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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

岡崎慎司2発もレスターは逆転負け、アーセナル&リヴァプールは完勝…EFLカップ3回戦速報!

17分、アーメド・ムサのクロスに反応したアスピリクエタのヘッドが右に流れると、GKベゴヴィッチが伸ばした手の上に突き上げる巧妙なヘッドで今季初ゴール。34分には、アンディ・キングが浮かしたボールを胸でトラップし、ダヴィド・ルイスの寄せをブロックするとベゴヴィッチの目の前でボレーを叩きつけて2点め。プレミアリーグではゴールがなく、スリマニにポジションを奪われつつある岡崎慎司が、チェルシーとのEFLカップ3回戦で2ゴールと爆発しました。2発はいずれも、戻ったチェルシーのDFがぎりぎりで掻き出せなかった泥くさいゴール。ハーフタイムの現地メディアは、映像を観れば入っていたのは確実な2つのシーンについて、繰り返しリプレイを流しています。

5分に映像ではセーフだったペドロの独走ゴールがオフサイドを取られ、10分には味方と競り合って手にボールが当たったヴァシリエフスキにPKを宣告する笛が鳴らず。チェルシーサポーターがストレスを溜めたであろう一戦は2-0となり、レスターの完勝かと思いきや、前半最後のプレイとなったCKをケーヒルが頭で押し込んで2-1。52分にはミドルレンジでクリアを拾ったアスピリクエタが強烈なミドルを右上に叩き込み、ゲームを振り出しに戻しました。67分にバチュアイが枠ぎりぎりを襲うミドルを放ち、70分には入ったばかりのジエゴ・コスタが最終ラインと入れ替わりながらもフリーのシュートを右に外すなど、逆転に1歩届かないチェルシー。74分にはレスターが縦1本で逆襲し、快速アーメド・ムサが1対1からループシュートを打つも、ベゴヴィッチが指先でコースを変えて勝ち越しはなりません。

85分、ジエゴ・コスタが2人を翻弄して放った右足シュートは、GKツィーラーが足でブロック。2分後のダヴィド・ルイスのFKはわずかにバーを越え、89分にはヴァシリエフスキが2枚めのイエローで退場と、試合の主導権はチェルシーの手中にありましたが、90分では2-2のイーブンです。ところが延長に入ると、5分も経たないうちにチェルシーが2発叩き込み、試合を決めました。92分、ジエゴ・コスタとのワンツーで中に入ったアザールのヒールを受けたセスクが、右足で強いシュートを放ちネットを揺らすと、2分後にショートコーナーの競り合いのこぼれ球を左足で蹴り込んだのもセスクです。岡崎同様、プレミアリーグで不遇をかこつ実力者が、鬱憤を晴らすような連打。キングパワー・スタジアムのサポーターもすっかり弛緩した後半の15分が過ぎ、レフェリーの笛は120分ぴったりでした。チェルシー、逆転で4回戦に進出。岡崎慎司の活躍の場が減ってしまったのは残念ですが、両者ともメンバーを落として戦ったなかで、地力で勝ったチェルシーに拍手を送りたいと思います。いい試合でした。

他の会場に目を向けてみましょう。プレミアリーグ勢で、下部リーグのクラブにジャイアントキリングを許したのは2チームでした。冬にクラブを離れたネイスミスに先制点を決められたエヴァートンは、ノリッジに0-2で完敗。チャンピオンシップのブレストン・ノースエンドをホームに迎えながら延長戦にもつれ込み、マキエノクにハットトリックを許して2-3と逆転負けを喰らったのはボーンマスです。一方、調子を上げてきたアーセナルとリヴァプールは、新戦力をうまく起用しながら余裕の勝利で次のラウンドに進んでいます。

