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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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モウリーニョ熱望と報じられたアルバロ・モラタは、マンチェスター・ユナイテッドで輝くのか!?

23歳だったアグエロは32試合20ゴール。25歳のアレクシス・サンチェスは34試合19ゴールで、同じ歳だったジエゴ・コスタは35試合27ゴール。スペインからプレミアリーグに来たストライカーの直前のシーズンを見ると、それぞれ新しいチームでエースと呼ばれるにふさわしい数字です。オランダ発のスアレスは、アヤックスで33試合35ゴールというとんでもないペースでゴールを決めており、わがクラブに来ていただいたズラタン・イブラヒモヴィッチはパリで31試合38ゴール。期待するなというのが難しいトップスコアラーでした。

…すみません。そろそろ本題に入りましょう。グリーズマン獲得を諦めたマンチェスター・ユナイテッドは、レアル・マドリードのアルバロ・モラタにターゲットを変えたといわれていますが、2つの懸念を払拭できずに困っているのです。ひとつは「一度もレギュラーとしてフルシーズン活躍していない選手が、プレミアリーグで絶対的エースとして働けるのか?」、そしてもうひとつは「そんな選手に7800万ポンド(約109億円)は高すぎないか?」。いえ、決してモラタを評価していないわけではないのです。縦に抜け出すのがうまく、柔らかいトラップと巧みなフェイントは申し分なし。長短のカウンターを武器にするチームには魅力的に映る選手です。2016-17シーズンはリーガ・エスパニョーラで26試合に出場して15ゴールを挙げており、先発14試合でエースのベンゼマよりもゴールが多いのは素晴らしいと思います。しかし…。

私が気になっているのは、その前の2年です。2014-15シーズンにユヴェントスにローン移籍したモラタは、初年度はテベスとジョレンテの陰でリーグ戦7ゴール。翌シーズンはディバラとマンジュキッチより出場試合もゴール数も少なく8発止まり。最初のシーズンは、イタリアの名門を12年ぶりにチャンピオンズリーグの決勝に導く大活躍を見せており、実績がないわけではないのですが、異なるタイプの4人のストライカーに対して自分が主役であると主張できなかった選手ではあります。

どうも煮え切らないのは、私の好みの問題でもありそうです。エリック・カントナやウェイン・ルーニーのような華のあるヒール系か、ファン・ニステルローイのような有無をいわせぬゴールマシンが好きなので(ティエリ・アンリの美しさに響かないところがマンチェスター・ユナイテッドサポーター…?)、モラタのように「速い」「うまい」といわれる選手にピンときていないだけかもしれません。さらに運が悪いことに、1年前に来たのがゴール前でもマイクの前でも決定力がある自称ゴッドで、これに一発で魅了されてしまい、「昔の彼氏が忘れられない」状態でもあるのでしょう。モラタ、申し訳ない。あなたが悪いのではありません。「ズラタンの相棒を4000万ポンドで連れてきた」といわれれば、一発で腹落ちしたのかもしれません。

モラタと1年を過ごした後は、「さすが、欧州王者とイタリアの強豪でもまれただけのことがある!」と盛り上がっているのか、あるいは「ゴールライン際で持たせれば天才的にうまいのに、なんでシュートをGKの正面に打つねん…」と嘆いているのか。…いや、来るかどうかわからない選手に悶々とするのは、このへんでやめましょう。モウリーニョ監督が「私のところに来れば、君はきっと重要な選手になる」とささやいたといわれるモラタは、噂通りマンチェスター・ユナイテッドに決まるのでしょうか。あれこれこぼしてしまいましたが、赤いユニフォームでプレミアリーグデビューとなれば、もちろん全力で応援します。(アルバロ・モラタ 写真著作者/Leandro Ceruti)

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“モウリーニョ熱望と報じられたアルバロ・モラタは、マンチェスター・ユナイテッドで輝くのか!?” への4件のフィードバック

  1. yuto より:

    モラタへの評価は私も同じような感覚です。
    モラタは悪い選手でないどころか、優秀なフォワードだと思うのですが、圧倒的なストライカーではないんですよね。
    現在、話に上がっているような金額で獲得していい選手といわれると私としては、ロビン・ファンペルシーやズラタン・イブラヒモビッチをはじめとしたリーグで圧巻のパフォーマンスを見せていた選手を望んでしまいます。
    移籍金高騰の感覚についていけていないだけかもしれませんが、当たり前に話が進むことに違和感を感じてしまいます。

  2. ユナイテッド より:

    最近20歳前後で大活躍した選手(ケイン、アリ、ルカク、ムバッペ、ラッシュフォード、デンベレ、アセンシオなど)が多過ぎたせいで少し感覚が麻痺してたのかもしれないですが、モラタもまだ24歳で伸び盛りですし、大舞台での勝負強さがあるのは大事なことだと思います。
    さらにユナイテッドのサッカーとも相性が良さそうなので継続的な出場機会があればリーグ戦25発ぐらいかましてくれるのではないでしょうか…確かに7000万ポンドは高いですが、6000万ユーロぐらいなら。 …
    リンデロフに続き決着間近とも言われてるファビーニョやペリシッチにモラタを獲得できれば補強は問題ないと思います。

  3. runrun より:

    長期的に見れば現在怪我をしていて年齢にも問題があるズラタンよりもモラタの方が良いのは理解できますが、正直新シーズンの一年目を考えれば補強としては弱いような気がしています。

    ズラタン退団でもグリーズマンが来てくれていれば来季のリーグ、CLにも期待ができたのですが

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    私も同じ感覚です、
    どさくさでごっちゃんする、昔の武田さんみたいな感覚しかないです。笑

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