イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

バロテッリは決まるか?ジョー・ハートは来るか?リヴァプールを取り巻く2つの噂

「リヴァプールはすぐにハートを買うべきだ。レンタル移籍ではなく。高いレベルで争っているクラブには、質の高いGKが何人かいるものだ。ハートを入れて、あとの2人に2番手争いをさせたらいい」(イアン・ライト)
「ひとりのリヴァプールファンとしていえば、彼がアンフィールドに来たら愛されるだろうね。2015年3月に、カンプノウで披露した彼のパフォーマンスをよく憶えている。信じられなかったね、あれは。エティハドに残れないのは、グアルディオラの言動からはっきりしている。ベンチに置いておくのは、もったいないよ」(ジェイミー・キャラガー)
「私がリヴァプールの補強担当者だったら、間違いなくジョー・ハートを獲るね。現在のリヴァプールの3人を足しても、彼のほうが優れている」(マーク・ローレンソン)
「もし私がリヴァプールの関係者だったら、すぐに口説きにいく。彼は来ると思うよ」(ロビー・サベージ)

リヴァプールOBを中心とした錚々たる顔ぶれが、揃いも揃ってプレミアリーグ屈指のショットストッパーにレッズ入団を勧めています。イギリスメディア「ザ・サン」に、「England stopper has been shown the exit door by Pep Guardiola and snubbed by Everton(イングランドのストッパーはペップ・グアルディオラに出口を示され、エヴァートンには鼻であしらわれた)」とまで書かれたジョー・ハートは、キャラガーさんのいうとおり、エティハドのベンチに座っていようとは考えていないはずです。「関心はない。そんな噂よりも(プレミアリーグ3節の)ストーク戦のほうが大事」と語ったクーマン監督が、イングランド代表GKを口説きにいくことはなさそうです。「ザ・サン」は、マージ―サイドのレッズの隣人は週給15万ポンドを嫌ったと伝える一方で、「ジョー・ハートはユルゲン・クロップのオファーを促すべく、サラリーカットに応じる構え」と報じており、デッドラインデー直前に大きなサプライズがある可能性を示唆しています。

さて、私がリヴァプールの補強担当だったら…。ジョー・ハートの経験を買うよりも、マンチェスター・ユナイテッドがデ・ヘアをプレミアリーグのトップクラスに育てたように、ロリス・カリウスに経験を積ませてクラブの将来を託す道を選びます。この夏獲得したドイツ人GKは、近い将来大化けするのではないかと期待しているのです。ドイツ語も英語も話せるロリス・カリウスなら、ナサニエル・クライン、マティプ、クラヴァン、ミルナーら最終ラインの中心選手とのコミュニケーションも問題なし。負傷が癒えるまでは、ミニョレにがんばってもらわなければなりませんが、長い目で見れば、強みも弱点もわかっているベテランGKよりも、底を見せていない若手の成長に賭けたほうがいいのではないかと思うのです。

ただし、「クロップ監督が今季のプレミアリーグ優勝を本気で狙っている」のなら、話は変わってきます。この先1~2年で見るなら、ジョー・ハートの力は圧倒的でしょう。難しいシュートを止めてくれるだけでなく、精神的支柱としての価値はプレミアリーグのイングランド人選手では随一です。ジョーダン・ヘンダーソンを力不足というわけではありませんが、常時ピッチにいてくれるジョー・ハートがクラブ在籍歴の短い選手や若手を落ち着かせてくれる効果は、ベテラン揃いのマン・シティよりも大きいのではないでしょうか。スティーブン・ジェラード以来の強いキャプテンシーを得て、引いた相手に焦りを募らせ自滅したバーンリー戦のようなゲームが減れば、リヴァプールが優勝争いの一角に食い込む可能性は格段に高まると思われます。現在はレッズに具体的な動きがあるわけではありませんが、クロップ監督がその気になれば即決でしょう。週明けのトランスファー・ニュースに注目です。

