偏愛的プレミアリーグ見聞録

キャピタルワンカップ3回戦2日め。勝負としてスリリングだったのは、90分にクリスタル・パレスが追いついて延長戦となり、最後にニューカッスルが突き放した一戦と、ラスト3分からの2ゴールでハル・シティを大逆転したWBAのゲームでしたが、これらはいずれもプレミアリーグ勢同士の対戦。いちばんハラハラさせられたのは、チャンピオンシップ首位のノッティンガム・フォレストに残り30分を切ってから先制されたトッテナムでしょう。

昨日、「最近調子が悪そう」というムードだけで、トッテナムに危険な香りなどと書いてしまったので、ホントに負けるのか!?と息を詰めて観ていたのですが、途中出場の23歳の強烈なミドルシュートがチームを救いました。決めたのは、アカデミー出身のMFライアン・メイソン。これでプレッシャーから解放されたトッテナムは、83分にタウンゼントの思い切りのいいシュートを、最前線のソルダードが軽く触って弾道を変えて勝ち越し。最後は、ラメラのドリブルを見て縦に走ったハリー・ケインに完璧なラストパスが出て、フリーのハリー・ケインがGKをみながらクロスに蹴り込み3-1。トッテナムは4回戦進出を決めるとともに、プレミアリーグ含めてホーム3連敗の危機を回避しました。

同じく、ハーフタイムには0-0だったマンチェスター・シティは、47分にミルナーのクロスをランパードがインサイドで合わせると、こちらも楽になったのか、徹底した右サイド崩しでシェフィールド・ウエンズデーを翻弄。53分からのたった2分で、ジェコのゴールをお膳立てしたヘスス・ナバスが1アシスト1ゴール。59分には、最前線に飛び出してGKと1対1になりかけたランパードが倒され、ジャッジはレッドカード＆PK。これでシェフィールド・ウエンズデーは完全にお手上げです。ジェコのヘッドで5点めが入り、ヘスス・ナバスのラストパスをポソが決めると、最後はゴールラッシュのきっかけとなったランパードが、自らショーの幕引きとなる7点めをゲット。前半の沈黙が嘘のような圧勝で、2部のクラブを一蹴しました。

最後までボルトンに粘られたチェルシーは、ズマとオスカルのゴールで2-1と辛勝。結局、2日めは波風立たず。プレミアリーグ最下位のニューカッスルが、先週末エヴァートンにアウェイで勝ったクリスタル・パレスに敵地で競り勝ったのが、意外だったぐらいですね。以下、キャピタルワンカップ3回戦の全結果です。

【9月24日　キャピタルワンカップ3回戦2日め結果】
クリスタル・パレス 2-3 ニューカッスル
バートン 0-3 ブライトン&ホーヴ・アルビオン
チェルシー 2-1 ボルトン
トッテナム 3-1 ノッティンガム・フォレスト
マンチェスター・シティ 7-0 シェフィールド・ウェンズデー
WBA 3-2 ハル・シティ

【9月23日　キャピタルワンカップ3回戦初日結果】
アーセナル 1-2 サウサンプトン
スウォンジー 3-0 エヴァートン
サンダーランド 1-2 ストーク
シューズベリー 1-0 ノリッジ
カーディフ 0-3 バーンマウス
ダービー 2-0 レディング
バートン・アルビオン vs ブライトン＆ホーブ・アルビオン
フラム 2-1 ドンカスター
ミルトン・キーンズ・ドンズ 2-0 ブラッドフォード
リヴァプール 2-2（PK14-13） ミドルスブラ
レイトン・オリエント 0-1 シェフィールド・ユナイテッド

さて、16強が出揃ったキャピタルワンカップは、4回戦のドローが発表されています。プレミアリーグ同士の対決は、リヴァプールVSスウォンジーと、ストークVSサウサンプトン、マンチェスター・シティVSニューカッスルの3試合。スウォンジーが好調なだけに、アンフィールドでの対決といえども、リヴァプールはメンバーを落とせないでしょう。プレミアリーグ勢以外で注目は、2回戦でマンチェスター・ユナイテッドに4-0で圧勝し、3回戦も危なげなかったミルトン・キーンズ・ドンズ。彼らの強さは本物ですから、みなさん、気をつけてください。あの夏の大惨事のことは、一生忘れないでしょうね。

【10月27日週　キャピタルワンカップ4回戦組み合わせ】
トッテナム VS ブライトン&ホーヴ・アルビオン
ストーク VS サウサンプトン
ボーンマス VS WBA
リヴァプール VS スウォンジー
シューズベリー VS チェルシー
ミルトン・キーンズ・ドンズ VS シェフィールド・ユナイテッド
マンチェスター・シティ VS ニューカッスル
フラム VS ダービー・カウンティ