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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

12月MVPは6戦5ゴールのチャーリー・オースティン、最優秀監督は無敗のペジェグリーニ!

プレミアリーグ12月の月間MVPはQPRのチャーリー・オースティン、最優秀監督にはマンチェスター・シティのペジェグリーニ監督が選ばれました。それぞれ素晴らしい成績で、文句なしの受賞だと思います。おめでとうございます!

年末に、本ブログで「偏愛的プレミアリーグベストイレブン・裏版」を選ばせていただいた際に、ストライカーとして推したのがチャーリー・オースティンでした。現在、プレミアリーグ19位と降格ゾーンに沈むQPRの弱点は、明らかに中盤。レドナップ監督に「太り過ぎ」と非難されて秋口に揉めたターラブトは年末までほとんどプレイしておらず、クラニツァルも中心選手とは言いがたい状態。リロイ・フェル、イスラからのパスが頼みという細い供給源のなか、最前線のチャーリー・オースティンは、チームの23得点中13点を挙げています。プレミアリーグ前半戦のなかでも特に素晴らしかったのが今回の表彰対象となった12月で、WBA戦でのハットトリックを含む6戦5ゴールの荒稼ぎ。11月まで3勝しかしていなかったチームが、2勝1分け3敗と巻き返せたのはエースの得点力によるところ大でしょう。

レスコットとヴァレラに立て続けにゴールを奪われ、20分までに0-2とされたWBA戦は、なかなかチャンスが創れなかったにもかかわらず、3本のCKでひっくり返しました。24分にフェルが得たPKを決めたチャーリー・オースティンは、ゴール前での嗅覚を発揮し、48分にバーに当たったボールのこぼれ球をザモラからもらってプッシュ。84分には文句なしのヘッドで決勝点をマークしました。リーグ1(3部相当)のスウィンドンからチャンピオンシップ(2部相当)のバーンリーと地道にステップアップし、QPRがプレミアリーグデビューとなった25歳がこれからどこまでゴール数を伸ばせるのか、引き続き注目したいと思います。

そして、最優秀監督のペジェグリーニさんもお見事。マンチェスター・シティが10月末から調子を崩し、チャンピオンズリーグでCSKAモスクワとのホーム&アウェイを1分け1敗と勝てずに終わったとき、その2ヵ月後にチャンピオンズリーグのグループステージ突破を果たし、独走していたチェルシーと並ぶとは誰も思わなかったでしょう。今回の表彰対象は、あくまでもプレミアリーグにおける5勝1分けの快進撃ですが、チャンピオンズリーグ最終節のローマ戦勝利こそが先月のベストマッチでしょう。マンチェスター・シティはこのゲームをはさんで4戦連続クリーンシートを達成しているのですが、うち3試合で守備の中心であるコンパニを欠いています。マンガラのフィット感が高まりデミチェリスと組んでも穴が開かなくなったこと、フェルナンド&フェルナンジーニョの使い分け、ミルナー活用術、ランパードという隠し玉の投入タイミングなど、12月はペジェグリーニ采配の妙が結果につながった1ヵ月でした。

年末よすぎた反動か、このところのマンチェスター・シティはリードしたゲームを追いつかれる場面が増えており、一時期安定していた守備に綻びが生じていますが、明日のアーセナル戦は大丈夫でしょうか。スタメンかどうかは微妙なものの必ずピッチに現れるであろうエジルと、絶好調アレクシス・サンチェスから目を離すわけにはいきません。さらに次戦は、モウリーニョ監督との直接対決。ここで連勝できれば、固定されたスタメンに疲労がみえ始めているチェルシーを、逆に引き離せるかもしれません。まずは明日、ペジェグリーニ采配を存分に堪能させていただきましょう。

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“12月MVPは6戦5ゴールのチャーリー・オースティン、最優秀監督は無敗のペジェグリーニ!” への2件のフィードバック

  1. ゆうま より:

    レンガ職人で生計を立てていたことも有るという苦労人オースティンの
    次のステップはイングランド代表ですね。

  2. makoto より:

    ゆうまさん>
    そうなれば、3部や4部から地道にプロのキャリアを積んでいる選手は、きっと勇気が出ますね。

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