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ラメラ、ジェームズ・ウィルソン、そして…プレミアリーグで注目の若手選手たち【後篇】

 「アーセナルの95年組VSリヴァプール1994カルテット!プレミアリーグで注目の若手選手たち【前篇】」より続きます。前回は、アーセナルとリヴァプールの選手たちを紹介させていただきましたが、この稿では他クラブの選手たちに目を向けたいと思います。

今季は優勝候補筆頭のチェルシーですが、少し長い目でみたときの彼らのウィークポイントは「平均年齢30歳以上のDFライン」でしょう。テリーの34歳を筆頭に、イヴァノヴィッチが30歳で、フェリペ・ルイスとケーヒルは29歳。25歳のアスピリクエタを入れると、ようやく平均年齢20代になるというベテラン守備陣です。今はテリーも健在で、ケーヒルは全盛期といっていい状態ですが、今季のマンチェスター・ユナイテッドのように、ベテランが一気に抜ける形にはしたくないはず。私がこのクラブで、注目度ナンバーワンに挙げたいのはナタン・アケです。

選手層が厚いチェルシーにおいて、出場機会はあまりありませんが、ひとたびピッチに立てば、守備だけでなく攻撃時のビルドアップにまで関与できる貴重な人材です。見た目もさることながら、プレイぶりもダヴィド・ルイスを彷彿とさせるところがあるので、モウリーニョ監督のメガネにかなうのかは心配ですが、器としては次世代のチェルシーの中心を任せられる選手でしょう。チェルシーは、レンタルで海外に出ている選手が何しろ多いので、プレミアリーグばかり観ている私は半分も追えていませんが、アケ以外で気になっているのは、同じくDFのズマ、攻撃陣ではピアゾンと、エヴァートンにレンタル移籍したクリスティアン・アツです。アザールやサラー、シュールレらとキャラかぶりするアツは、ルカクやデブライネのようにいずれクラブを離れるかもしれませんね。

トッテナムでは、注目の若手というには実績が充分すぎますが、今季の楽しみはラメラの復活。そしてもうひとり選ぶなら、ハリー・ケインやエリック・ダイアーもおもしろいのですが、地味ながら気になるベンタレブです。昨季は、セントラルMFがなかなか落ち着かず、中盤を崩されて大敗を喫する試合が多かったスパーズにおいて、シャドリ、ベンタレブ、エリクセン、ラメラ、カプエらでうまく中盤が安定させられれば、昨季のエヴァートンのように4位争いには充分食い込めるのではないかとみています。エヴァートンは、イングランド代表の若手で、スターリングと並んで期待値が高かったロス・バークリーのケガが痛いですね。若い選手を使うのがうまいロベルト・マルティネス監督が重用しそうなのは、バークリー以外ではDFジョン・ストーンズでしょうか。この2チームでいえば、今季は、ポチェッティーノ采配のトッテナムのほうが上にいきそうですが…。

マンチェスター・ユナイテッドで私が期待しているのは、昨季のオールド・トラフォード最終戦で2ゴールデビューを果たしたジェームズ・ウィルソン。18歳ながら、昨季はユースのゲームで点を取りまくり、技術も器用さもヤヌザイより上なのではないかと思います。ひとつ気になるのは、ドリブル突破もうまいので、バリバリの点取り屋ではなく、便利なセカンドストライカーにおさまってしまう可能性があることでしょうか。彼にはニステルローイになってほしいのですが…。

さて、長くなりましたが、最後にひとりだけ、すごい若手を挙げさせてください。おそらく、あまりにタレントが揃い過ぎたあのクラブゆえに、今季のプレミアリーグで彼を観る機会はほとんどないでしょう。昨年のU-17ワールドカップでナイジェリアを優勝に導き、6ゴール7アシストでゴールデンボールを獲った、マンチェスター・シティのケレチ・イヘアナチョです。いや、すごいです、イヘアナチョ。ありえない位置と体勢から強烈なシュートが打てて、ダイレクトパスは絶品。アフリカの選手にありがちなセルフィッシュなプレイもなく、味方を使う術に長けています。うがった見方かもしれませんが、ファルカオ獲得をぎりぎりで諦めたマンチェスター・シティが、それでもネグレドを放出したのは、この隠し玉を抱えているからではないかとすら思いました。キャピタルワンカップあたりでは使われる可能性があるので、ご存じない方はぜひ、観てください。プレミアリーグ全体のなかで、私のイチ推しはこのイヘアナチョです

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“ラメラ、ジェームズ・ウィルソン、そして…プレミアリーグで注目の若手選手たち【後篇】” への5件のフィードバック

  1. すなお より:

    更新ご苦労様です。
    私も浦和でゼラレム観ました、足元の技術はもちろんですが、センターサークル付近でのターンがセスクにそっくりで鳥肌が立ったのを覚えてます。
    各チーム面白そうな若手がたくさんいますね、楽しみです!
    イヘアナチョは実況泣かせな名前ですねw

  2. makoto より:

    すなおさん>
    そうですか!もしかしたら、実は会っていたかもしれませんね。そうなんです。軽やかなんですよね、動きが。ゼラレム、楽しみですね。イヘアナチョは、つい「イアヘナチョ」と書きそうになり、ブロガー泣かせでもあります(笑)

  3. せお より:

    更新お疲れ様です。

    ゼラレムは当たりの激しいプレミアリーグでなければもうトップチームの試合に出れるんじゃないかってぐらい上手いなぁと思います。そして最近身長が伸びたようで、公表の180cmより少し大きくなったかもしれません。期待大です。
    後はユースでゼラレムを差し置いて10番を背負っているクロウリーにも私は期待してます。
    1番好きなのはアクポムです。イングランド人で身長も高く風貌がアンリそっくりなので早くプレミアで見たいです(^^)

  4. より:

    ジェームズ・ウィルソンのニステルローイ化は自分も大賛成です。
    イヘアナチョは昨期でしたっけ?加入のニュース見た時に「誰だこれ?」って思ったんですが、そんな凄い選手なんですね。
    観てみたいけど、シティだとなかなか観るチャンスはないかもしれないですねー。

    あと、自分はウィングが好きなので、ラメラに期待しています。
    ただ、スパーズは何かスタジアム建設の関係で今期はホームスタジアム無しでやるとか何とか。
    プレミアリーグの規約にのっとって という話みたいですが、スタジアム作るのにそういうルールがあるんだとしたらアンフィールドの拡張工事も同じなんでしょうかね。
    そんなこんなでスパーズのメンバーがまた実力発揮する妨げになるのは何か残念ですね。

  5. makoto より:

    せおさん>
    アクポム、先日のU-21のアストン・ヴィラ戦は素晴らしかったですね!

    ご さん>
    イヘアナチョは強烈です。何試合か観ましたが、10代とは思えませんでした。トッテナムの件は、スタジアム完成のタイミングと、開幕時に必要な条件が擦り合わないので1シーズンは流浪しなければならない、といったような話だったと思います。MKドンズのスタジアムなんていう噂もありました。そういえば昔、フラムがロフタスロードを間借りしていた時期に、ヴィラ戦を観に行ったことを思い出します。ちなみにアンフィールドは増築なので問題なしですよ。

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