イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

発表!サポーター5000人が選んだ「マンチェスター・ユナイテッドで売りたい選手・残したい選手」

イギリスはマンチェスターの地元紙「マンチェスター・イブニング・ニュース」がおもしろいアンケート結果を紹介しておりました。中身はシンプルで、マンチェスター・ユナイテッドサポーター5000人を対象に、「その選手を売りたいか、チームに残したいか」に投票してもらったものです。以下がその結果の抜粋となりますが、「総論、納得」「サポーターって、これだけプレミアリーグで結果が出ていないと、やっぱり相当シビアになるのね(自分もそのひとりですが)」というのが私の感想です。

まず思ったのが、「デ・ヘアやキャリックでも、出したほうがいいというサポーターがいる」ことへの驚きです。おそらくこれは、「こんなに弱いなら総とっかえだ!」「カシージャスやセスクを獲ってこい!」というような過激な方がいらっしゃる表れなのでしょうね。移籍騒動のあったルーニーや、そろそろいい歳で、今季はケガでプレミアリーグ出場が少ないファン・ペルシに10%くらいの不支持層があるのは想像できるのですが、今の状況で、エースGKや不動のセンターMFを「出せ」というには、勇気か熱さかやけくそか、何らかの特別な感情が必要です。あ、それとも、一部マンチェスター・シティのサポーターが投票したりしちゃっているのでしょうか!?

そしてもうひとつは、「マンチェスター・ユナイテッドサポーターの多くは、ベテランから若手へのスイッチングを望んでいる」ということ。出したほうがいい選手の顔ぶれは、基本的には「結果を残せていない選手」なのですが、ここにベテランとセルフィッシュ(わがまま)なプレイヤーが固まっています。リオ・ファーディナンドやギグス、エヴラはもうお役御免でいいじゃないか、とする一方で、今季のプレミアリーグでこれといった結果が出ていなくても、ザハや香川真司、エヴァンスなど、伸びしろが感じられる選手には寛容です。それにしても、クレヴァリーの評価の低さと、フェライニの高さは意外ですね。私は彼らについては、欧州で勝つために必要なレベルの選手だと感じないので、投票するとすれば迷わず「SELL」のボタンを押すのですが、こうして数字で見ると、クレヴァリーとフェライニは逆でもいいのではないかと思います。

■残したい選手(KEEPが80%以上)
ダヴィド・デ・ヘア  96.2%  フィル・ジョーンズ  95.1%
ラファエウ      91.2%  マイケル・キャリック 91.0%
ロビン・ファン・ペルシ90.6%  ウエイン・ルーニー  90.1%
ダニー・ウェルベック 88.8%  ウィルフリード・ザハ 86.1%
ダレン・フレッチャー 85.8%  ジョニー・エヴァンス 84.1%

■残してもいい選手(KEEPが60%以上)
香川真司       75.3%  リンデゴーア     72.7%
クリス・スモーリング 70.6%  アントニオ・バレンシア69.7%
ネマニャ・ヴィディッチ66.7%

■出したほうがいい選手(KEEPが40%以上)
パトリス・エヴラ   53.5%  マルアン・フェライニ 49.4%

■すぐにでも出すべき選手(KEEPが40%以下)
トム・クレヴァリー  36.3%  ビュットナー     32.4%
ファビオ       28.6%  ナニ         23.5%
ライアン・ギグス   21.5%  アシュリー・ヤング  18.0%
リオ・ファーディナンド13.3%  アンデルソン     6.8%

いかがでしょうか、みなさん。ひとつおかしなことが起こっているのに気づきました?…そう、このアンケートの最大の疑問は、「なぜかアドナン・ヤヌザイがいない!?」ことなのです。どうしたんでしょう。アンケート項目を作成するときに抜けてしまったのか、誌面を構成するときに忘れられてしまったのか。元の記事画像をみると、右下にひとり分のスペースがぽっかり空いているので、誌面をレイアウトしていて落ちることは考えにくいですね。うっかり、アンケートに入れ忘れたのでしょうか。日本人の感覚では、地元紙がこういうエラーを放置して記事をUPするというのは考えられません。毎日必ずどこかで地下鉄が運休している、75点の国・イギリスらしいといえばらしいのですが…。彼が載っていれば、おそらくデ・ヘアと最高支持率を争ったのではないかと思います。

昨日はテレグラフ紙が「チェルシーMFのファン・マタに3700万ポンドの史上最高オファー」と煽っておりました。うーん。今のサッカーを変えないのなら、トップ下を補強してもまったく意味がないでしょう。プレミアリーグ上位との差が離れるごとに、何かと騒がしくなるマンチェスター・ユナイテッド周辺ですが、ここから巻き返していただいて、春にはこのアンケートの「SELL」の数字が激減していることを祈ります。というより、そもそもお膝元の新聞が、こんなアンケートをやってる状況を変えないとダメですね。この不穏な空気を払拭する唯一の方法は、勝って勝って勝ち続けること。まずは今夜のキャピタルワンカップ準決勝、オールド・トラフォードでサンダーランドに快勝といきましょう。ここではさすがに、香川真司とフレッチャーを使うでしょう。決勝のマンチェスターダービーに向けて、期待感が高まる戦いぶりを期待します。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“発表!サポーター5000人が選んだ「マンチェスター・ユナイテッドで売りたい選手・残したい選手」” への3件のフィードバック

  1. より:

    なんでカバイェの噂がこれっぽっちも無いんでしょう?
    理解が出来ません

  2. 小関 より:

    カバイェについては同意です
    昨年夏にちょろっと噂程度ですがでてましたね
    プレミアを経験し結果も出していて
    縦パス通せてミドルパス・シュートもある本職CMF
    新城が出さないでしょうがここにきて噂もでないのはおかしいですね
    リーガからボランチつれてきたいんでしょうが
    そもそも今のもイーズサッカーに必要なのかどうか?
    選手獲得もいいのですが
    まずは足元を見つめなおして現有戦力の能力をしっかり発揮させたほうがチーム力もあげれるし将来につながると思うのですがね。

  3. makoto より:

    森さん 小関さん>
    センターMFは、キャリックとフレッチャーが揃わないと機能しないことが多いので、長期的に活躍できそうな選手を獲れるなら獲ったほうがいいかもしれません。キャバイェは、パーデューが説得しきったんですかね。この静けさは、オファー出すだけムダ、という状況になっているとしか思えません。

    小関さんのおっしゃることに賛成なのですが、問題は「モイーズ監督が、現有戦力の能力をしっかり発揮させることができるか」だと思います。昨季までできていたことが、今季できなくなっている選手があまりに多いので…。

makoto へ返信するコメントをキャンセル