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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

プレミアリーグ2013-14年末総決算!(2)偏愛的プレミアリーグ監督ランキング!(6位~ワースト)

1位~5位を紹介した 「プレミアリーグ2013-14年末総決算!(2)偏愛的プレミアリーグ監督ランキング!(1位~5位)」からの続きです。あらためてまずはランキングからどうぞ!

■プレミアリーグ2013-14 前半戦監督ランキング!■
1位 ロベルト・マルティネス(エヴァートン)
2位 マウリシオ・ポチェッティーノ(サウサンプトン)
3位 アーセン・ヴェンゲル(アーセナル)
4位 ブレンダン・ロジャース(リヴァプール)
5位 アラン・パーデュー(ニューカッスル)
6位 スティーヴ・ブルース(ハル・シティ)
7位 ジョゼ・モウリーニョ(チェルシー)
8位 マーク・ヒューズ(ストーク)
9位 マヌエル・ペジェグリーニ(マンチェスター・シティ)

6位 スティーヴ・ブルース(ハル・シティ)
戦略   ★★★
戦術・采配★★★★
モチベート★★★★
育成・登用★★★★★
やりくり力★★★

ニューカッスルをアウェイで破り、開幕直後ではなく12月にリヴァプールをホームで粉砕。トッテナム、マンチェスター・ユナイテッド、エヴァートンにも冷や汗をかかせたステイーヴ・ブルース監督。このチームがアストン・ヴィラやスウォンジーより上の10位にいるのはちょっとしたサプライズです。明らかに選手のファイティングスピリッツが高く、常に全力で戦えるのは、軸がしっかりしているから。DFにフィゲロア、カーティス・デイヴィーズ、MFにはムハマディ、ハドルストーン(彼の獲得は大きかった!)、リヴァモアが構えており、彼らの離脱さえなければ、間違いなく残留できるでしょう。

7位 ジョゼ・モウリーニョ(チェルシー)
戦略   ★★★★
戦術・采配★★★★★
モチベート★★★★
育成・登用★★
やりくり力★★★

実力者ゆえに、評価を辛くせざるをえなかったのが「ハッピー・ワン」モウリーニョ監督です。戦術家としての素晴らしさは、アーセナル戦、リヴァプール戦をはじめ、既に証明済みなのでここでは語りませんが、彼のマイナスがあるとすれば、戦力を十全に活かせていないこととFW問題でしょう。デンバ・バはともかく、マタ、デブライネはもっと力発揮できるはずで、マタの今季無得点は信じられないのひとことです。FW問題でいえば、なぜ、昨季のWBAでの活躍で実力保証付きのルカクを手離し、欧州のトップリーグから離れ、下り坂間違いなしのエトーを獲ったのでしょうか。モウリーニョ氏のインタビューを聞くと、止めようと思えば止められたようなので、これは彼の判断ミスでしょう。世が世なら、このランキングの1位と7位は逆だったかもしれません。

8位 マーク・ヒューズ(ストーク)
戦略   ★★★★
戦術・采配★★★★
モチベート★★★★
育成・登用★★★
やりくり力★★★

前任者は、キック・アンド・ラッシュ一筋、あげくにデラップのロングスローをヘディングで決めるのが武器となり「足を否定するという、サッカーの歴史上初めての驚愕の戦術」を編み出したピューリス監督です。彼の強烈な遺産を与えられ、「パスサッカーね。よろしくー」と丸投げされたヒューズ監督でしたが、ソフトランディングでうまいことやってますね。降格候補トップ3にどっぷり入ると予想してましたが、今のスタイルを徹底できれば15位くらいで残れると思います。

9位 マヌエル・ペジェグリーニ(マンチェスター・シティ)
戦略   ★★★★
戦術・采配★★★★
モチベート★★★
育成・登用★★
やりくり力★★

さて、第9位ということで大トリを飾るのは、「混戦メーカー」と呼ぶにふさわしい、ペジェグリーニ監督です。カジュアルにかつ女子中学生風にいえば、「アンタがしっかりしないから、みんなが優勝狙い始めてグジャグジャになっちゃったんじゃないのよー」という感じですね。圧倒的な戦力があり、ヤヤ・トゥレ、ダヴィド・シルヴァ、コンパニ、アグエロという「四天王」が健在で土台がしっかりしていたにも関わらず、DF獲得で後手を踏み、「アウェイで気が抜ける症候群」を克服できずにアーセナルの後塵を拝しました。とはいえ、決して彼が悪い監督だとは思いません。マンチーニ時代より明らかに強くなったあの圧倒的な攻撃力を構築し、昨季以上にナスリとミルナーを機能させているのはペジェグリーニ監督のお手柄です。しかし、マンチーニ、ヴェンゲル、モウリーニョに比べて、「監督のためにがんばる!」というような信頼感が選手から伝わってこないのはなぜなんでしょうか。ヤヤ・トゥレの守備手抜きなどを見ていると、求心力、カリスマ性に欠ける人物なのかもしれず、そこに弱点があるのではないかと思ってしまいます。

というわけで、トップ9についてそのポイントを語ってきましたが、最後にワースト3を紹介させていただいて、この稿を締めるとしましょう。ワースト3は、この方々です。どうぞ!