ビッグネームが来る話がある一方で、去る話も出ています。「BBC」が「マリオ・バロテッリは練習を休んで現地に向かった」と報じたその行き先は、母国イタリアにほど近いフランスのニース。昨季リーグアンで4位に食い込んだニースは、レスターにナンパリス・メンディ、パリにベナルファを抜かれながらも開幕2連勝と上々の滑り出し。サウサンプトンからのオファーを受けてプレミアリーグ挑戦を決めたクロード・ピュエルの後を継いだルシアン・ファヴレ新監督は、得点力を上げたいと考えており、復活を期す元イタリア代表のエースに白羽の矢が立ったとのこと。「チームに溶け込み、ハードワークを厭わず、若手の模範になってくれれば問題ない」という指揮官のオーダーはハードルが高すぎるようですが、現場も経営陣もOKであれば、とにかく出したいレッズと金銭面を詰めるだけです。ここでダメなら、欧州に引き取り手はいなくなってしまいそうです。プレミアリーグ16試合1ゴールと不振を極めた未完の大器の、新天地での活躍を…いや、その前に、今度こそ移籍話がまとまることを祈っております。

本日のランチタイムキックオフ、ホワイト・ハート・レーンのスパーズVSレッズがとにかく楽しみで、まずはアウェイチームを取り上げさせていただきました。次稿は、ポチェッティーノ監督のチームの移籍関連情報をお届けいたします。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“バロテッリは決まるか?ジョー・ハートは来るか?リヴァプールを取り巻く2つの噂” への13件のフィードバック

  1. おはむ より:

    同じく、私もカリウスを育てた方が良いと思います。
    ウェストハムの勝ち点を増やすチャンスになるからです。ハートがリバプールに行けば穴という穴は無くなると思います

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    タイトルベンテケじゃなくてバロテッリじゃないですか?

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    ハートってそんなにいいキーパーですかね?
    過大評価されてる選手だと思います。
    ハート取ったらそもそもなんのためにカリウスをとったんだって話になるし、そういう補強の仕方はクロップもFSGもするタイプではないと思います

  4. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    私もカリウスを育てた方がいいと思います。折角獲得した将来性の高いGKですし。ハートの経験値も貴重ですが、FSGやクロップが容易に動くとは思えないんですよね、、、。

  5. makoto より:

    おはむさん>
    カリウスとハートの間に、そこまで極端な差はないと思います。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    すみません。おっしゃるとおりです。うっかり手が滑ってしまいました。先ほど気がつき、訂正させていただきました。ご指摘ありがとうございます。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    クラシックなスタイルですが、シュートには強く、いいGKだと思います。イングランドをはじめ、英国系のみなさんのハート評がいいのは、イングランド代表の若手に慕われているなど、お人柄によるところも大きいのではないかなと思います。ロリス・カリウスが9月復帰となれば、なおさら可能性は薄くなります。

    Mackiさん>
    慣れるまでのリードタイムは多少必要かもしれませんが、ロリス・カリウスはいいですよね。

  6. nyonsuke より:

    更新お疲れ様です。

    私もカリウス派です。
    今年のタイトルよりも長期でタイトル争いができるチームになってほしいです。
    戦力の底上げはできたと思いますが、皆様の仰るとおり試合をコントロールできるチームにはなっていないです。
    しかしそこは今後の成長が期待できますし、せっかく整えたGK陣をハートの獲得で混沌とさせる必要はないと思います。
    サプライズはいらないのでできれば堅実にDFの補強をお願いしたい…、と思うのですがあと4日足らず、何か起こるのでしょうか。
    スパーズ戦の結果と内容はそこまで影響しないと思いますが、ぜひ今日はレッズの日であることを祈りつつ楽しみたいです。

  7. プレミアリーグ大好き! より:

    意外とハート獲得すべきって意見耳にして驚いています。
    今のハートってミニョレをちょっと良くした程度じゃ…と思うんですけどね。
    でも、クラブは情報によるとハート獲得に興味無いらしく一安心です。
    カリウスが復帰に向けて順調で9月には戻ってこれるらしいので今更必要ではないですよね。

