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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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泥酔写真、危ないチャントで罰金…やっちまった「2人のジャック」にピッチでの巻き返しを期待!

喫煙、笑気ガス、泥酔…最近、プレミアリーグの若い選手にスキャンダル報道が頻発しています。4月にリヴァプールとの契約延長問題でもめて、マスコミのターゲットとなっていたラヒム・スターリングは、前科3犯のウィルシャー先輩に続いて喫煙をすっぱ抜かれ、直後に笑気ガス吸引まで報じられたスターリング先輩に続いて同じ話題が取り沙汰されたのは、アストン・ヴィラの若きアタッカー、19歳のジャック・グリーリッシュでした。うーん。私は、この手の記事に関しては、載せるほうが騒ぎ立て過ぎると思うところもあります。

たとえばタバコですが、サッカー選手がタバコをやらないほうがいいのは間違いなく、特に水タバコ「シーシャ」は、1回のんびり楽しむだけで紙巻きタバコ20本分の煙が出るという、絶対避けたいド迫力有害アイテム。しょっちゅうやっていたらヘビースモーカー同然なわけで、クラブの監督やスタッフ、ベテラン選手たちは、見つけたらきちんと叱ってあげるべきだと思います。とはいえ、リゾートやパブなどでこっそりやっているところをパパラッチに撮らせて、センセーショナルな見出しをつけるのはどうなのでしょうか。

「ベンチで堂々と吸っていた」「れっきとした常習者であることが発覚」という話なら、「子どもへの影響が…」というのもわかるものの、「リゾートでこっそり」を過剰にネガティブな記事にしなくても…と思ったりするのです。以前にウィルシャーやスターリングの話を書いたことがありますが、ただ糾弾するトーンにならないように留意しました。彼らはスポーツ選手として避けるべきことをしたのは確かですが、罪を犯したわけではない(イギリスでは酒は18歳、タバコは16歳からOK)ので、ピッチ上でのプレイをしっかり評価してあげればいいでしょう。私がルーニー、ベルバトフの「喫煙2トップ」で勝っていたクラブのサポーターゆえに、軽く捉えているところもあるのかもしれませんが。

と、少し選手をフォローしつつも、ジャック・グリーリッシュが休暇中のテネリフェで泥酔し、タバコの箱とともに路上で寝ていたという報道にはハラハラさせられました。ツイッターを通じて「デイリー・メール」や「BBC」に書かれてしまったこの話は、いやー、単純に危険ですよね。ご本人は「どうやら、僕が床の上に転がっているみたいだ」ととぼけておりましたが、大事な体なのですから、どうか気をつけてください。昨季プレミアリーグの後半戦からレギュラーに定着し、左サイドからの鮮やかなドリブルが冴えていたグリーリッシュは、祖父母の出身地であるアイルランドではなくイングランド代表に入ってほしいと熱望する関係者が多い逸材。多くのファンがプレミアリーグ屈指のアタッカーに期待しているのは間違いありません。この件で、クラブとシャーウッド監督にしっかりお灸をすえられるはずですが、とにかく気をつけてくださいといわずにはいられません。

そしてまた、もうひとりのジャックですが、こちらのお仕置きは厳しいですね。FAカップ優勝をサポーターと祝うパレードで、ライバルのトッテナムに関する不適切なチャントを歌ったと咎められたウィルシャーは、FAから罰金4万ポンド(約780万円)を科されました。このチャントは、ここに歌詞を書けないぐらいのアブなさで、オフィシャルな場でかましてしまったウィルシャーは、軽率だったといわれても反論の余地はないでしょう。

しかし一方で、「成功を収めたシーズンの最後に、少しだけ楽しもうとしただけだ。僕らは1年中必死に頑張ってきて、トロフィーを獲得したんだ。トッテナムファンに対して、個人的に悪意のようなものがあるわけじゃない」と語り、処分の厳しさを嘆いているウィルシャーに、かわいそうだなという気持ちもあります。サポ―ターの間では、チャントはお互いさま。彼は、スパイクを脱いだらひとりの「熱いグーナー」ですからね…。チャントを気分よさそうに歌ってはしゃいでいるウィルシャーを見ただけで、好きになるアーセナルファンもいるのではないでしょうか。いや、全面的に擁護するわけでなく、「1曲780万円は高い罰金だな…」と思うだけなのですが。彼のやんちゃぶりは、どうも憎めません。

ピッチの上での暴力的な行為などは、正面から非難されてしかるべきですが、20歳前後の選手が多少ハメを外した話に対して、大人たちがあまり敏感に反応し過ぎるのもどうかというお話でした。異論・反論があるのはわかります。ウィルシャーのタバコについては、「もうやらないといったのに、人の目のあるところでやっている姿勢はどうなんだ」という面もあると思います。しかし私は、軽率な振る舞いについてむやみに騒ぎ立てず、叱るのは直接指導しているクラブや監督におまかせしたいと思います。そして、反省した彼らがその後ピッチで活躍したときには、大きな拍手を以てリスペクトしてあげたいと思うのです。ジャック、スロベニア戦のミドル2発は凄かった!プレミアリーグでも、目の覚めるような一撃を見せてください、と。(ジャック・グリーリッシュ 写真著作者/Ben Sutherland)

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“泥酔写真、危ないチャントで罰金…やっちまった「2人のジャック」にピッチでの巻き返しを期待!” への3件のフィードバック

  1. アーセナル より:

    来季もタイトルとってまたチャント歌って罰金もらうこと期待してます

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    スパサポからすればまたやってくれたかウィルシャーくん(笑)って感じです。
    ときどきこんな事してるから彼は小物臭がするんだよなぁ

    あくまで個人的な感想なんでグーナーの方、気を悪くしたらすみません。

  3. makoto より:

    お初です!
    いつも更新楽しみにしております。

    去年も歌ってたジャンねぇ~!
    小さいなぁ~FA(泣)

    ジャックはそのままでよろし・・・

    —–
    アーセナルさん asaさん>
    内輪の集まりの宴会芸コーナーみたいなもので、こういう場ではライバルいじりがウケるわけで、FAは敏感すぎますよね。これがアウトなら、チェルシーの年間表彰式でユニフォームのデザインを照射してライバルをディスってたモウリーニョさんや、新ユニフォーム発表会でマンチェスター・ユナイテッドを田舎チーム呼ばわりしてウケていたアンリさんにも、何らかいったほうがいいと思います。私は両方被害者の立場ですが、「おもしろいし、いいじゃないすか」と思います。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    ウィルシャーは、マインドがアーセナルサポーターなんですよね…。ツイッターなど、ただのファンです。

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