イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

モウリーニョ監督の新チームがいよいよ始動!ムヒタリアン、バイリー、ルーク・ショーは好感触!

プレミアリーグ優勝をめざすモウリーニョ監督の新チームが始動しました。最初のプレシーズンマッチは、DWスタジアムで行われたウィガン・アスレチック戦。デ・ヘア、ルーニー、イブラヒモヴィッチ、マルシアル、ラシュフォード、スモーリングなどユーロに参加した選手を欠いたマンチェスター・ユナイテッドは、GKジョンストン、DFにはフォス・メンサー、バイリー、ブリント、ルーク・ショー。11ヵ月前の重傷から復活したルーク・ショーが、元気な姿をみせてくれたのが何よりの喜びです。セントラルMFにはエレーラとキャリック。ムヒタリアン、リンガード、デパイが2列めに並び、ジェームズ・ウィルソンが最前線に入った4-2-3-1です。

ファン・ハールさんのチームと明らかに違ったのは、高いプレスと、サイド攻撃の速さ・厚さでした。24分のシュートカウンターは、ムヒタリアンの厳しいチェックがエレーラのインターセプトにつながり、奪った瞬間に縦に走ったムヒタリアンにスルーパス。右からの完璧なアーリークロスは、DFを振り切ってフリーになっていたデパイに決めてほしいボールでした。「彼のフットボールへの考え方は素晴らしい。非常に俊敏で、ボールタッチはスイート。ストライカーの後ろで複数のポジションをこなせる選手だ」とモウリーニョ監督が絶賛したムヒタリアンでしたが、エレーラとリンガードの右からの崩しをファーサイドで受けた36分の決定的なボレーは、決めたかったでしょう。「ゴールできず、難しいゲームだったけど、チームメイトがいい試合にしてくれたね」と語った期待の新戦力は、オフ・ザ・ボールの動きのクオリティが高く、プレミアリーグに慣れさえすれば、相当な脅威になるのではないかと思います。

プレミアリーグ2年めの巻き返しを期すメンフィス・デパイは、中に斬り込むプレイが目立っており、より自由度が高いモウリーニョ戦術のほうが持ち味を発揮できそうです。前半は0-0で終わり、後半になって登場したのは、バレンシア、フィル・ジョーンズ、アンドレアス・ペレイラ、アシュリー・ヤング、キーン、ヤヌザイそしてファン・マタ。49分に先制点を生んだのは、モウリーニョ監督のチームには居場所がないといわれていたマタのプレイでした。バックパスを執拗にチェイスした8番は、GKヤースケライネンのミスキックをインターセプトしてすかさず中のキーンへ。無人のゴールにインサイドで転がせばいいイージーなシュートをキーンが決めて、0-1。59分の2点めは、右からのFKをエレーラがダイレクトで狙い、DFに当たったこぼれ球に反応したアンドレアス・ペレイラが、振り向きざまに右隅に突き刺す文句なしの一撃。モウリーニョ監督のチームは、危なげない試合運びで初陣を勝利しました。

ピッチサイドに出て、落ち着かない素振りを見せていたモウリーニョ監督は、慣らし運転のこのゲームでも勝ちたいと思っていたのではないでしょうか。チャンピオンズリーグの予備予選で本職が警察官の選手に唯一のゴールを決められ、ジブラルタルのリンカーン相手に最初の試合を落としたセルチックのロジャース監督が大きな見出しで叩かれましたが、注目度が高いモウリーニョさんが負けようものなら、タブロイド紙はさらに大きな見出しで煽りそうです。この日の収穫は決して勝利ではなく、モウリーニョ戦術のベースを確認できたこと、バイリー、ムヒタリアン、ルーク・ショーがいい感触をつかめたこと、若いキーンやアンドレアス・ぺレイラがゴールという結果を出せたことだと思うものの、気持ちいいゴールを決めて勝ち続ければ、いいムードでプレミアリーグ開幕に向かえるのも確かです。

ルーニーは、戻ってくればおそらくトップ下。マタ、ブリント、デパイは、誰を残し誰を売るかを見定めるためのサバイバルゲームを戦っているのかもしれません。昨季のプレミアリーグで最少失点だったマンチェスター・ユナイテッドは、中盤中央の守備の強度を上げることができれば、4人めの大物獲得がなくても優勝候補に指名されるでしょう。ムヒタリアン、バイリー…楽しみです。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“モウリーニョ監督の新チームがいよいよ始動!ムヒタリアン、バイリー、ルーク・ショーは好感触!” への3件のフィードバック

  1. yuto より:

    何よりもショーが元気にプレーしている姿が見れて安心しました。
    バイリーは初めてプレーをしているところを見ましたがDFらしからぬフリックでいなすようなシーンは余裕のある証拠ですかね 笑
    特に攻め込まれることもありませんでしたが、この試合もCB、SBどちらも安定したプレーを見せているブリントは改めて必要な選手だと感じました。

  2. ワッザ より:

    ムヒタリアンもバイリーも良さそうですね
    プレシーズンの結果は重要なことではないですが
    内容が良さげで幸先良いスタートでしょう
    来季強いユナイテッドが帰ってきそうでワクワクしてます

    —–
    早く、イブラヒモビッチやルーニーが入ったシステムを見たいですね!試合内容もよかったようなので、プレミアリーグでは最初からスタートダッシュでいってほしい。面白いフットボールをしてファンを楽しませてほしいです。勝っても、面白さがないフットボールは熱くなれませんから!

  3. makoto より:

    yutoさん>
    長期離脱した負傷者の復帰には心が動かされますよね。デンバ・バが早く戻ってきてくれればと祈っております。

    シティふぁんさん>
    ムヒタリアンはさすがでした。バイリーも期待できそうで、おっしゃるとおりワクワクするスタートです。

    ワッザさん>
    サイドからの仕掛けがシンプルで速かったのが印象的でした。ルーク・ショーのサポートでデパイが輝いてくれるといいなと思います。ズラタン、ルーニー、観たいです!

yuto へ返信するコメントをキャンセル