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ランパードチェルシーはゲームプラン通りの快勝!FAカップ準決勝の組み合わせ決定!

マンチェスター・ユナイテッドとアーセナルが4強進出を決めたFAカップ。準々決勝の3試合めは、プレミアリーグ3位と4位の対決です。ブレンダン・ロジャースのレスターは、ジェームズ・マディソンを欠きながらも、ほぼベストメンバー。プレミアリーグでマンチェスター・シティに快勝したフランク・ランパード監督は、水曜日開催のウェストハム戦をにらんで5人を入れ替えています。GKカバジェロ、DFリース・ジェームズ、リュディガー、ズマ、エメルソン。カンテの両脇にビリー・ギルモアとメイソン・マウント、3トップはウィリアン、タミー・アブラハム、プリシッチという並びです。

縦に速いサイドアタック、長短のカウンターと攻撃におけるキラーコンテンツが似ている両者は、互いのよさを消しにいく戦い方で最初の15分を過ごしました。ヴァーディー、アヨゼ・ペレス、デニス・プラートが前からプレスをかけるホームチームは、徐々にショートカウンターの機会を増やし、19分にはドリブルで中央を上がったティーレマンスが左足で強烈なミドル。カバジェロが左に弾き出して事なきをえますが、ヴァーディーとデニス・プラートを警戒していたCBコンビにとっては、ヒヤリとさせられるアタックでした。

左右にボールを振りながら隙を窺うチェルシーは、ポジションを間違えないソユンチュ、ジョニー・エヴァンス、エンディディの周囲にスペースを見出すことができません。30分にエメルソンがニアのメイソン・マウントに預け、21歳が中央に斬り込んだアタックは、左に流れてプリシッチをフリーにしたギルモアのアイデアが秀逸でした。縦パスを受けたプリシッチが右足を振り抜くと、シュマイケルが上に弾き出すビッグセーブ。35分、プリシッチが強引なドリブルで中央を割ろうとすると、リカルド・ペレイラの代役として右サイドを埋めているジェームズ・ジャスティンが体を張ってカットしました。

ようやくヴァーディーがリュディガーの裏を取ったのは45分。左からゴールに迫ったストライカーは、左足のフィニッシュをミスしてしまいました。プレミアリーグ19ゴールの絶対的エースと13ゴールのタミー・アブラハムが強みを殺された前半は0-0。ランパード監督は、ハーフタイムにギルモアとリース・ジェームズ、メイソン・マウントを下げ、ロス・バークリー、コヴァチッチ、アスピリクエタという経験値を加えます。

ここまでは、おそらくランパードのゲームプラン通り。52分に縦パスで裏に抜けたプリシッチと、4分後にプリシッチのラストパスでネットを揺らしたタミー・アブラハムはいずれもオフサイドを取られますが、楔のパスが入るようになったチェルシーは、間違いなくゴールに近づいています。スコアが動いたのは63分。右サイドでアスピリクエタと絡んだウィリアンがニアにクロスを入れると、エンディディの背後を取ったロス・バークリーがジョニー・エヴァンスの手前で完璧なスライディングボレーを成功させました。

先制したアウェイチームのミッションは、ジェイミー・ヴァーディーを消し続けること。ミッドウィークのプレミアリーグで、ペップのチームをデブライネのFK1発のみに抑えた守備陣は、今日も冷静でした。ランパード監督の2回めの交代策は、プリシッチをロフタス=チーク。78分のチルウェルのドリブルシュートはカバジェロの正面に飛び、オルブライトンのクロスにカバジェロがかぶった85分の絶好機は、ソユンチュがヘディングを打ち上げてしまいました。4対2とした89分のカウンターが決まれば文句なしでしたが、ロスー・バークリーの決定的な一撃に触ったシュマイケルをほめるべきでしょう。

レスターを0-1と完封したチェルシーが4強進出を決めた後、セント・ジェームズ・パークのニューカッスルVSマンチェスター・シティは、デブライネのPKとスターリングのコントロールショットで昨季王者が快勝。準々決勝は4試合とも、アウェイのビッグクラブの勝利となりました。7月18日に開催されるセミファイナルは、マンチェスター・ユナイテッドVSチェルシー、アーセナルVSマンチェスター・シティという組み合わせです。

決勝はマンチェスターダービーで、ペップ相手にシーズン4勝めというのが私のシナリオですが、グーナーなら「マン・シティ相手に先日のリベンジ、チェルシと当たってEL決勝のリベンジ」でしょう。果たして、勝つのはどこか。ブックメーカー「ウィリアム・ヒル」のオッズは、マンチェスター・シティが1.61倍、チェルシーとマンチェスター・ユナイテッドが5倍で、アーセナルは11倍です。


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“ランパードチェルシーはゲームプラン通りの快勝!FAカップ準決勝の組み合わせ決定!” への1件のコメント

  1. n より:

    ランパードも指摘していたように、前半は噛み合わず低調でした。ジルーに比べるとエイブラハムに収まらないのと、ギルモアの横パスが幾度となくインターセプトされていたのが特に気になります。エイブラハムのスピードを活かしたスペースの活用や、ギルモアと周囲の呼吸がもう少し活発になると、非常に楽しみなのですが。後半のロフタスチークもそうですが、ブレイク明けは若手ほど調子が上がらない印象ですね。そんな中でも、最後のところをソリッドなDFで失点せずに終われたのは良かったです。中2日の厳しい日程が続きますが、移動の少ないロンドン勢なのは救いですね。

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