イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ペップに続いてアンチェロッティさんまで来たら、来季のプレミアリーグは怖ろしいことに!?

夏にプレミアリーグ参入が噂されたトマス・ミュラーが、「報酬は選手のクラブ選択における重要な要素だ。度外視して考えることはできない」とコメントしておりました。ドイツのクラブがプレミアリーグから来る高額オファーに不満があるのはわかるが、それができること自体はいいことではないか、魅力的なサラリーを否定するのは偽善だ、と。これには多くの選手が深くうなずいたのではないでしょうか。選手だけでなく、諸手を挙げて同意する監督もいらっしゃるでしょう。

トマス・ミュラーのボスは、来季よりマンチェスター・シティで指揮を執ると合意したと伝えられました。グアルディオラさんの話は昨季もまことしやかにささやかれていたので、どうせ恒例のゴシップ、来る来る詐欺だと、misonoの30歳引退宣言を目にしたときと同じくらいの距離感でスルーしていたのですが、さらにもうひとりの大物が、こちらは自らの言葉でプレミアリーグへの興味を率直に語っています。リヴァプールを断ったといわれていたカルロ・アンチェロッティさん。NGの理由はタイミングだったのか、クラブの直近実績か、あるいは選手のレベルか。母国イタリアのメディア「コリエッレ・デロ・スポルト」のインタビューに応じた名将は、「引退する前にイングランドで新しい経験をしたい」とコメントしていました。

「どこと決まっているわけではなく、声をかけてくれたクラブにいくよ。直接話をして、吟味してから決断する。何かが起こらなければ、私は間もなく復帰するつもりだ。1月には新しいスタートを切ることもできる」「プレミアリーグはサッカーそのものだけでなく、理想的な環境にある。プレッシャーと落ち着きが程よくマッチした状態で仕事できるね」(カルロ・アンチェロッティ)

この記事には、ついつい穿った見方をしてしまいます。1月とわざわざいっているのは、「今は無理だからリヴァプールは断ったけど、年明け以降ならシーズン中の就任もOKだ」といっているように聞こえます。現在、監督の解任話がいちばん盛り上がっているチーム、すなわちアブラモヴィッチさんへのメッセージと受け取るのは、考え過ぎでしょうか。

レッズより実績上位のクラブを望むであろうアンチェロッティさんのプレミアリーグ参入は、2つの大事件が起こることを意味します。ひとつは、モウリーニョ、ファン・ハール、ヴェンゲルのいずれかが、志半ばでプレミアリーグに別れを告げるということ。もうひとつは、来季のクロップさんが4位以上に食い込んだ場合、モウリーニョ、ファン・ハール、ヴェンゲル、グアルディオラ、アンチェロッティから最低ひとりが5位以下に陥落し、状況によってはシーズン終了前に解任される可能性すらあるということです。いやー、怖ろしい。全員がチャンピオンズリーグのファイナリスト、優勝監督が4人。壮絶な椅子取りゲームですね。衝撃的な結末を先送りするためには、クロップさんに最初の2季は5位でガマンしていただくほかはありません。リヴァプールは、三顧の礼で迎え入れた指揮官がチャンピオンズリーグ出場権を2年獲れなかっただけでは解任しない、唯一のクラブでしょう。いや、仮にそうなっても、チャンピオンズリーグの出場権が3つになれば…。

すみません、わかっております。気の早い話です。イタリアの「スポーツ・メディアセット」は、アンチェロッティさんはペップ退任後のバイエルン・ミュンヘン監督の大本命と伝えています。それでも3つか4つの椅子を5~6人で争っている状況は、変わらないのですが…。選手はもちろん、監督にも高額オファーが出せるプレミアリーグは、大変な時代に突入しそうです。怖ろしいけど見てみたい、あまりに魅力的なバトルロイヤル。高いサラリーで一流の監督が1ヵ所に集中してしまうと、他国が不満を漏らしそうですが、これだけ素晴らしい舞台装置を用意できるのはいいことなのでしょう。トマス・ミュラーのいうとおりです。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“ペップに続いてアンチェロッティさんまで来たら、来季のプレミアリーグは怖ろしいことに!?” への5件のフィードバック

  1. chop-マンUファン より:

    ファンハールさんのサッカーは
    あんまり好きじゃないので
    ユナイテッドに来て欲しいです(小声)

    将来的にはギグスさんがするんでしょうが
    あまり急ぎすぎるとモイ〇ズさんと
    同じようなことになりかねないので

    アンチェロッティさんはチームに合わせる
    タイプの監督だと思うので
    ユナイテッドの伝統のサッカーみたいなのも
    ある程度受け継いでくれると思うのですが…

  2. nyonsuke より:

    今季開幕で上位陣に監督交代がなかったのは昨季の成績が納まるところに納まったからでしょうかね。
    レッズの監督交代が最も可能性大だったかもしれませんが、おそらくクロップ監督ありきのロジャース監督続投だったと思います。
    クロップ監督が就任した今、アンチェロッティさんに振られたって悔しくないんだからね!と強がりをいうこともできます。
    私はクロップ監督のレッズ就任で大変満足しております。

    脱線しました。

    しかし、開幕前から言われていましたが現在は優秀な監督がフリーで数多くいらっしゃるので、今季少しでも成績の悪いチームはドミノ倒しのように監督交代が起こるかもしれません。
    アンチェロッティさんはバイエルンも噂されていますし、チェルシーはシメオネ監督を招聘という噂まででました。
    ベップがシティに内定しているとなれば、来季はトップ5のほとんどの監督が交代しているやもしれませんね。
    私のなかではヴェンゲル監督交代となるとプレミアの一時代が完全に終わった感じがしてちょっと寂しいです。

  3. とっとこ肘太郎 より:

    モウリーニョ解任は得策ではないと思いますがアンチェロッティに来て欲しい気持ちもあります。あのゴール決まった時のアンチェロッティの両手を突き出す喜び方が好きでした笑

  4. グローリーグローリー より:

    コンテさんもユーロの後フリーになりそうなのでプレミアリーグに参戦してきて欲しいですね。これだけ優秀な監督がマーケットにでてるのって過去にないような気がします。もっともペップのバイエルンは今季全てを勝ち取る予感がする素晴らしいチームですし続投も十分考えられるのですが。。。ユナイテッドサポーターとしてはファン・ハールとの契約が後一年短かったらなとボヤいてしまいます笑

  5. makoto より:

    chop-マンUファンさん>
    なるほど。よくも悪くもカラーがない感じがあって、私はビミョーです。

    nyonsukeさん>
    グアルディオラサンをゲットしたクラブ以外にもうひとつ、までではないでしょうか。CL出場権を確保すれば、ヴェンゲルさん、モウリーニョさんはセーフでしょう。

    とっとこ肘太郎さん>
    初年度、強かったですよね。

    グローリーグローリーさん>
    そしたら、ペップクロップのどちらかには、いってたでしょうね。

グローリーグローリー へ返信するコメントをキャンセル