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吉田麻也、パーフェクト!注目のセミファイナルは、セインツがリヴァプールに1-0先勝!

EFLカップ準決勝ファーストレグ、昨日はマンチェスター・ユナイテッドがハル・シティ相手に2-0で順当勝ち。プレミアリーグ最下位のクラブに、月末のホームゲームで2点差をひっくり返す力はないでしょう。本日のカードは、サウサンプトンVSリヴァプール。プレミアリーグ10位のチームが、ホームに2位を迎える楽しみな一戦です。2試合連続ドローのリヴァプールは、今日はドロー決着でも文句なし。勝てば、直後にチェルシーとの大一番を控えるセカンドレグを、余裕を持って戦えます。クロップ監督のスタメンは、GKにロリス・カリウス、最終ラインはナサニエル・クライン、デヤン・ロブレン、クラヴァン、ミルナー。中盤の底にはルーカス、左右にワイナルドゥムとエムレ・ジャン。前線にはララナ、スタリッジ、フィルミーノです。キックオフから一進一退の展開。セント・メアリーズのサポーターは、クラブを離れたナサニエル・クラインとデヤン・ロブレンがパス交換をすると、容赦ないブーイングを浴びせます。

レッズがボールを支配し、セインツは速攻狙い。最初の決定機は、17分のレッズでした。左からのクロスをララナがヘッドで落とすと、マークを外したフィルミーノが強烈なボレー。GKフォースターはよく弾きました。19分には、セインツにチャンス。タディッチとのコンビで右サイドをえぐったのはセドリク・ソアレス。ファーサイドにクロスが通るとレドモンドがフリーでしたが、ロリス・カリウスが鋭い飛び出しを見せ、シュートを足でブロックします。直後に、2度めの決定機を迎えたセインツが、今度はきっちりゴールを奪いました。タディッチの縦パスをクラヴァンが空振りしてしまい、ボールはジェイ・ロドリゲスへ。すぐ左にいたレドモンドにダイレクトで流したボールは、完璧でした。フリーのストライカーに至近距離から脇を抜かれれば、ロリス・カリウスもなす術がありません。

1-0となってからも、イニシアティブを握るのはレッズですが、ロメウ、クラーシ、吉田麻也、ファン・ダイクでスペースを埋めるセインツの中央の守備は強固で、単調なクロスはことごとくクリアされます。中盤を仕切るヘンダーソンと、マネの突破力、コウチーニョのパスワークを失ったチームはチェンジオブペースがなく、勝ったり負けたりだった1年前に戻ったようです。前半は1-0。ボールを持たされている感があるレッズは、簡単にサイドにまわすのではなく、前線のスタリッジやフィルミーノに楔を入れて、中盤の選手がスペースに入り込むといった工夫が必要でしょう。ベンチにはオリギとコウチーニョ。クロップ監督がどこで勝負に出るのかに注目です。

後半のキックオフからしばらくは、2点めを狙うセインツのペース。53分にはCBのファン・ダイクがドリブルで上がり、左サイドを完全に崩しますが、左足のクロスはロリス・カリウスがキャッチ。フィルミーノ、ララナとつながりスタリッジが裏に抜け出そうとしたレッズの攻撃は、ファン・ダイクが体を入れてフィニッシュに持ち込ませません。57分、バイタルエリアで久しぶりに前を向いたフィルミーノは、フォースターの正面に打ってしまいました。クロップ監督は、61分にワイナルドゥムを下げてコウチーニョを投入。プレミアリーグ13節のサンダーランド戦以来、1ヵ月半ぶりの登場となった10番は、劣勢のチームを救うことができるでしょうか。

66分、セインツのカウンター。右サイドをスプリントしたセドリク・ソアレスが縦パスで完全にフリーになりますが、気負ったのかシュートを右に逸らしてしまいました。ララナは相変わらず厳しいマークにつぶされ、吉田麻也とファン・ダイクを慌てさせるパスは入りません。クラーシをホイビュルクに代えていたピュエル監督は、残り10分でジェイ・ロドリゲスとスティーブン・デイヴィスを下げ、シェーン・ロングとウォード=プラウズ。クロップ監督がフィルミーノをオリギにスイッチすると、82分にセインツが決定機をつかみます。スリップしたルーカス・レイヴァを置き去りにして、左から上がったのはシェーン・ロング。ラストパスはファーから走り込んできたレドモンドに通りますが、ループシュートは落ち切らずにクロスバーを叩いてしまいました。84分に左足ミドルをふかしたスタリッジは、これが初めてのシュートです。

左サイドに出てくるミルナーやオリギは、セドリク・ソアレスと吉田麻也が封じています。ミドルを大きく打ち上げたコウチーニョに、クロップ監督は苦笑い。情熱的な指揮官に、勝負を争っているときの殺気立った雰囲気はありません。やがてタイムアップ。今日は、吉田麻也とファン・ダイクが素晴らしかったセインツをリスペクトすべきでしょう。年明け3戦未勝利のレッズは、今日もヘンダーソンという存在の大きさを確認しただけに終わりました。1-0は想定内ではあるものの、レッズはセカンドレグで、セインツの堅陣を崩すことができるでしょうか。25日のアンフィールドのピッチには、頼れるヘンダーソンと復調したコウチーニョがいるはずですが…。

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“吉田麻也、パーフェクト!注目のセミファイナルは、セインツがリヴァプールに1-0先勝!” への2件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    今日に関しては1-0で良かったとしか言いようがないです。カリウス様様。
    マネ、コウチーニョ不在で個で勝負に行ける選手がおらず、ヘンダーソンを欠いた中盤も前線に良いパスを供給出来ず攻撃が行き詰ってましたね。
    個人的にはサイドの選手を一人補強してフィルミーノとララーナを本来のポジションに戻したいなと。

  2. makoto より:

    更新お疲れ様です。

    この試合は今季のワーストに近いかもしれません。
    セインツの守備をリスペクトするとともに、内容は2節のバーンリー戦に近い印象を受けました。
    苦しいのはジャンとスタリッジ。
    最後崩しきれないのもありましたが、前線からのプレスが全くはまらず奪取したあともこの二人のところで流れが止まっています。
    特にジャンはどうしてしまったのかと思うほど今季は精彩を欠いた試合が多いですね・・・。
    ただ明るい話題としてはコウチの復帰でしょうか。
    またフィルミーノとジニを休ませた点、クロップの表情からも週末のダービーがどうしても頭にあったということでしょう。
    ここは割り切って、マン・ユナイテッド戦でパフォーマンスに期待したいです。

    —–
    プレミアリーグ大好き!さん>
    いじりすぎたかもしれないですね。フィルミーノは、ポジションによってクオリティが大きく変わるので、固定したほうがいいと思います。

    nyonsukeさん>
    エムレ・ジャン、もどかしいですね。ホーム&アウェイの敗戦はなかったことにできるので、月末に期待しています。

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