ワースト1 デイヴィッド・モイーズ(マンチェスター・ユナイテッド)
ワースト2 ミカエル・ラウドルップ(スウォンジー)
ワースト3 クビになられた方のなかにいます

あくまでも、こういったランキングは先に巻き返しの機会があるからおもしろいのであって、解任という厳しい審判を受けた方に、追い打ちをかけるようにどうこういうのはやめておきましょう。解任監督については、監督トピックスのカテゴリで今までひととおり触れているので、評価や感想はそちらに預けます。ワーストのお二方ですが、ラウドルップ監督については、ミチュのケガがあったとはいえ、かなり補強もしているわけで、ポチェッティーノ監督にあっけなくかわされてのプレミアリーグ11位は「キャピタルワンカップに優勝した翌年、ジャンプアップのシーズン」の成績としては言い訳無用でアウトでしょう。モイーズ監督は…マンチェスター・ユナイテッドサポーターとしては「残念」のひとこと。昨季王者で大半の選手が残り、香川真司には上がり目があって、ヤヌザイやザハなどの若手もおり、フェライニを補強したのに8勝ち点差の6位はないでしょう。サポーターゆえに厳しめになっているところはあるかもしれませんが、トップ9と同じように星をつけるなら、こうなります。

ワースト1 デイヴィッド・モイーズ(マンチェスター・ユナイテッド)
戦略   ★★
戦術・采配★★★
モチベート★★
育成・登用★★★★
やりくり力★★

当然、どこまでもついていきますので、後半戦はスカッとするいいサッカーを見せてもらえればと期待しています。というわけで、またも長くなりましたが、監督ランキングでございました。「ベストマッチ編」も書きたいのですが、2014年になってしまいそうです。いずれにしても、また明日の朝、お会いしましょう。あ、そうだ。ご挨拶を。

本年の記事は、これが最後となります。
2013年1年間、本ブログを応援いただき、ほんとうにありがとうございました。
来年もおもしろい記事をお届けできるよう、がんばりますので、
引き続きよろしくお願いいたします。
寒いので、くれぐれも健康にはお気をつけください。

それでは、残り少ない2013年ですが、よいお年を!

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“プレミアリーグ2013-14年末総決算!(2)偏愛的プレミアリーグ監督ランキング!(6位~ワースト)” への7件のフィードバック

  1. チェルシー より:

    更新お疲れさまです

    僕もマルティネス1位は納得できますね
    結果を出しつつ内容もおもしろいですし
    昨季のことを考えればこの順位にいるのは素晴らしいです

    今年一年面白い記事を提供してくださってありがとうございました(^^)
    また来年もお願いしますm(__)m

  2. スパーズ推し より:

    一年間お疲れ様でした!

    サポーターゆえに評価が厳しくなるのはありますよね
    当然、僕的にワーストはビラスボアスですからww

    今季のプレミアで、モイーズがワースト3の監督に入るのは間違いありません
    が、ヤヌザイの発掘はもっと評価されてもいいような気がします
    (それ以外に数々の非があるのは知っての通りですがww)

    それに引き換え、ウチの元監督は手薄なサイドバックの昨季スタメンをレンタル放出
    サブの選手のコンディションコントロールも悲惨でした
    (アデバの絶好調だけは予想していませんでした
    僕自身、彼を今季の戦力として数えていなかった点が少なからずあり、反省しています)

    ともあれ、チームはあのマンUです
    紆余曲折あって、結局4位以内には入るのではないかと思います

    一年間ありがとうございました!
    また来年もよろしくお願いします

    P.S.
    年明けは素晴らしい"お年玉"を楽しみにしていますw

  3. ウィルシェア より:

    お疲れさまでした!
    ほんとに毎日楽しみにして読ませてもらいました。

    年の瀬までもおもしろい記事ありがとうございますm(__)m

    いままでのジンクスでいくと…………なので選手たちにはがんばってもらいたいですね!
    それに日本人の活躍も期待ですね。
    とゆーかやってもらわないと困るんですよほんと!w

    セインツのよしだ

  4. makoto より:

    チェルシーさん>
    こちらこそ、楽しかったです。ありがとうございました。2014年もよろしくお願いいたします。

  5. makoto より:

    スパーズ推しさん>
    こちらこそ、ありがとうござました。ヤヌザイ発掘を目いっぱい評価して「育成・登用★4つ」ですね。ここだけ、甘くつけました。

    ヴィラスボアス氏は、理想主義が強すぎるのかもしれませんね。「Myコンセプト>適材適所」という印象が強いです。

    いやー、今はお年玉を出せる余裕がなくて…どちらかというといただきたい感じですね。お近くでもらいにいきやすいでしょうから、アーセナルのほうにいってください。3月ですから、「ホワイトデーのプレゼント」という体でいいのではないでしょうか。

  6. スティーヴィー より:

    ウィルシェアさん>
    こちらこそ、ありがとうございました。2014年はワールドカップがあるので、吉田麻也、香川真司、宮市亮には、ここからエンジンフル回転でいってほしいです。

    —–
    明けましておめでとうございます(*^▽^)/★*☆♪毎日のように楽しいblogありがとうございました!ただただ感謝しかありません!最後に失速してしまいましたが、まだまだ優勝狙いながら最後にはtop4に残れるよう応援します

  7. makoto より:

    スティーヴィーさん>
    ありがとうございます。今年もよろしくお願いします

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