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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

識者の予想は圧倒的にアーセナル有利!こんなに揃った「モウリーニョが勝てない理由」

プレミアリーグ3位のトッテナムから4ゴールを奪ったチームと、18位サウサンプトンに追いつくのが精一杯だったチームが、オールド・トラフォードで激突します。ミッドウィークのプレミアリーグ15節で最注目のドローは、マンチェスター・ユナイテッドVSアーセナル。15年前は黄金カードだった名門対決も、チェルシーとマンチェスター・シティが優勝を分け合っている今は、色褪せて見えるのは確かです。それでもサポーターにとっては、特別な一戦。ロイ・キーンとヴィエラの削り合い、オーフェルマルスやウィルトールの優勝決定ゴール、インヴィンシブルズの49試合めの敗戦、ニステルローイのPK失敗、戦慄の8-2、ウェルベックのリベンジゴール…。数々のドラマが、今も脳裏に浮かびます。

公式戦228試合の戦績は、マンチェスター・ユナイテッド98勝、アーセナル82勝、50のドロー。プレミアリーグの52試合に限定すると、マンチェスター・ユナイテッドが24勝15分13敗と大きく勝ち越しています。昨季はマン・ユナイテッドがダブルを達成。6位に沈んでいたヴェンゲル監督は、最後のオールド・トラフォードで追加タイムにフェライニのゴールを許し、有終の美を飾れませんでした。過去のスタッツをチェックすると、マン・ユナイテッドが有利に見えますが、今回の対決についてはエメリ監督の新チームを推す向きが多勢のようです。

「アーセナルの選手たちは、マネージャーのために戦うことを楽しんでいる」と、「BBC」の記事で主張するのはアラン・シアラーさん。もう一方のチームについては、「(モウリーニョ監督が就任した)2016年の夏以降、プレイのパターンや、選手たちの個性を活かすシステムを見たことがない」と冷たく突き放しています。「デ・ヘアとルーク・ショー以外の選手は、フルにポテンシャルを発揮しているとはいえない」「彼らと比べると、ピエール・エメリク・オーバメヤンやルーカス・トレイラのような選手は完全に信頼されており、トップフォームで結果に貢献している」。マンチェスター・ユナイテッドのサポーターといえども、「そっすね」とうなずくしかありません。

「スカイスポーツ」のポール・マーソンさんは、1-2でアーセナルが勝つと予想。「ユナイテッドがどのようにして勝つのかわからない」「オーバメヤンとラカゼットを擁するウナイ・エメリがあらゆる問題を引き起こす」と、こちらのコメントも両者のコントラストが鮮やかです。ホームチームの希望がどこかに転がってないかと探したのですが、アーセナルが前半だけなら10ポイントしか挙げておらず、プレミアリーグ19位であるというぐらいしか見当たりません。モウリーニョ監督は、「今季のプレミアリーグで4位以内に入ったらミラクル」「負傷者が多くてまともにチームを作れない」と泣き言を連発しており、評論家やサポーターを唸らせる秘策を隠し持っているとも思えません。

「デイリー・ミラー」によると、セインツ戦を痛恨のドローで終えた後、モウリーニョ監督がポグバを「ウィルス」となじったとのこと。「プレイしていない。他の選手やサポーターをリスペクトしていない。周囲の選手たちのいいメンタリティを殺している」とは随分ないわれようですが、元副キャプテンは「マネージャーの戦術が、選手が自由に動くことを許していないため、パスの出しどころがなかった」と冷静に反論。ヤングボーイズ戦の4分にラシュフォードがGKとの1対1を外した瞬間、険しい顔で首を振った指揮官に対して「あれでは選手はやる気になれない」といった非難が集まりましたが、ボスは気にせずハードマネジメントを続けているようです。いやー。

オーバメヤンは、ルカクの倍となる10発をゲットして得点王争いのTOPを快走。プレミアリーグ先発6試合ながらリーグ2位の6アシストを決めているラムジーを見ると、「わざと後半から出してます⁉」とツッコミを入れたくなります。順位、直近の戦績、スタッツ、チームの雰囲気、戦術…どこをとってもガナーズ有利に見える一戦ですが、最後にひとつだけ、マンチェスター・ユナイテッドを有利とする主張を挙げさせていただきます。「向かい風吹き荒れる状況で、意外と勝つのがモウリーニョ…」。弱いですか⁉

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“識者の予想は圧倒的にアーセナル有利!こんなに揃った「モウリーニョが勝てない理由」” への11件のフィードバック

  1. ペップの街 より:

    更新お疲れさまです。

    アーセナルファンの私の刷り込みかもしれませんがマタに何度もファインゴールを許してる気がしますしラッシュフォードやナニが覚醒した試合もアーセナル戦のような気がしています。

    さらに怖いのはフェライニ目掛けての放り込み…

    う~ん勝てるイメージが湧かない(笑)のですが頑張ってほしいです!

