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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

スパーズ、及ばず!気迫で勝ったチェルシーがPK戦を制してファイナル進出!

エティハドでバートン・アルビオンを9-0で叩いたマンチェスター・シティは、敵地でのセカンドレグをアグエロの1発で流して悠々とファイナル進出。カラバオカップのセミファイナルの2日めは、昨季プレミアリーグ王者でありタイトルホルダーでもあるマン・シティに立ち向かうチャレンジャーを決める戦いです。決戦の場はスタンフォードブリッジ、チェルシーとトッテナムのロンドンダービー。正直にいいましょう。私は初戦を1-0で制したスパーズを応援していました。好き嫌いではなく、判官びいきです。過去5シーズンでプレミアリーグ2回、FAカップとリーグカップを1回ずつ勝っているチェルシーより、優勝すればポチェッティーノ監督の初戴冠となるチームのほうに思い入れていたのでした。90分まで2-1、アウェイゴールルールも延長戦もないカラバオカップはそのままPK戦に突入。何とかイーブンに持ち込みながら、エリック・ダイアーとルーカス・モウラが外して敗退という結果は、悔しさ倍増です。いかにブルーズが勝ち、スパーズが散ったのか。激戦のハイライトシーンを振り返ってみましょう。

ケパ、アスピリクエタ、リュディガー、ダヴィド・ルイス、エメルソン、ジョルジーニョ、カンテ、ロス・バークリー、アザール、ジルー、ペドロ。左SBにプレミアリーグ出場2試合のブラジル人を配した以外はいつもの11人を揃えたサッリ監督に対して、ハリー・ケイン、ソン・フンミン、デル・アリを欠いたスパーズはぎりぎりのメンバーでした。ジョレンテの後ろにエリクセン、ラメラ、シソコ、中盤センターにエリック・ダイアーとハリー・ウィンクス。ガッサニーガの前にセルジュ・オーリエ、アルデルヴァイレルト、フェルトンゲン、ベン・デイヴィスといった布陣です。アーセナルに完敗した後、「勝ちたいという思いが足りない」と煽ったサッリ監督の檄が伝わったのでしょうか。チェルシーが序盤からアグレッシブです。4分に右から持ち込んだペドロのドリブルシュートは、アルデルヴァイレルトがブロック。エリック・ダイアーにパスを出した直後の足を払われたダヴィド・ルイスは、痛みに顔をゆがめながらもピッチに戻ってきました。

チェルシーの果敢なアタックに余裕を奪われたのか、スパーズの選手たちのファールが目立ちます。14分のFKからのチャンスは、ジルーとロス・バークリーのボレーがうまく当たらず、リュディガーのボレーも右にアウト。徐々にスパーズの速攻が増え、プレミアリーグの3位と4位の対決らしいスリリングな展開になってきました。27分、先制はチェルシー。左からのCKがボックスの外にこぼれると、待っていたカンテが強烈なダイレクトショット。DF2人の足に次々に触れたボールがガッサニーガの股間を抜け、スタンフォード・ブリッジが歓喜に包まれます。決定機が創れないスパーズ、徹底的に左サイドを攻めるブルーズ。33分にはベン・デイヴィスがリタイアし、ダニー・ローズが左に入ります。38分の追加点は、右からの崩しでした。アスピリクエタが丁寧に入れたグラウンダーにアザールが左足を出すと、ボールは左隅へ。2試合通算2-1とサッリ監督のチームがリードし、ハーフタイムを迎えました。

劣勢だったスパーズは、50分にワンチャンスを活かします。左から上がったダニー・ローズのクロスに頭を突き出したのは、フェルナンド・ジョレンテ。ハリー・ケインの穴を埋めるストライカーが、ここぞというシーンで結果を出しました。直後、カンテのラストパスで抜け出したジルーは、フィニッシュをGKの正面に蹴ってしまいます。58分にカンテのパスでノーマークになったアザールも、焦ったシュートを左に外しました。右からのクロスでフリーになりかけたジョレンテは、タッチミスで苦笑い。67分に2人を抜き去ってゴール前に出たアザールは、フェルトンゲンにストップされました。70分の縦パスで、アスピリクエタの裏を取ったルーカス・モウラの豪快なボレーが決まっていれば…。ボールは外からサイドネットを襲い、スパーズは2試合トータルで勝ち越すことができませんでした。

74分に後方からパスをもらい、思い切りよく右足を振り抜いたアザールの一撃は、惜しくも左に切れていきました。シュート数21対5、オンターゲット5対1と気迫で勝ったチェルシーがセカンドレグを完勝。エリクセンとウィリアンが確実に決めて始まったPK戦は、フェイントをかけてガッサニーガの逆に転がしたジョルジーニョをはじめ、チェルシーの選手たちは落ち着いていました。エリック・ダイアーが打ち上げ、緊張感を漂わせていたルーカス・モウラが止めやすい高さのキックをケパに止められると、ダヴィド・ルイスが左隅に蹴り込みチェルシーがファイナル進出。ガナーズ戦に敗れた後、気持ちを切り替えアグレッシブに戦ったチェルシーの選手たちに、惜しみない拍手を送りたいと思います。決勝は2月24日。直近5シーズンのプレミアリーグをリードしてきた2つの青が激突する好カードとなりました。どちらを応援するとはいわず、ファイナルらしいナイスゲームを期待したいと思います。

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“スパーズ、及ばず!気迫で勝ったチェルシーがPK戦を制してファイナル進出!” への3件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    この状況で良くやったと思うスパーズファンです。
    また怪我人が出て溜息しか出ませんし、タイトルが遠くなるのは辛いですけど

  2. ペップの街 より:

    怪我人続出は痛いですね。補強ゼロのツケが回ってきましたが今季は我慢のシーズン、何とかやり繰りするしかないですね。
    スタジアム完成→収支改善→大型補強再開、ポチェッティーノは待ってくれるでしょう。・・と願ってます。

  3. ペップの街 より:

    おおっと!なんという事でしょう!
    韓国まさかの敗戦。
    ソン・フン・ミンは失意の底でしょうが、殆ど消耗することなくイングランドに帰ります。
    スパーズサポは複雑な心境でしょうか?

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