イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

大物選手に続々とプレミアリーグ離脱の噂…どこまで残る?退団報道の男たち

試合に出たい、もっと強いクラブで自分の力を試したい、チャンピオンズリーグで勝ちたい、母国に帰りたい、いい条件で契約したい…理由はさまざまあれど、今季の終わりには、プレミアリーグの上位クラブに所属している大物選手が例年より多くチームを離れるかもしれません。いちばん退団濃厚なのは、チェルシーの元エースGK、チェフでしょう。チームにクルトワがいる限り、彼がスタンフォード・ブリッジでのプレイを選ぶ可能性はゼロだと思われます。一時期、アーセナルが狙っているといわれてましたが、オスピナが安定している現状を見れば、ヴェンゲル監督の夏の狙いにこのポジションは入ってなさそうです。

そのアーセナルでは、カソルラのアトレティコ・マドリード行きと、スタメン定着の見込みがないポドルスキ、新契約が決まらないウォルコット、1月に退団する予定だったと本人が語っているロシツキの離脱が噂されています。ホームグロウンを考えなくてすむなら、今のウォルコットは必要ないかもしれません。毎年、後半戦を支えてくれていたロシツキにはアーセナルでスパイクを脱いでほしいと思いつつ、いちばん痛いのはやはりカソルラでしょう。彼の代わりとして、ドルトムントのムヒタリアンやインテルのコバチッチ獲得の噂がありますが、今のカソルラの穴を埋めるのは、前で仕事をするゲームメーカータイプではなくセントラルMFでしょう。エジルが調子を上げており、アレクシス・サンチェスやチェンバレン、ウィルシャーがいるこのチームに足りないのは、中盤の守備力です。コクランひとりが頼りのこの役割にいい選手を迎えられれば、アルテタも来季はいないかもしれません。

マンチェスター・シティでは、今季プレミアリーグで20試合4ゴールのジェコと、17試合5ゴールのヨヴェティッチ。途中出場も多いとはいえ、2ケタのゴール数を記録できなかったFWには、クラブ首脳陣は見切りをつけるものと思われます。売ったお金で、ボニーを控えにまわすような大物ストライカーを獲りにいくのではないでしょうか。マン・シティには、リヴァプールで契約更新が難航しているスターリングを狙っているという話もあります。そのリヴァプールはウォルコットを迎えるのではないかといわれており、これらが実現すれば、来季プレミアリーグ開幕戦は、顔とユニフォームがなじまない違和感爆発のスタートとなります。

そして、お隣のマンチェスター・ユナイテッドは、イギリス生活になじんでいないといわれているディ・マリア、レアル・マドリード行きが噂されており、新契約交渉が順調にみえないデ・ヘア。そしてアトレティコ・マドリード時代の輝きをすっかり失ってしまった「エル・ティグレ」ファルカオ。ファン・ハール監督は、FWやGKではなくDFラインに不満を感じているようで、フンメルスやデフライ、ヒメネス、オタメンディなどの名前がイギリス紙のゴシップコーナーを飾っています。ファン・ハール監督にお願いしたいのは、ホーム・グロウンルールの変更を見据えたチームづくりです。DFラインが強化されたらスモーリングが弾き出されるという話もありますが、オランダ人だらけにした後、ルールが変わってあわててイングランド人選手を獲りにいく、というような不細工なことはしないでほしいものです。

プレミアリーグNo.1GKの座をクルトワと争うデ・ヘアを失った瞬間、勝ち点マイナス10は覚悟しなくてはなりません。FW強化でゴールを増やしにいくのか、最終ラインを締めにいくのかですが、いやー、いろいろあったもののチェルシーと2しか違わない失点数を、デ・ヘア抜きでキープするのは難儀ですね。前も後ろもさらに強くしてほしい気持ちはやまやまなのですが、今季みたいにビッグネームをベタベタ補強して、「ファン・ハール監督はフォーメーションを決めるのに試行錯誤している」などという話を2季連続で聞かされるのはどうも…。ディ・マリアを引き留めて彼とマタ中心の攻撃スタイルを築くこと、ファン・ペルシの後釜としてジェームズ・ウィルソンを成長させること、ああ見えてもまだ23歳のフィル・ジョーンズをレベルアップさせてあげることができれば、統率力のあるCBと、右SB獲得だけで来季はいけると思うのですが、どうでしょうか。何にしても、まずはデ・ヘア残留です。

過渡期のマンチェスター勢に比べて、積み上げ期のリヴァプールはシンプルですね。ジェラードの後継者問題は、ヘンダーソン、ジョー・アレン、エムレ・ジャンでレベルアップがめざせるでしょう。スターリングの引き留め、バロテッリを諦めるなら彼以上のレベルのストライカー獲得、GKをどうするか、ぐらいでしょうか。目標をチャンピオンズリーグ出場権を争えるレベルではなく、さらに上に置くなら、決して層が厚いとはいえない最終ラインとストライカーはもう一段、テコ入れが必要かもしれません。

上記で挙げた個性的な選手たちが全員クラブを離れるわけではないと思われますが、半分でもいなくなったら、プレミアリーグファンとしては寂しいですね。引き留めありきではないものの、できるだけ多くの選手が来季もプレミアリーグでいいプレイを見せてくれたらと願います。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“大物選手に続々とプレミアリーグ離脱の噂…どこまで残る?退団報道の男たち” への5件のフィードバック

  1. 汗かきスター より:

    ディ・マリアは必要でしょうか?
    ユナイテッドの1番大事なモットーが薄れている事があります。
    チームより大切な物は無い
    実力者であれ、必ず必要な人間であれ、チームで戦う事を躊躇する者は放出するべきです。
    デ・ヘアは、難航していますが、本人のポジティブな発言を信じたいと思います。ディ・マリアが嫌なら放出ありだと思います。その資金で、世界的に人材難のCBに突っ込むべきかなと思います。
    後は、ロバーツなど若手を獲得し、育成していくユナイテッド本来のやり方をしていって欲しいですね(≧∇≦)

  2. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    スターリングの件は楽観視してますが、代理人が怪しいですね、、、。レッズは若いチームで、ご指摘の通り積み上げ期に入りましたね。すごく気が早いですが来期は期待します。
    それと、FWはファルカオなんてゴシップが出てますが、この時期ならではの面白いネタかと。

  3. サッカー小僧! より:

    更新お疲れ様です。

    自分は、カソルラは(本人が母国に戻りたがっている場合を除いて)絶対死守、できればロシツキにも
    残ってほしいですね、ロシツキは彼と同タイプがいないのと、途中投入でも十分流れを変えられる選手なので。
    カソルラが出たがるのなら、代わりにアルデルヴァイレルト要求するのもありかと思います。
    カソルラ放出は痛いですが、代わりにプレミア経験者の計算できるCBを獲得できるのは大きいです。
    懸念は、なぜか重用されるウィルシャーの扱い方ですね、負傷が多い&さほど結果も残していないのに
    スタメンで起用されるのは、周りの選手にも納得がいかないでしょう、ウォルコットが復帰後明らかに
    ウェルベックより下の序列で扱われているように、ウィルシャーもそうすべきですし、それを覆したいのなら、
    限られた出場機会の中で、結果を残すべきでしょうし、それが無理なら、放出も考えるべきだと思います。

    自分は、ウォルコットは放出→CF補強がベストだと思いますね、ジルーが一番手なのは言うまでもないですが、
    ジルーが不在orモナコ戦のように得点できない時、代わりにゴールを挙げてくれる選手がいればすごく助かります。
    コクランの他にもう一枚、シュネデルラン獲得にすべてを注ぐべきですね、数年DMFを心配しなくて済みます。

  4. makoto より:

    汗かきスターさん>
    ワールドカップの時のディ・マリアの印象から、フィットすればチームプレーをしてくれるのではないか、と期待しているのですが…。

    Mackiさん>
    以前はいざしらず、リヴァプールで、今のファルカオは厳しそうですね。ドリブルで突破できて、守備もするFWを獲るのがいいのではないかと思います。

    サッカー小僧!さん>
    ウィルシャー、確かに微妙です。シュナイデルランはほしいですね。もう1枚、チチャリートのような点取り屋タイプのFWがいるといいかもしれません。

  5. makoto より:

    更新ご苦労様です。

    プレミアに限らずそろそろ移籍関連の報道が過熱し始める時期でしょうからね。こういった
    報道は今後ますます激しくなるでしょう。

    管理人さんのご指摘の通りチェフは確実にチェルシーを離れるでしょう。チェルシー側にも
    クルトワがいる以上多額の移籍金が見込めるチェフをあえて残留させる必要はないですね。
    そしてチェルシーはチェフの放出で得た資金も含めて夏の補強に臨むと思います。私ならば
    テリーの後継者になり得る若いCBを狙いますけどね。

    ヨベティッチはイタリアに戻るかなと。ユベントスなら選手自身も不満はないはずですよ。
    レンタルかもしれませんけどね。私はゼコは何だかんだで残留すると思っています。

    マン・Uはお世辞にもフィットしているとは言えないフォルカオにわざわざ資金を注ぎ込む
    ことはないでしょうけどディ・マリアとデ・ヘアまで放出するのはリスクが高いでしょう。
    いかに資金に恵まれていても全てのターゲットを獲得できるわけではないでしょうし闇雲に
    補強に走るのではなく既存戦力がより生きる術を探した方がいいと私は思います。

    アーセナルは・・・獲得と放出がリンクすると思います。エジルやサンチェスの様な大物の
    獲得は主力選手の放出がない限り見送られると思いますよ。それでも補強の有無に関わらず
    フラミニとディアビは放出されるでしょう。ポドルスキを筆頭にしたレンタル組もかなりの
    選手が完全移籍での放出をされると私は思っています。

    巷で何度も報道されているシュナイデルランですが急成長したコクランをアルテタが支える
    布陣に逸材と言われるビエリクまでいますからね・・・アルテタが放出されない限り獲得に
    動くことはないでしょう。個人的には是非とも獲得してほしいですけどね。

    セントラルMFと並んで報道されているCBに関してもガブリエルがその実力を証明すれば
    メルテザッカーが放出されない限り補強はないでしょう。チャンバースをレンタルに出して
    経験を積まることも可能でしょうね。ベジェリンが急成長したことでドビュッシーをCBで
    起用しやすくなりましたからね。右SBに不安があるのならジェンキンソンを復帰させれば
    大きな問題はないはずですよ。むしろ誰が守るかではなくチームとしていかにして守るかを
    じっくりと練り上げて欲しいですね。

    補強というのならジルーと同タイプの選手を控えとして獲得する可能性はあると思いますが
    基本的には放出された選手の補填を必要であれば行う夏になると思います。

    —–
    tomoさん>
    なるほど。アルテタは好きな選手なのですが、彼を放出してもシュナイデルランなど、いいセントラルMFを獲った方がいいですね。こことCBは気になるポジションです。

サッカー小僧! へ返信するコメントをキャンセル