  8. por より:

    経験豊かなGKがカリウス、ミニョレの成長を促す点では獲得したいですが、
    少なくともハートではない…笑

  9. K より:

    欲しいのは本物の3列目とSB。あとは控えで2列目サイドとGKくらいまで戦力が整った今、ハートは全く要りません。最高のパフォーマンスが良くても過去3年の平均statsは枠内シュートセーブ率が70%で75%のカリウスに劣ります。カリウスの数値を超えるのはオプラク、トラップ、ナバス、ブラーボ、ノイアー、ブッフォン、ハンダノくらいです。もちろん周りのDFが違うのでハートよりカリウスが優れるとは言いませんが、カリウスが1ヶ月以内に戻る今は完全に不要でpandit()達は黙ってろって感じですね

    わざわざ全タッチ集まで作られて批判されるヘンドの代わりに取りたかったダフードはCL本戦の予選ラウンドが終わる冬まではBMGが許否するでしょうし、今夏残るは2列目サイドの控えとしてプリシッチへの£11m正式オファー。決まればサイドの適性がなく1.5列目としてはスタリッジに遠く及ばずHGないマルコヴィッチがローンで弾き出されそうですね。ヘンドもプレッシャーがないと本当に良いパス出すんですけど、常にプレッシャーに晒される3列目としては……ブラナガンのポジション奪取に期待してます

    欲しいポジションに妥協して現有戦力と大差ない選手を獲得する時代の象徴が、今売却出来なくて困っているわけです。欲しい選手が取れるまで待つクロップの補強戦略は長期的には結果を生むと信じています。アーセナルが適切なピースを手に入れて今年のトップ4はさらに混戦となりますが、来年にはトップ4を超えて優勝争い出来る戦力が整うはずです。クロップ戦術の引き出しの少なさは鍛えられた選手の質が解決してくれると考える私はまだbelieverです

  10. プレミアリーグ大好き! より:

    カリウスがPLを戦えるようになるにはデ・ヘアくらいの時間が必要でしょうね。その間だけハートってのも微妙ですしいらないですね。ただそれでは今年も中堅順位だと思いますが。目先より未来を見据えた方がいいですね。

  11. makoto より:

    nyonsukeさん>
    マティプは期待できそうですが、やはり左にもう1枚ほしいですね。クラヴァンをまわす、ミルナーを本気で定着させるというのもなくはないのですが。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    ミニョレのような不安定さはないのですが、ときどきポカがある選手ではあります。カリウスが早く戻ってこられそうなので、それを楽しみにしばらくはミニョレがんばれ!ですね。

    porさん>
    「ハートではない」理由は、ペップがブラボを獲った理由と同じですか?

    Kさん>
    ヘンダーソンは、負傷以来トップコンディションを取り戻していないように見えます。もうしばらく期待して見守りたいなと思ってます。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    デ・ヘアやチェフが、勝ち点を10以上動かすぐらい貢献度が高いのは確かですが、「カリウスだから中堅クラブ」というほど、GKだけでは決まらないと思います。昨季プレミアリーグで優勝したカスパー・シュマイケルぐらいの活躍はしてくれるのではないか、と。

  12. por より:

    makotoさん
    いえ、そう言う意味ではないです。
    個人的にハートには他のクラブでバチバチ活躍してもらいたいです。
    獲得してもらいたのは第3GKを受け入れてくれる、CLorプレミアの経験値の高いベテランGKですね。
    アドバイザーというか、縁の下の力持ちになってくれるような…
    今のリバプールには経験値のある選手か必要、若過ぎる

  13. mano より:

    ハートは守備範囲の狭さからディフェンスライン高く設定した戦術には合わないと言われてます。チームによってはまだまだハイパフォーマンスを発揮できる選手だと思ってます。

K へ返信するコメントをキャンセル