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プレミアリーグのTOP3がまさかの総崩れ!ジャイアントキリング続出のFAカップ4回戦【後篇】

 「プレミアリーグのTOP3がまさかの総崩れ!ジャイアントキリング続出のFAカップ4回戦【前篇】」より続きます。チェルシーがまさかのジャイアントキリングに散った同じ時間に、エティハドでミドルスブラに完封負けを喫したマンチェスター・シティ。この試合は、夏にホームでストークに0-1で敗れた試合同様、押し込みながらも早い時間に先制できず、前がかりになったところを一発決められ、さらに焦って後ろを空け、裏を狙われてピンチ続出というプレミアリーグでときどきやらかす彼らの負けパターンを見事にトレースしてしまいました。

コンパニ、アグエロ、ダヴィド・シルヴァ、ヨヴェティッチ、ミルナーをスタメン起用。ボヤタとGKカバジェロ以外はベストメンバーといっていいマンチェスター・シティに、2部のクラブを侮っている雰囲気はみじんも感じませんでした。前半は、ひとことでいえばミドルスブラGKトーマスの神がかりビッグセーブショー。5分、コラロフのきわどいクロスにヨヴェティッチが飛び込んだのが、マンチェスター・シティの攻撃開始の合図。27分にヨヴェティッチのミドルを弾いたトーマスは、ここから波に乗ります。直後のミルナーのクロスは、中にいたボヤタがボレーを空振りし、慌てて放ったシュートもゴールの上。29分のミルナーの地を這うようなミドルはトーマスが右に弾き、35分のダヴィド・シルヴァの左足も、DFに当たった難しいボールをトーマスが横っ飛びでセーブします。

後半に入って、49分のCKをヨヴェティッチがヘッドで叩いたシーンも、トーマスがCKに逃れます。1点もののシュートを3~4本防いだGKの奮闘に、攻撃陣が応えたのは53分。ミドルスブラ、3人のカウンター。縦に出たボールに先に追いついたのはフェルナンドでしたが、苦し紛れのバックパスがカバジェロに届かず、GKはアドマーと交錯。ボールはゴールに向かって転がります。これに先に触ったのはまたしてもフェルナンド、しかしクリアに左足を伸ばしたバンフォードのブロックで、ボールはゴールイン。ミドルスブラ、幸運な先制点。このゴールをきっかけに、ユニフォームを交換したかのように攻守が入れ替わり、ラスト30分はミドルスブラに決定機続出でした。

57分、トムリンが中央で簡単にコンパニを抜き去ると、シュートはカバジェロがブロック。こぼれ球を狙ったリードビターのミドルはDFに当たり、マン・シティは2度めのピンチを何とかしのぎます。64分にもコンパニはトムリンに抜かれ、GKと1対1からのシュートが右ポストを直撃。今日のキャプテンにはいつもの集中力がありません。89分、マン・シティに決定機。途中出場のランパードが放ったシュートがDFのスライディングでコースが変わり、右のポストを叩きます。これが内側に入っていればゲームはわからなくなるところでしたが、ピッチに戻ってきたボールはDFがクリア。最後のチャンスを活かせなかった昨季プレミアリーグ王者は、93分にバンフォードにカウンターを許し、左からフリーで走り込んだキケに決められて万事休す。後半は守備が引き締まったミドルスブラに、アグエロが本調子でなかったマンチェスター・シティは単調な攻撃に終わり、2月を待たずにFAカップから去ることになりました。

ペッレが先制した堅守セインツの3失点は、元アーセナルコンビのシャマフとヤヤ・サノゴを簡単にフリーにしたフォンテとナサニエル・クラインの連携不足が敗因でした。シャマフの1点めはサノゴのシュートをしっかり弾けなかったGKフォースターのミス。その後の失点は、中盤で簡単にドリブルを許してしまったために最終ラインが混乱し、中央がぽっかり空いてしまいました。ニューカッスルからやってきたクリスタル・パレスのパーデュー監督、やりますね。これで就任以来、プレミアリーグ2勝を含む4勝0敗。この間12ゴールと攻撃力が強化され、ゲイル、ヤヤ・サノゴ、シャマフ、パンチュンがゴールを奪えるようになってきました。彼らの攻撃の速さとシンプルさは、いかにも一発勝負のFAカップ向き。今大会のダークホースとなるかもしれません。