    —–
    モウさん得意の「バスを停める作戦」があるじゃないですか!
    コンテの名言「ベンゲルのように0-3で負けるようなフットボールはしない」で、0-1で負けるか、あわよくば1-1に持ち込むか。
    でも、それはユナイテッドのフットボールじゃないですよね。堅守速攻で1-0で勝つにはデフェンスもさることながら、ルカク、2人の若手にリンガード、ポグバのオフェンス陣はあまりに贅沢でもったいないです。

  2. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    風向きはガナーズなのは直近のゲームやチームコンディションを見ると頷けますが、モウリーニョはこういう時はやるんですよね。オールドトラフォードでは無様な戦いはしないと思うので、勝利に一票入れたいと思います。

  3. りっきー より:

    グーナーとしては正直エミレーツならともかくオールドトラフォードで勝てるイメージが沸かないです(笑)
    それくらいユナイテッドに対しての苦手意識がすごい。。。エメリになったことでメンタリティが変わっていることを願います。でもエメリはリーガ時代モウに勝ったこと無いんですよね。。。ん~、不安。。(笑)

  4. 田仲 より:

    アーセナルに勝ってほしいのですが、有利と言われて勝てないのがアーセナル。不利と言われて勝つのがユナイテッドであり、オールドトラフォード。モウリーニョがヴェンゲルのいないアーセナルにどれだけモチベーションを上げられるか。
    ドローが妥当な気がします。

  5. エミリー より:

    エメリ監督と、選手達を信頼するのみ!
    もう、われわれのボスはヴェンゲルではない。
    ユナイテッドも大一番で気合い入れてくるだろうけど、それはこっちも同じこと。

    私も1の方と同じで、なんならフェライニへの放り込みが一番の脅威だと思います。
    エジルも使えたとしても、使わない方がいい気がするなあ、なんとなく。
    モウリーニョのカモにされてきてるんで。

    エメリ監督の2部構成サッカー(笑)で、後半の大役者ラムジーに期待。
    あの使われ方が向いているのか、前半たっぷり外から見てて、出たときのシミュレーションが済んでるのでしょうか?
    説得力あります!

    パーラーが、エジルより重要な男と言ってくれたらしいですからね。
    期待に応えてほしいです!!

  6. 新米グーナー より:

    更新お疲れ様です
    どれだけ今のユナイテッドの状態が良くないとしても、「オールドトラフォード」と言われれば、胸騒ぎがしてしまうのがグーナーなのではないでしょうか笑
    アーセナル側で不安なのはリカバリーがちゃんと出来ているかということです。ただでさえフィジカル面では負けていると感じるので…笑
    エメリがより戦術的に戦って勝利を手繰り寄せてくれると信じてます!

  7. C より:

    (ある水色のチームを除いて)事前の予想がほとんど当たらないことがビッグマッチの醍醐味であり、恐ろしさだと思っています。
    特に不調不調と言われている今季のユナイテッドがテンション上げてくると非常に厄介です。なんだかんだでユヴェントスに勝ってますからね。

  8. shiiin より:

    グーナーですけど、なぜかマンUとモウには苦手意識がある。
    近年、まともに勝ったのは数年前の開始早々にウォルコットが爆発して3点とった試合くらいかな。

    まぁ絶好調のアーセナルが不調のマンUに、モウが言い訳できないくらい圧勝すればその呪縛も解かれる気がします。

  9. エジルのパス より:

    「向かい風吹き荒れる状況で、意外と勝つのがモウリーニョ…」。
    「オールドトラフォードl

    インヴィンシブルズ時代からのグーナーですが、苦手意識って訳ではないですが、調子が悪くてもあの赤い悪魔ですから、簡単に勝たせてもらえるとは思いません…

    ってちょっと冷静に考えると、このグーナーたちの「負のイメージ」を払拭できるかは、エメリさんやオーバさん、トレイラさんたちの新生ガナーズたちにかかっているのでは無いでしょうか?

    先日のフルハム戦やノーロンダービーに勝っても、まだまだ、「生まれ変わった」実感は実は湧いてません…
    やっぱり、赤い悪魔に勝ってこその新生ガナーズ。

    本当はリーグの優勝を決する様なシックスポインターになっていて欲しかったですが、お互い、その立場からは正直かなり離れて居ますが、それでもやっぱり赤い悪魔には勝ちたい。

    アーセナルがエメリさんによって本当に生まれ変わったのか?
    勝手ながら、この一戦がその場になると思っています。

    ヴェンゲルさんも好きですし、今のアーセナルももっと好きになりたい。

    この一戦。目が離せません。楽しみです。

    —–
    更新ありがとうございます!

    毎朝の楽しみ。そしてプレミアをより好きになるキッカケを、いつもいつもありがとうございます(^^)

    リバプール戦後もガス欠状態になった前例があるのでスパーズ戦で燃え尽きてないか心配です。

    オールドトラフォードでの、このマッチアップはいつも楽しみです!

    お手柔らかにお願いいたします!

  10. プレミアリーグ大好き! より:

    わかる、こういうときに意外と勝っちゃうのがモウリーニョ。

  11. プレミアリーグ大好き! より:

    2番目のコメントみたいなのはスルーな管理人
    常連さんは大事にしなきゃですね(棒)

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