ノッティンガム・フォレストを相手にしなかったアーセナルの2大トピックスは、「ジャカ、またもロングシュート炸裂!」「ルーカス・ぺレス2ゴール」。プレミアリーグのハル・シティ戦で超ロングシュートを決めたジャカが、昨夜も高速ロングシュートを叩き込みました。「打ちますよ」と宣言するかのように前に大きく出してから左足を振り抜いても、GKが弾き出せない強力な一撃。彼のシュート力は、ここぞというときの大きな武器になりそうです。ルーカス・ぺレスは、60分にPKを決めて気持ちが楽になったのでしょうか。71分のゴールは、裏抜け職人の彼らしい一発。縦パスに反応し、相手が先に追いついたボールを奪い返すと、GKまでかわして左足でプッシュ。プレミアリーグでも彼が本領を発揮してくれれば、このチームが打倒ペップの一番手でしょう。最後はチェンバレンが締めて0-4。週末のチェルシー戦に向けて弾みがつく完勝でした。

リヴァプールもアウェイのダービー・カウンティ戦を0-3で完勝。CKで相手のミスを突いたクラヴァンの先制点、後半開始早々といういい時間に難しいシュートを左隅におさめたコウチーニョ、ラインの裏に抜け出しセオリー通りGKの肩口に強く打ったオリギ。三者三様のゴールで、守護神ロリス・カリウスのイングランドデビューを祝福しました。サディオ・マネ、ミルナー、デヤン・ロブレンを休ませつつ、復帰してきたエムレ・ジャンの慣らし運転を終えたクロップ監督は、結果にもチームの状態にも満足しているのではないでしょうか。

EFLカップ3回戦2日めには、マンチェスター勢とトッテナムが登場。不振のウェストハム、サンダーランド、ストークが浮上のきっかけをつかめるかにも注目したいと思います。キックオフは、日本時間で22日の3時45分か4時です。急に寒くなってまいりました。観戦される方は、お体に気をつけてください。

【EFLカップ3回戦 第1日結果】
ノッティンガム・フォレスト 0-4 アーセナル
リーズ・ユナイテッド 1-0 ブラックバーン
ボーンマス 2-3 プレストン・ノースエンド
エヴァートン 0-2 ノリッジ
ダービー・カウンティ 0-3 リヴァプール
ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン 1-2 レディング
ニューカッスル 2-0 ウォルバーハンプトン
レスター・シティ 2-4 チェルシー

【EFLカップ3回戦 第2日組み合わせ】
QPR VS サンダーランド
ウェストハム VS アクリントン
サウザンプトン VS クリスタル・パレス
スウォンジー VS マンチェスター・シティ
フラム VS ブリストル
ノーサンプトン VS マンチェスター・ユナイテッド
トッテナム VS ジリンガム
ストーク VS ハル・シティ

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“岡崎慎司2発もレスターは逆転負け、アーセナル&リヴァプールは完勝…EFLカップ3回戦速報!” への8件のフィードバック

  1. nyonsuke より:

    更新ご苦労様です。

    アーセナルは完勝だったようですね。ルーカスもこれで落ち着くでしょう。故障者がないと
    すれば先週末からスタメンを総取っ替えした上ですから文句なしです。後はジルーの復帰と
    復調で攻撃陣は正しく万全でしょう。ラムゼイの復帰はローテーションの更なる質の向上を
    意味します。そう考えればアーセナルの最大の敵は故障者の数かもしれませんね。

    チェルシー戦が楽しみですね。アーセナルがシティ追撃の一番手になるためにはホームでは
    たとえ相手がチェルシーに負けるわけにはいかないでしょう。

    —–
    更新お疲れ様です。

    レッズ、いい調子ですね。
    主力のコンディションを整えつつオリギは結果を出し、ルーカスやグルイッチもアピールできたかと思います。
    そしてジャンの復帰とカリウスのデビューでスタメン争いも熾烈になってきました。
    スタリッジ、ワイナルドゥムやミニョレはうかうかしてられないでしょう。
    昨季にはない健全なポジション争いがレッズをさらなるレベルに引き上げてくれることを期待します。
    それにしてもクラインはすごい、馬車馬のごとく働きますね。