GKフォルムの再三のビッグセーブと、ソルダードが倒されてもらったPKでリードしていたトッテナムは、83分にウジョアの左足で追いつかれると、92分にフォルムが痛恨のファンブルでボールを後逸してしまい、元気なレスターに逆転負け。圧倒的に押し込みながらゴールが奪えなかったリヴァプールは、0-0決着でボルトンと再試合。プレミアリーグの8位以上が4回戦で1勝もできないなど、今までにあったでしょうか。本日は、プレミアリーグ5位で昨季覇者のアーセナルと、7位のウェストハムが登場。さすがに彼らは負けないだろうとは、とてもいえない状況です。あな、おそろしやFAカップ。下位チームが一発やってやろうと気合十分のこの大会は、リーグ戦とは確実に違う空気が充満しています。

【FAカップ4回戦結果】
1月23日(金)
ケンブリッジ 0-0 マンチェスター・ユナイテッド
1月24日(土)
サウサンプトン 2-3 クリスタル・パレス
ブラックバーン 2-1 スウォンジー
チェルシー 2-4 ブラッドフォード
リヴァプール 0-0 ボルトン
カーディフ 1-2 レディング
トッテナム 1-2 レスター
マンチェスター・シティ 0-2 ミドルスブラ
ダービー 2-0 チェスターフィールド
サンダーランド 0-0 フラム
バーミンガム 1-2 WBA
プレストン 1-1 シェフィールド・ユナイテッド

【FAカップ4回戦組み合わせ】
1月25日(日)
ブリストル VS ウェストハム
アストン・ヴィラ VS ボーンマス
ブライトン VS アーセナル
1月26日(月)
ロッチデール VS ストーク

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“プレミアリーグのTOP3がまさかの総崩れ!ジャイアントキリング続出のFAカップ4回戦【後篇】” への8件のフィードバック

  1. ASAP より:

    今回のラウンドのジャイアントキリング連発には驚かされましたが、
    シーズンも後半に入ってくると、FAカップの「引き分け再試合」が
    ボディブローのように効いてきそうですね。
    「だったら、いっそ負けてしまえばイイ!」という話にならないところが難しいですが。

  2. せお より:

    更新お疲れ様です。

    いやぁ、すごいですね!朝起きてニュースをみて叫んでしまいました笑 これ下手したら勝ち残りチームにプレミア勢が皆無なんですねことも…
    そうならないようにアーセナルには勝ってもらいたいです。そしてFA連覇へ!

  3. せお より:

    訂正
    プレミア勢が皆無なんですねことも→プレミアが皆無なんてことも
    です。

  4. makoto より:

    ASAPさん>
    CLやELがあるクラブはきつそうですね。負傷が多かった選手のコンディションを上げたいマンチェスター・ユナイテッドは、試合が増えるぐらいのほうがいいかもしれませんが。

    せおさん>
    連覇のチャンスですね!

  5. ゆうま より:

    マンC-ミドルスブラはリアルタイムで見ていましたがカバジェロ酷かったですね(笑)
    自分たちの全力を出しきったミドルスブラにはただただ拍手喝采です。
    来週のチェルシー-マンC戦はお互い汚名返上を期して凄いことになりそうで
    楽しみですが、AM2:30という試合開始時間が恨めしいです。

  6. ボーヤ より:

    エイプリルフールはまだ早いですよ

  7. 一番デスク より:

    エイプリルフールにしてはまだ早いですよね

    —–
    まさかこんなにも一部が姿を消すとは…
    マンUを鼻で笑ってましたが彼らは健闘した方ですね

  8. makoto より:

    ゆうまさん>
    ミドルスブラは、後半素晴らしかったと思います。2時30分ですか。うーむ。

    ボーヤさん>
    お気持ち、わかります。

    一番デスクさん>
    いや、相手は4部ですから似たようなものです(泣)

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