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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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堂々の初受賞に異議なし!プレミアリーグ9月MVPはソン・フンミン、最優秀監督はクロップ!

「信じられない。この9月は僕にとって素晴らしい月になった。監督、チームメイト、スタッフにとても感謝している。最高だね。…(プレミアリーグでMVPを受賞した初のアジア人になって)それもスペシャルなこと。これまで、数多くのアジア人選手がプレミアリーグでプレイしてきたわけだからね。アジアにとって喜ばしいことだと思う。とてもハッピーだ。韓国にも感謝している」「2回でも3回でも取りたい。この賞を家族に見せたら大喜びするだろうね」

プレミアリーグで輝けなかった中田英寿、香川真司はもちろん、あのパク・チソンですら手が届かなかった栄誉を、この夏に放出候補とまで報じられていたアタッカーが一気にかっさらっていきました。9月のプレミアリーグ月間MVPを獲得したのは、3試合4ゴールでチームの3連勝に貢献したソン・フンミンです。アジア人初の快挙に、どこからも異論は出てこないでしょう。9月10日のストーク戦では、前半終了間際にエリクセンの低いクロスをきれいなボレーで押し込むと、56分には左45度から素晴らしいミドルを決めてこの日2ゴール。24日のミドルズブラ戦が圧巻でした。7分に右サイドから中に入ったソン・フンミンは、ポストに入ったフィンセント・ヤンセンの落としを受けると、簡単に2人をかわして左足でGKの足元を抜く先制点。23分には左サイドを縦に突破し、クロスを上げられないと見るや、またも2人かわして回り込んで右足を一閃。右隅に突き刺さる完璧な一撃に、名手ヴィクトル・バルデスはまったく反応できませんでした。

10月に入ってからも、ソン・フンミンは好調です。首位と2位の対決となったマンチェスター・シティ戦で、勝利を決定づける2点めを決めたのも彼でした。ただしこちらは自らのシュートではなく、デル・アリへの絶妙なスルーパス。パスの選択を間違えたデル・アリがカットされた直後の最高のアシストは、韓国代表のストライカーがプレイだけでなく判断のスピードも速いことを証明しました。昨季プレミアリーグ得点王のハリー・ケインが戻ってくるまでの間、「トッテナムは決定力が不安」とは誰もいわないでしょう。サイドから中に入ってくるタイミングがよく、誰とでも連携できる7番が自信を失わなければ、ご本人の望み通り2回め、3回めのリスペクトを受けるのではないかと思います。

そして9月の最優秀監督賞は、こちらも初受賞となるユルゲン・クロップ監督です。レスターに4-1、チェルシーに2-1、ハル・シティに5-1と3連勝を決めたリヴァプールの指揮官は、同じく3戦全勝だったペップ、ポチェッティーノ、ヴェンゲル、3勝1分のアラン・パーデューとの表彰争奪戦を得失点差で制した格好となりました。プレミアリーグにおけるリヴァプールの9月の得点者は、ララナ、フィルミーノ、ヘンダーソン、ミルナー、コウチーニョ、デヤン・ロブレン、サディオ・マネと何と7名。EFLカップのクラヴァンとオリギを入れれば、たった2週間で総勢9名がゴールをゲットしています。ロングクロス、鋭いサイドの崩し、ミドルシュート、カウンターと、レッズのフィニッシュの形は昨季にも増して多彩になり、引いて中を固めてくる相手に対して攻めあぐむシーンは格段に減りました。きわどい勝利もあったライバルたちを抑えての受賞は、ソン・フンミン同様文句なしでしょう。マネ、コウチーニョ、フィルミーノの3トップは、プレミアリーグNo.1の破壊力といっても過言ではありません。

スパーズとレッズの関係者とサポーターのみなさん、おめでとうございます!10月末のEFLカップでの直接対決は盛り上がりますね。これからも、素晴らしいサッカーを見せていただければと…ああ、レッズのほうは、来週のWBA戦からで結構でございます。代表戦でお疲れの選手が多いでしょうから、月曜日の試合は走力30%オフでお願いいたします。(ソン・フンミン 写真著作者/Дмитрий Голубович)

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“堂々の初受賞に異議なし!プレミアリーグ9月MVPはソン・フンミン、最優秀監督はクロップ!” への4件のフィードバック

  1. nyonsuke より:

    更新お疲れ様です。

    まずはソン・フンミン、これは文句なしでしょう。
    ケインの穴をまさかソン・フンミンが埋めるとは思いませんでしたが、まさにボロ戦は圧巻でしたね。
    アジア人初というのもうれしい限りで、あのパク・チソンが獲得していなかったのは驚きです。
    次は日本人選手に期待したいと夢想しますが、果たしてPLでMVP級の活躍ができる選手が現れるでしょうか。

    そしてクロップ監督、おめでとうございます!
    これはうれしいですね。
    特に開幕から厳しい試合が多いとされたレッズが5勝1分1敗は本当に上出来かと思います。
    得点者が多いこともクロップ監督の狙い通りで、チームとして底上げが出来ていると思います。
    しかし、さらに上を狙うのであればドルト時代のレヴァンドフスキのような絶対的なストライカーも必要かとも思います。
    ここはスタリッジやオリギに期待ですね。
    いやいや次節のダービーからフルスロットルで行きますよ!
    マン・ユナイテッドもルーニーの復活、イブラ・ラッシュ・ポグバの爆発はフェネルバフチェ戦からでお願いします 笑。

  2. makoto より:

    nyonsukeさん>
    ソン・フンミンは、このまま突っ走ってほしいですね。日本人選手は、浅野の大化けに期待しつつ、いずれ武藤がこないかなと思います。クロップさんはさすがです。今後は、スタリッジよりもオリギがくるのではないかとにらんでいます。

  3. makoto より:

    nyonsukeさん>
    追記です。爆発は、フェネルバフチェ戦からにしました(笑)

  4. nyonsuke より:

    makoto様>
    返信ありがとうございます。
    レッズも走力減でした、痛み分けですね 笑。
    今回はコウチのナイスミドルとデヘアのスーパーセーブに乾杯ですね。

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