    余談ですが前節マン・シティに負けたボーンマスがまた勝てませんでしたね・・・。
    主様のデータはあながち無視できないですね。
    ペップショックの大きさは計り知れないのでしょう・・・。
    レッズとの対戦が元旦でよかったのか、悪いのか・・・。
    マン・シティ、走りそうですね。

  2. 新参 より:

    PKを奪うに至ったパスを出したのもルーカスでした。コシェルニー、エルネニーに次ぐ「誰?でも、めっちゃいいやん」補強枠になりそうな気配がプンプンします。サンチェスの0トップも形になり始め、ルーカスもフィットし始めるとなると、トップの人選は悩ましいです。

    チェルシー戦は、ルーカスのワントップ、サンチェス・エジル・ウォルコットの2列目、カソルラ・ジャカのセントラルとかだと面白いと思います。

  3. makoto より:

    tomoさん>
    ルーカス・ぺレスがいかにも彼らしいゴールを決めてくれたのが最大の収穫ですね。ジルーとラムジーがトップフォームに戻れば、相当期待できそうです。

    nyonsukeさん>
    レッズは盤石ですね。ナサニエル・クラインは、無双状態になったら誰も勝てませんよね。ユーロ2016は感動しました。今夜は、マン・ユナイテッドに「ペップの呪い」を解いてほしいなと切に願ってます。

    新参さん>
    今はそのセットがベストですね。リードしたらエルネニー、で。

  4. RYO より:

    あれ?この前ツィーラーはシュマイケルと途中交代で出場しなかったっけ?

  5. チェルファン より:

    去年のチェルシーなら完全に負けてましたね。リバプールにこそ負けましたが開幕戦から、負けを引き分けに、引き分けを勝ちに、もしくは負けを勝ちにする強かった頃のチェルシーが戻ってきてくれる気がしてうれしい限りです。(リバプールは本当に強かった汗)
    ルイスも軽率さが減り、フィードの精度はアッパレでした。あとは、セスクをスタメン起用しつつコンテが納得できる守備力を誇るシステム、メンバーを見つけてくれたらと思います。
    アーセナルも調子を上げてきてますが、週末は負けるわけにはいきません。やっぱりプレミア最高ー

  6. ヤンガナ大好き! より:

    ヤンガナファンとしては若手の活躍が観れるカップ戦は何よりも楽しみです。なかでもPKを獲得するなど積極性が光ったアクポンと、ゲームメークで素質を存分に発揮したアデレードは、本当に今後に期待が持てました!一つ抜け出したイオビに負けず、今後もチャンスをものにして欲しいです!

  7. K より:

    前線は3つのポジションをレベルの高い5人で争ってて5人以外に補強不要で放出も可能。残る課題はSBは絶対的に量が足りないこと、中盤の控えの質が物足りないこと

    ヘンドとカンはアンカーが良いですね。ポジション上げるにはドリブルとトラップギリギリです。
    カンはコンディション上げないとアンカーのヘンドとは争えないので、じっくりパスの基礎練をしてフィジカルの強いヘンド、シャビ・アロンソを目指して欲しいです

    ララナとワイナルダムの替えがきかない中、ブラナガンは下部のスパーズ相手に2G2A。冬か来夏にはダフード加入の噂がどんどん濃くなり、こんなに早くクラブの未来に見られるなんて!楽しみです

  8. makoto より:

    RYOさん>
    そうでした!スウォンジー戦ですね。ご指摘ありがとうございました。訂正させていただきました。

    チェルファンさん>
    マティッチがいいので、セスクは当面オスカルとローテーション起用かサブか、となりそうですね。彼の視野の広さとパスのクオリティを活かせる形を見つけられるといいですね。

    ヤンガナ大好き! さん>
    アデレードは、私も注目しています。アーセナルは、若手多めのメンバーで戦ったゲームもおもしろいですよね。

    Kさん>
    ヘンダーソンにはSAS時代の残像があり、アンカーでもひとつ前でもいけるのではないかと思います。ひとりふたり、ワールドクラスに成長してくれればものすごいチームになる可能性がありますね。

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