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「タイトル奪取には8人の獲得が必要」…ペップ・グアルディオラとマンチェスター・シティが動き出す!

トゥーロン国際ではロフタス=チークやウォード=プラウズ、マット・ターゲット、カラム・チャンバースなど次世代のイングランドを担うU-23代表チームが戦っており、ユーロを控えたイングランド代表では、テストマッチのオーストラリア戦の開始わずか3分、ラシュフォードが史上最年少ゴールをゲット。プレミアリーグ、ヨーロッパリーグ、イングランド代表と、すべてファーストシュートをゴールに叩き込んだ18歳は、ジャンプアップが速すぎて、U-21の試合に出ないままにユーロで活躍してしまうかもしれません。あれこれ気になるニュースが多く、目移りするのですが、今回はペップ新監督率いるマンチェスター・シティのお話です。

イギリスメディア「デイリー・ミラー」が、「Pep Guardiola tells Manchester City chiefs they need EIGHT new starters as he plots summer overhaul(ペップ・グアルディオラがマンチェスター・シティの首脳陣に対して、オフシーズンの構想として8人の新しいレギュラー候補が必要と説いた)」と題した記事を掲載していました。プレミアリーグ優勝を狙えるスカッドを実現するために必要な資金は2億ポンド(約322億円)とのこと。現在所属する選手でグアルディオラの眼鏡にかなうのは、アグエロ、デブライネ、フェルナンジーニョ、「ケガがなければコンパニ」のみと伝えています。ライバルのモウリーニョ・ユナイテッドのほうは、イブラヒモヴィッチ、ハメス・ロドリゲス、ハリー・ケイン、ジョン・ストーンズなどお金がかかりそうな名前が景気よく並んでおりましたが、ペップはどんなタイプの選手がほしいといっている(あるいはいっていると噂されている)のでしょうか。まずはリストを見てみましょう。

GK
ジョー・ハート→テア・シュテーゲン(バルセロナ)
DF
オタメンディ→アイメリク・ラポルテ(アスレティック・ビルバオ)
コラロフ→ダニー・ローズ(トッテナム)
コンパニ→ジョン・ストーンズ(エヴァートン)
MF
ヤヤ・トゥレ→ジャック・ウィルシャー(アーセナル)

フェルナンド→イルカイ・ギュンドアン(ドルトムント)
ヘスス・ナバス→アレックス・オックスレイド=チェンバレン(アーセナル)
ダヴィド・シルヴァ→リロイ・サネ(シャルケ04)

なるほど。マンチェスター・ユナイテッドよりも通好みな人選ですね。「ウッドワードCEOが明るくツバつけた選手たちVSペップがマジメにチョイスした選手たち」の差なのでしょうか。スウォンジーがボニーを呼び戻そうと画策しているという報道があるなか、ストライカーが入っていないのは疑問ですが、イングランド人選手が4人いるあたりはリアルです。これが事実だとすれば、こういうコンセプトでしょうか。「GKは足元がしっかりしている選手」「最終ラインはスピードと展開力」「セントラルMFは攻撃力が必須」「縦に勝負できる選手がほしい」。レアル・マドリードとのチャンピオンズリーグ準決勝で、運動量が少なくスローなプレイに終始したヤヤ・トゥレや、つなぎに終始することが多く攻撃への貢献度が少ないフェルナンドは、新チームには居場所はないかもしれません。

記事では、ジョー・ハートとラヒム・スターリングの2人は先行き不透明であり、アカデミーのタレントをはじめ何人かのイギリス人選手を連れてくることを考えていると報じています。ペップが求めるGKは、ワールドクラスのショットストッパーよりも足元に不安がない選手であり、スターリングは持ち過ぎるプレイスタイルと守備力がネックのようです。筆者のデイブ・キッド氏は、マンチェスター・シティはペップのプランを形にすべく既に動き始めていると主張し、「アーセナルはジャック・ウィルシャーは渋るかもしれないが、チェンバレンは出す可能性がある」「ジョン・ストーンズには4500万ポンドが必要で、ダニー・ローズは1500万ポンドも払えばスパーズはOKだろう」と結んでいます。マン・シティは2月に監督交代を発表しており、ただでさえ4ヵ月遅れのうえにヨーロッパリーグ出場クラブでしかないマン・ユナイテッドは、ジョン・ストーンズなど何人かのほしい選手を持っていかれそうです。いや、なかなか興味深い記事でした。プレミアリーグ開幕前に、答え合わせをしてみるのもおもしろそうです。

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“「タイトル奪取には8人の獲得が必要」…ペップ・グアルディオラとマンチェスター・シティが動き出す!” への6件のフィードバック

  1. スパーズ推し より:

    レヴィがプレミアのライバルにスタメンを売りますかね……?
    ローズは控えにデイビスもいるので、放出してもそこまで痛いスタメンではありませんが(ケインやアリといった人材に比べて、という意味で)
    少なくとも1500万ポンドは、HG選手+ライバルのスタメンという面から見てもやや甘い見積もりのような気がしますね(笑)
    去年のスターリングの例を見る限り、HG選手が不足がちのマンCは足元見られる可能性がすごく高いと思います
    スパーズは金に困っている訳では無いので、移籍があるとすればローズがペップと仕事がしたい、という場合のみかと
    それでもレヴィなので、どうなるかは分かりませんがw

  2. Davinci より:

    チェンバレンがペップのお眼鏡にかなうかどうか…。ただアーセナルからはもう獲らないでね笑。

  3. yuto より:

    概ねスピードのある、縦への意識を持った選手という印象を受けました。
    しかし、ダヴィド・シルヴァをサネには目を疑いました。
    所詮ゴシップではありますが、こうして話が上がるということはシルヴァは絶対的な選手というわけではなくなっているのでしょうかね。
    プレミアリーグでもトップの選手だと思っているだけに少しショックです。

  4. Xitagakix より:

    「戦術なきプレミアのサッカーを変える」等と大陸のメディアから表現されることもあるペップの監督就任ですが、最初にすることがCL4強のチームからレギュラー8人の入れ換えとなると違った話に見えてきます。「チーム改革」のためとも言われていますが、「やりたいサッカー」のためとなると、もはやKONAMIの世界の監督。"チームマネジメント"の名の下に毎年やきもきしているアーセナルのサポーターとしては「やっぱりアーセナルが好き」と言ってしまう。
    バイエルンがCLで追い込まれた時に見せたサッカーは魅力的だったけど、バルサでもあったポゼッションが手段ではなく目的になったサッカーはつまらない(これが私にも戦術がないことを表しているのかも)。何はともあれ8人入れ換えも実現するのかどうか、もっといえば単なる噂かもしれないので、
    「Let’s see how it goes/どうなるか見てみよう」

  5. プレミアリーグ大好き! より:

    今季のCLベスト4とペップ監督の就任が選手獲得にプラスに働くだろうと期待しています

  6. makoto より:

    スパーズ推しさん>
    そうですね。ダニー・ローズのお値段には違和感があります。

    Davinciさん>
    ホームグロウンを意識して、という可能性はありますね。

    yutoさん>
    ペップのお好みではない、という可能性はありますね。最近、負傷が多いですし…といったら、ロッベンもそうですが。

    Xitagakixさん>
    モウリーニョさんが、最初にチェルシーに来た時に8人獲ってプレミアリーグ優勝でした。ない話ではないと思います。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    ただでさえ、狙った選手はがっちり獲ってきたクラブですので、ペップがほしいといえば一発で決めるのではないでしょうか(ウィルシャー以外は)。

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