イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

堪能しました!スアレス、F.トーレス、キャラガー、ジェラードが揃った夢のチャリティマッチ

友好的で、リラックスした空気ではあるものの、大音量で流れる「You’ll Never Walk Alone」にマフラーを掲げるサポーターはいつもの熱いレッズサポーター。日本時間3月29日23時、チーム・ジェラードとチーム・キャラガーが対決する「リヴァプール・チャリティーオールスターマッチ」がキックオフしました。チーム・ジェラードの一員として、ウルグアイ代表の親善試合をパスして馳せ参じたスアレスと、夢の2トップが期待されるF.トーレスはベンチスタート。ピッチには、ティエリ・アンリ、ジェイミー・キャラガーといったプレミアリーグのレジェンドに交じって、グレン・ジョンソンやシンクレア、ケヴィン・ノーランといった現役組のリヴァプールゆかりのメンバーが顔を揃えています。

この試合がどういう試合なのかは本ブログ記事「リヴァプールファン必見!ジェラードVSキャラガーのスペシャルマッチが日曜夜に生放送!」をお読みいただくとして、ジェラードからアンリへのロングパスにワクワクできるのはチャリティマッチならでは。9分、いきなり凄いシュートが決まりました。チーム・キャラガーが押し込み、ジョンジョ・シェルヴィの落としを強烈なミドルで右隅に叩き込んだのは、マリオ・バロテッリです。反撃するジェラード軍団の攻撃の中心はシャビ・アロンソ。現在はバイエルンで活躍する彼のミドルをアンフィールドで観られるだけで、テンションが上がります。18分の中央からのFKは、当然ジェラードが蹴ると思いきや、リーセの強烈な左足。ハードなタックルがないところはチャリティマッチですが、やる以上は勝ちたいという気持ちが両チームの選手から伝わってきます。

おお!ゲーム中なのにジョン・テリーが笑ってます。ジェラードと代表で長年一緒にプレイしてきたテリーの参加を聞いて、キャラガーが「彼をいちばんよく知っているFWで勝つ」と呼んできた隠し玉が、22分に期待通りの仕事をします。バロテッリのスルーパスに、テリーと完全に入れ替わったのはディディエ・ドログバ。ひとり旅となったチェルシーのレジェンドは、GKブラッドリー・ジョーンズをかわして左足で難なくゲット。チーム・ジェラードはどうも元気がありませんが、スアレスとF.トーレスという「クラブ史上最高の2トップ」が控えていることを思い出せば、2点差はちょうどいいハンディかもしれません。

31分、ケガで今季のプレミアリーグを棒に振った若手SB、フラナガンが何とこの試合で復帰。サポーターは大声援です。35分にシンクレアがケリーに倒されPKを得ると、GKレイナとジェラードはじゃれ合い、キャラガーはジェラードに心理戦を仕掛けています。普段のプレミアリーグではありえないちょっかいにジェラードは動じず、1-2。いやいや、みなさん楽しそうです。41分、アンリがシュートを打つと見せかけて、踏み込んだ立ち足で蹴ったおちゃめなパスでバベルがどフリー。追いつくと思われたシュートは左に切れ、前半はチーム・キャラガーのリードで終わります。レフェリーに「ファールしてない」とアピールする姿など、キャラガーさん、マジでやってますね。いいと思います。後半、昨季プレミアリーグ得点王が出てきたら、本気でいかないと止まりませんから。

やはり来ました。セカンドハーフの頭から、スアレス&トーレス。これは盛り上がります。コップスタンドは、すかさず口笛、拍手、スアレスのチャント。ルイス・ガルシアやチャーリー・アダム、クレイグ・ベラミー、現役選手ではアルベルト・モレノやルーカスの顔もあります。どう見ても、スアレスはぶっちぎりのハイレベル。チーム・ジェラードが押しているものの、スアレスと周囲の選手がパスのタイミングが合いません。60分を過ぎると、スアレスにもF.トーレスにもボールが出なくなりました。チャーリー・アダムが繰り出すストーク仕込みのブンブンクロスと、現在スペインにいる2人の異文化交流には無理があるようです。しかし68分、ジェラードとのコンビからゴール前の落としに飛び込もうとしたスアレスが、キャラガーにユニフォームを引っ張られて転倒、PK。ジェラードがこの日2本めを落ち着いて右隅に流し、試合は振り出しに戻ります。

74分、見せ場がなかったF.トーレスがようやくミドルシュート。ここから後は、2トップのホットラインがつながるようになりました。81分、満場の拍手に送られてジェラードがピッチを去ります。85分にFKを外したスアレスは悔しそう。この人は、どんなゲームでも勝ちたいのでしょう。キャラガーは最後まで走り続け、スアレスやF.トーレスも必死にボールを追いましたが、両者ゴールなく2-2のドロー。プレミアリーグの懐かしい時代を思い出させる、素晴らしいエンターテインメントを堪能した90分でした。

再びアンフィールドに響く「You’ll Never Walk Alone」。出た選手それぞれ、らしいプレイを見せてくれたおもしろいゲームでした。リヴァプールサポーターとしては、ケガで出場できなかったディルク・カイトが観たかったでしょう。最後までモヤモヤしていたのですが、クリシーはなぜ出てたのでしょうね。フル出場、しかも右SBとは…。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“堪能しました!スアレス、F.トーレス、キャラガー、ジェラードが揃った夢のチャリティマッチ” への2件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    レッズファンには堪らないチャリティーマッチでした。
    レイナ、アロンソ、カイト、メイレレスと気持ちが中途半端な状態でアンフィールドに別れを告げた彼らには、最高の帰還の場になったと思います。
    また、トーレスも最高のパーフォマンスをしたかつてのピッチにKOPから惜しみない拍手で迎えられと、もう涙涙でした(笑)
    そしてスアレスもまた、まだレッズに在籍していると思わせるほど存在感があり観ていてずっと顔がほころんでおりました。
    またピッチには、ドログバとテリーそれにアンリとしのぎを削った盟友が揃う、、、。これもジェラードの人柄なんでしょうね。
    まあドログバとテリーとはまだゲームが残ってますが、、、。
    このようなチャリティーマッチはまた企画して欲しいですね。
    純粋に楽しめます!
    最後にクリシーは不思議でしたね〜。

  2. アスピ(ry より:

    テリーが持つとブーイングなのはご愛嬌 笑
    そのブーイングに笑いながら手を振るテリーとそれをみてすぐにブーイングを声援に変えるレッズに感動しました。
    審判も試合自体がフレンドリーな雰囲気なため、ルールを守らせるよりもエンターテイメントを優先していてとても面白いゲームでした。

    クリッシーは最後の方レッズファンの期待を裏切って結構本気でスアレスをケアしてましたね…

アスピ(ry へ返信するコメントをキャンセル