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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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アーセナルサポーターの50%が「ヴェンゲル監督は優勝できる!」…そうですよね!

イギリス紙「ザ・サン」が実施した「ヴェンゲル監督は続投すべきか」というアンケートによると、回答者の78%がイエスで、ノーは15%。残り7%が「わからない」と答えています。また、「ヴェンゲル監督はプレミアリーグで優勝できるか」という問いには、50%が「できる!」。32%ができないと答え、18%は「わからない」だったとのこと。WBA戦で、一部サポーターが「サヨナラのときがきた」と書かれた弾幕を掲げ、駅のホームでヴェンゲル監督に罵声を浴びせたと伝えられていましたが、多くのサポーターはヴェンゲル監督を支持し、プレミアリーグ優勝を期待しているようです。

私が数字をみてびっくりしたのは2問めのほうで、サポーターの2人にひとりがヴェンゲル監督で優勝できると考えているとは思っておりませんでした。グーナーの多くは、「ヴェンゲルさんでは優勝は難しいけれど、プレミアリーグで毎年4位をキープしてくれている監督を代えるのは怖い。妥当な後継者が見つからない限りは現状維持でいい」と思っていると想像していました。本ブログでは、従前「ヴェンゲルさんのアーセナルは優勝できる」と言い続けておりましたが、ときにグーナーのほうが体温が低いこともあり、しばしば居心地の悪い思いをしていたのです。もちろん、50%の「優勝できる」には、冷静な戦力分析や采配評価の上で、というばかりでなく、「してくれ」「頼む」という熱い想い、願望ベースの票も入っていることでしょう。しかし、これを見て、私はすっきりしました。そうですよね!みなさん、エミレーツで優勝を迎える瞬間のヴェンゲル監督のガッツポーズが観たい、いや、観られると信じているんですよね!

とはいえ、今季はここまで、プレミアリーグ首位のチェルシーに対してアーセナルは13勝ち点差。数字を見れば絶望的で、アーセナルはプレミアリーグ4位キープを狙うのが現実的なラインではありますが、22試合も残して完全に諦めてしまうのは早いでしょう。2011-12シーズン、マンチェスター・ユナイテッドは、3月の勝ち点8差をマンチェスター・シティにひっくり返され、最終節、QPR戦の奇跡の逆転劇で優勝をさらわれています。今、この状況で、ヴェンゲル監督に望むのは2つです。ひとつは、負傷者発生に耐えられる顔ぶれで最後まで戦い抜けるよう、CBや守備的なMFを1月に獲得すること。そしてもうひとつは、マンチェスター・ユナイテッドの二の舞とならないよう、いい状態で後継者にバトンタッチするための先を見越した補強をしていただくこと。

前者は、直近で噂になっている顔ぶれでいえば、ウィンストン・リードやファン・ダイク、ウィリアム・カルバーリョ、ヘヴェデス、チャンピオンズリーグ出場が遠のいたセインツのシュナイデルラン。後者はワルシャワの期待の星、16歳のクリスティアン・ビエリクや、獲得できればナスタシッチもこちらに入るでしょう。ヴェンゲル監督は、「負傷者が戻ってきてフィットしてくれれば、新しい戦力獲得は必要ない」といいつつ、CBのバックアッパーに関しては含みを持たせていました。慎重な監督のことですから、2人獲るまでには至らないかもしれませんが、プレミアリーグ優勝に希望をつなぐには、次世代を担えるCBの獲得は必須なのではないかと思います。

今季、このままチェルシーが優勝したら、影の立役者はセスクを譲り渡したヴェンゲル監督なのではないかと思っていました。エジルと重なると拒否したヴェンゲル監督と、オスカルとは重ねないと獲得し、ランパードの穴を見事に埋めたモウリーニョ監督。ここは、ガナーズの指揮官に意地をみせてほしいですね。私自身はマンチェスター・ユナイテッドのサポーターですが、相方がグーナーでもあり、名古屋グランパスを強くしてくれたヴェンゲル監督に感謝していることもあって、アーセナルにはがんばってほしいのです。1月には、エジルとアレクシス・サンチェスの競演が再開します。楽しみですね!

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“アーセナルサポーターの50%が「ヴェンゲル監督は優勝できる!」…そうですよね!” への3件のフィードバック

  1. ゆうま より:

    アーセナルが優勝するにはチェルシーやシティが怪我人続出で大崩れするぐらいしか
    無いと思いますが、自他関わらず怪我人が出るのはとても嫌なので自分的には今季の
    アーセナル優勝の可能性はゼロたと思います(笑)

    補強に関しては上を見ればキリがありませんが、冬に使える予算を考えると
    ベストはDM:L・シウバ、CB:ナスタシッチでしょうか。

    どちらも素晴らしい才能を持った選手で大きな伸びしろを秘めていると思いますが
    即レギュラーはちょっとむずかしいとは思いますが(特に後者)。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    数シーズンにも渡って守備的MFとDFラインの安定という弱点を蔑ろにしている現状を考えると、まずシティとチェルシーには勝てないと思います。

    それと私が一番懸念してるのは、ビッグマッチでの弱さとストークなど苦手としている相手への対策の無さです。

    ベンゲルのアタッキングマインドは尊重すべき点だと思いますが、その戦術の穴をたやすく開けられてしまい、相手に得点を立て続けに取られるケースが多々見られます。それに、アーセナルが無敗優勝した頃に比べると格段にプレミアの競争力は上がってますしね。

    以上の事をふまえると、ベンゲルでは優勝は難しいと考えます。もちろん過去の栄光が色あせる事は無いですが、これからベンゲルがサッカーに対するアプローチの仕方を変えることは無いと思うので、プレミアでもCLでも優勝というのは難しいのでは無いでしょうか。

  3. makoto より:

    ゆうまさん プレミアリーグ大好き!さん>
    昔は、ヴェンゲル監督こそが最新の手法をプレミアリーグにもたらしていたのですが、今となってはモウリーニョ、ペジェグリーニ、ファン・ハールの上をいくのは大変かもしれませんね…。大好きな監督なので、マンチェスター・ユナイテッドが優勝できないときは、ヴェンゲルさんに勝ってほしいのですが。

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