イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

豪華絢爛!イギリス紙が発表する「プレミアリーグのワースト補強ランキング・TOP20」

ランキング大好きなイギリスメディアが、また新たなテーマの企画を放り込んできました。今回のネタ元は「テレグラフ」。今季のプレミアリーグで期待外れ、空振りに終わった新戦力のランキングです。 さっそく見てみると、素晴らしい。TOP5のうち3人までがマンチェスター・ユナイテッドの選手です。5970万ポンド(約113億円)という高額移籍金にも関わらず、アシュリー・ヤングの控え選手で終わったディ・マリアと、ルーニーやファン・ペルシの強力なパートナーとして期待されながらプレミアリーグ4ゴールのファルカオのランクインは想定内でしたが、負傷が多く16試合にしか出られなかったルーク・ショーまで入れていただいてありがとうございます。このリストは、ポジティブに受け取ることとしましょう。これだけ期待外れがありながら、クラブをプレミアリーグ4位以内にもってきたファン・ハール監督は、ベスト監督ランキングがあれば上位に入るでしょう。そしてまた、ダメ出しを喰らった選手が来季活躍すれば、マンチェスター・ユナイテッドは優勝争いに食い込めるに違いありません。

マンチェスター・ユナイテッドの次に目立つのは、16試合1ゴールのバロテッリが2位に輝くリヴァプールです。スアレスとスタリッジの大活躍で、昨季は最後まで優勝争いに絡んだ古豪は、クラブの年間表彰式に出席したロジャース監督が「困惑の1年」と語るような難しいシーズンを過ごしました。11位のデヤン・ロブレンは、ワールドカップ直後のシーズンであったことと、クラブが大きくモデルチェンジし、戦術が定着するまで時間がかかったことの影響は大きかったのではないでしょうか。後半戦は良化の兆しがあったので、来季に期待したいところです。8位に名前が挙がっているマルコヴィッチは、将来性も見越した補強だったという認識ですが、リヴァプールに適応するのに時間がかかったのも事実。今後、どこまで伸びるかですが、得意のドリブルからの斬り込みが決まるようになれば、ララナとともに移籍が噂されているスターリングの穴を埋める存在になれるのではないかと思います。

【テレグラフ選出のプレミアリーグ2014-15シーズン・補強ワースト20】
1位/ディ・マリア(マンチェスター・ユナイテッド)
2位/バロテッリ(リヴァプール)
3位/マンガラ(マンチェスター・シティ)
4位/ファルカオ(マンチェスター・ユナイテッド)
5位/ルーク・ショー(マンチェスター・ユナイテッド)
6位/ウェルベック(アーセナル)
7位/ボニー・ウィルフリード(マンチェスター・シティ)
8位/マルコヴィッチ(リヴァプール)
9位/サンドロ(QPR)
10位/リヴィエール(ニューカッスル)
11位/デヤン・ロブレン(リヴァプール)
12位/チャンバース(アーセナル)
13位/リヴァモア(ハル・シティ)
14位/ベン・デイヴィス(トッテナム)
15位/ロドウェル(サンダーランド)
16位/コーカー(QPR)
17位/クアドラード(チェルシー)
18位/イディエ・ブラウン(WBA)
19位/アベル・エルナンデス(ハル・シティ)
20位/サラテ(ウェストハム/QPR)

アーセナルの2人は、ワースト補強ランキングにリストアップするのは酷ですね。元々ドビュッシー、メルテザッカー、コシールニーがレギュラーだったクラブで未来の中心選手として期待されて加入したチャンバースは、「ドビュッシーが長期離脱になったのに、ベジェリンに負けましたよね」というニュアンスでしょうか。プレミアリーグで27試合に出場しながら、ファルカオと同じ4ゴールに留まったウェルベックは、決定力のなさを咎められたのだと思われますが、前所属のマンチェスター・ユナイテッドのサポーターからは「この先どうなるかはともかく、そんなにゴールを決める選手ではないですよ」といわせていただきたい選手です。彼は、それなりに機能したのではないでしょうか。サイドも前もできるユーティリティーは、来季のアーセナルでも重宝されるのではないかと思います。

プレミアリーグ降格にリーチがかかっているハル・シティから名指しされたリヴァモアは、コカイン問題でいちばん大事な最終盤にチームを離れたことが減点対象なのでしょうか。プレミアリーグで下から4番めに少なかったゴール数がハル・シティの課題だという認識なので、アベル・エルナンデスが選出されることには異論はありませんが、不安定な最終ラインをカバーしながら全体のバランスをとっていたリヴァモアはよくやっていたと評価しています。とどのつまりは、「失敗だった補強」とまでいわれるような選手は、20人もいないのかもしれませんね。とはいえ、TOP4のなかでいちばん失点が多いマンチェスター・シティで槍玉に挙がったマンガラと、1月に加入したとはいえあまりに何もできなかったクアドラードは、このランキングにふさわしい選手でしょう。マンガラは2年めに期待ですが、クアドラードはどうなるでしょうか。モウリーニョ監督が、早くも放出候補に入れているという報道もあります。モハメド・サラーの例もあるので、見切りの早いプレミアリーグ優勝監督が夏にイタリアに売却しても驚きませんが…。

ここに挙がったみなさんの半分以上は、「2年めに期待」な選手ですので、来季、ベストイレブンなどに名を連ねていることを願ってこの稿を締めたいと思います。もっとも、TOP5の選手のうち、2~3人にはプレミアリーグでの来季はないかもしれません。バロテッリ、ファルカオ、期待してたんですけどね…。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“豪華絢爛!イギリス紙が発表する「プレミアリーグのワースト補強ランキング・TOP20」” への4件のフィードバック

  1. のり より:

    フィリペルイスが入ってないのはおかしくないですか?
    ウェルベックは間違い無く良い買い物だったと思いますが

  2. Uボマー より:

    ユナイテッドは批判されても仕方がないところですよね。4位は最低限の成績ですし。監督もディマリア、ファルカオも物足りないというのが正直な感想です。ルークショーは期待外れというよりもこの先大丈夫か?という不安が大きいです。これだけ怪我が多いと長期契約が足枷になるのじゃないかと。

    ウェルベックは使われ方次第だとは思いますが、それでもモイーズ体制下より得点が落ちていて、印象悪いのでしょうね。

  3. makoto より:

    のりさん>
    私も、「あれ?フィリペ・ルイスは?」と思いました。ウェルベックはチームに早期にフィットしており、マンチェスター・ユナイテッドとのFAカップのゴールだけでも価値があると思うぐらいです。

    Uボマーさん>
    ルーク・ショー、いい選手なんですけどね…。ディアビのようにならなければいいなと思います。

  4. ぐなきち より:

    皆さんと同じ意見です。ウェルベックはよくやったと思います。あのチェイシングだけとFAの決勝点、ハットトリックだけで金額は充分取り返せてますし。
    チェンバースが前半戦頑張ってくれなければもっと勝ち点を落としていたでしょう。来期はCBとして育成、若しくはレンタルで武者修行して欲しいです

makoto へ返信するコメントをキャンセル