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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

未だ無敗の世界王者か、速攻が武器の若き挑戦者か…レスターVSリヴァプール、直前プレビュー!

ボクシングデーに開催されるプレミアリーグ19節には、優勝争いの展開を決める重要なゲームが並んでいます。レスターVSリヴァプール、ウルヴスVSマンチェスター・シティ。21日にエティハドで行われたプレミアリーグ2位と3位の直接対決は、2017-18シーズンには通常運転だった獰猛なプレスを繰り出したマン・シティが、オンターゲット12対2とレスターを圧倒。ブレンダン・ロジャースのチームが得意とするカウンターを1点に封じ、マフレズ、PK、ガブリエウ・ジェズスと続いた3発で快勝しました。敗れれば、1試合消化が少ないレッズと14ポイント差という絶望的なギャップが開いていたペップのチームは、何とか優勝争いに残り、レスターと首位の差は10ポイントキープとなりました。

次節、レスターが敗れればポイント差は13。アウェイでマン・シティを0-2で屠っているウルヴスが、ホームでもプレミアリーグNo.1の攻撃力を抑えて勝ち点3をゲットすれば、リヴァプールは完全なる独走態勢を築くことになります。古巣対決となるブレンダン・ロジャースは、クラブワールドカップで延長戦を強いられたチームにさらなる疲労感を植え付け、混戦方面に呼び寄せることができるでしょうか。シックスポインターの展開を読むべく、まずはアンフィールドで行われたプレミアリーグ8節の結果をおさらいしておきましょう。

先制ゴールは40分。ミルナーがラインの裏に通した素晴らしいパスにサディオ・マネが反応し、シュマイケルの動きを見て冷静に右隅に流し込みました。最前線のヴァーディーを走らせるカウンターをファビーニョとファン・ダイクに止められたレスターは、80分に一瞬の隙を突いて同点ゴールをゲット。アヨゼ・ぺレスがファン・ダイクの背後に通した短い縦パスは完璧で、斜めに走ってきたジェームズ・マディソンがアドリアンの脇を抜きました。1-1で終わるかと思われたゲームが、プレミアリーグ首位チームの勝利で決着したのは95分でした。ドリブルしていたオリギから奪ったレスター守備陣は、こぼれ球への対応が曖昧になってしまい、ボックス左でさらったマネをオルブライトンが倒してPK。これをミルナーが確実に決め、レッズが得意の2-1で若いチームを下しています。

特筆すべき数字は、シュート数とポゼッションです。リヴァプールが18本のシュートを放ち、8本を枠に収めたのに対して、レスターはわずか2本で、オンターゲットは同点ゴールのみでした。ポゼッションは51対49。今季プレミアリーグで最多となるカウンターから6ゴールのレスターは、中盤で持たされることによって得意技を封じられ、速い逆襲に怯える展開を強いられてしまいました。スコア以上に差を付けられていたチームは、本拠地キングパワーで迎え撃つリベンジマッチで、どんな工夫を施してくるでしょうか。

基本布陣は、エンディディを中盤の底に配する4-1-4-1。絶好調ヴァーディーの後ろにジェームズ・マディソンとティーレマンスが入り、ハーヴィー・バーンズとアヨゼ・ぺレスがSBの攻め上がりを押さえ込む戦い方を選ぶものと思われます。レッズには、ファビーニョがいません。アンカーは、おそらくロングフィードが冴えるヘンダーソン。インサイドMFは、フラメンゴ戦のダメージがないワイナルドゥムとミルナーでしょう。ヴァーディーやジェームズ・マディソンの怖さを知るクロップ監督は、カウンターを喰らいにくいロングフィードを多用し、マネとサラーがCBと勝負する機会を増やそうとしてくるはずです。

ヴァーディーの勝負エリアは左サイド。縦へのボールに強いファン・ダイクを避け、アーノルドとジョー・ゴメスの間のスペースを狙ってくるでしょう。右に配されたレッズのインサイドMFが、攻守のバランスを取れなければ、サラーが孤立しヴァーディーが暴れるという最悪の展開となります。ミルナー、ハーヴィー・バーンズ、チルウェル、アーノルドの激突が、勝負を分けるポイントとなるのではないかと思います。私の着地予想は、0-2でリヴァプール。レスターはいいチームですが、昨季プレミアリーグの2強とは厳然たる差があると感じています。

試合を盛り上げるのはホームチームの先制ゴールですが、ロジャース監督は正攻法を選ぶか、あるいはイヘアナチョを起用した4-4-1-1などの奇策に出るか。サラー、マネ、フィルミーノの疲労はいかばかりか。キックオフは日本時間で27日の5時。待ち切れなくてレビューを書いてしまいました。選手たちにとっては大変な季節ですが、われわれプレミアリーグマニアにとっては連日の激戦を堪能できる最もスリリングな2週間です。レッズに悲願の初優勝を遂げてほしい気分もありながら、混沌とした優勝争いを愉しみたい…ファンは常に理不尽でわがままです。

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“未だ無敗の世界王者か、速攻が武器の若き挑戦者か…レスターVSリヴァプール、直前プレビュー!” への4件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    まだこれまで勝ち点2しか落としていないリバプールが、これから14ポイント差を覆されるなんて考えられません。
    しかも、シティは今シーズンは絶不調と言ってもいいぐらい勝ち点落としまくりですし、その間勝ち続けるなんて非現実的ですね。
    流石にリバプールの初優勝は揺るがないと思います

  2. エミリー より:

    普通に見ればリヴァプール優勝で間違いないと思うでしょうが、レッズファンとしてはまだまだ安心できないです。
    2008年からクリスマスを首位で3回迎えてますが、リヴァプールだけは優勝できてないですからね。
    とりあえずこれからの3戦は遠征疲れもある中、疲労もピークなところに難敵揃いで今シーズンの山場だと思ってます。
    ここを2勝1分以上でクリアしてくれたらやっと優勝が近づいたと思える気がします。

    —–
    まだまだ10ポイントしか差がないわけで、レスターに勝っても13ポイント、1試合消化がすくなくても、これから後半戦に入り疲労も怪我人もいて無敗でいけるとは思えません。
    そうなるとたった数試合負けやドローが続くだけで簡単にひっくり返されるポイント差です。
    特にシティは選手層も厚く、スロースターターで後半戦にべらぼうに強いイメージがあるので、怖くて仕方ないです。
    ただ、前半のシティの不調具合とレッズ自身の調子の良さを見て、今期優勝できなければもう無理じゃなかと思えるくらいのチャンスなので、是非とも掴んで欲しい!

    まぁ、結果的に優勝できたとしても、3ポイント差とかのギリギリ勝負になるんじゃないかと予想してます。

    —–
    ものすっごい楽しみな試合です。
    レスターの速攻カウンターに、リバプールがどう対処するか?
    堅守、展開力、決定力すべてがずば抜けてるリバプールを、レスターがどう受け止め、カウンターに繋げるのか?
    不調を極める我がアーセナルをしばし忘れて、純粋にサッカーを楽しみたいと思います(笑)

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    みんなDoubterのままなんだなぁ。

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    これまでの体たらくを見てきてるからね…
    特にスリッピーGは衝撃的だった
    さすがにリバプーのプレミア童.貞も今季で終わりかなw

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