオンシップ(2部相当)で5位につけ、プレミアリーグ昇格争いに首を突っ込んでいるノッティンガム・フォレストは、1970年代後半には現在のチャンピオンズリーグ(当時の名称はチャンピオンズカップ)を連覇したほどの古豪です。彼らがホームで、リーグ1(3部)のプレストンから点を奪えなかったというのは、ジャイアントキリングとまではいいませんが、ちょっとしたサプライズです。さあ、何が起こるかわからないFAカップ、今夜は計12試合。一発勝負の緊張感にドキドキしながら、各地の経過をパラレルで追いかけるのが楽しくて、この伝統の大会にはリーグ戦とはまた、違った醍醐味があります。(ルカス・ポドルスキ 写真著作者/Ronnie Macdonald)

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“ポドルスキ躍動!今季の彼らに油断なし!アーセナル、4発快勝でFAカップ5回戦進出” への3件のフィードバック

  1. せお より:

    ポドルスキはオフザボールの動きがあんまりよくないんですよね。だからカソルラより序列が下なのは仕方ないかなぁと思います。シュートとクロスは一級品なんですけどね(^_^;)

  2. makoto より:

    せおさん>
    なるほど。とはいえ、あのシュート力は魅力ですよね。ムードメーカー・お笑い担当として、メルテザッカーとツートップのスーパー芸人なので、彼にはがんばってほしいです。

  3. せお より:

    スーパー芸人笑 まったくその通りですね笑
    まだエジルと一緒にスタメンで出ていないので、後半戦ドイツ代表ホットラインで得点を量産してくれることを期待しています(^^)

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