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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

使わないならほしい…エヴァートンのクーマン監督が、マンチェスター・ユナイテッドの2人を熱望!?

ジョージ・ベスト、ブライアン・ロブソン、エリック・カントナ、デヴィッド・ベッカム、クリスティアーノ・ロナウド…。マンチェスター・ユナイテッドにとって、7番は歴史と伝統に彩られたスペシャルな数字です。ブライアン・ロブソンに魅了されてマンチェスター・ユナイテッドのファンになり、キング・カントナに幾度となく泣かされた私は、7番を背負った選手には条件反射的に期待してしまうのですが、最近はどうも状況が変わってきたようです。

サー・アレックス・ファーガソン政権が終わり、めまぐるしく監督が変わるのと歩調を合わせるようにして、7番もさまざまな選手の背中を渡り歩くようになりました。3年所属したマイケル・オーウェンは、プレミアリーグで10本も決められずにストークに去り、アントニオ・バレンシアはプレッシャーに苛まれて1年で返上。ディ・マリアはファン・ハールサッカーに適応できず、パリに活躍の場を求めました。現在の7番は、メンフィス・デパイ。エールディヴィジ得点王という勲章を引っさげて、プレミアリーグにやってきたオランダ代表FWもまた、2年も経たないうちに7番を返すことになるかもしれません。プレミアリーグ31試合出場でわずか2ゴール。昨季はそれでもミドルレンジから積極的に狙っていたのですが、モウリーニョ監督の下ではシュートを打つ姿すら見られなくなっています。

惨状を見るに見かねたのか、「デパイがほしい」と手を挙げたのは、同郷のクーマン監督です。守備が安定し、プレミアリーグ7位に食い込んでいるエヴァートンは、ルカクが絡まなければ決められない攻撃陣が悩みの種。サイドのアーロン・レノン、デウロフェウはパッとせず、新戦力のボラシェにはクリスタル・パレス時代のような迫力がありません。サイドから中に斬り込んでくるプレイが持ち味で、ルカクの代わりもできるデパイが自分らしさを取り戻せれば、プレミアリーグのトップクラブ相手に攻め込めないエヴァートンのアタックは多彩になるでしょう。

クーマン監督のデパイ獲得希望を報じた「デイリー・ミラー」は、マンチェスター・ユナイテッドからさらにもうひとり、エヴァートンに移籍する可能性があると伝えています。今季プレミアリーグで、わずか6分しか使われていないモルガン・シュナイデルラン。クーマン監督がサウサンプトン時代に頼りにしていたセントラルMFは、ベテランのギャレス・バリーが休めない層の薄い中盤を強化…いや、単純に「あんなにいい選手をベンチに座らせておくなら、くださいよ」ということなのかもしれません。

昨季のファン・ハール監督は、セントラルMFの2枚をシュナイデルラン、シュヴァインシュタイガー、キャリックのローテーションでまわしており、プレミアリーグにおける3人の出場試合数はのべ75試合でした。ところが今季のモウリーニョ監督は、10節までにこの3人を24分しか使っていません。マンチェスター・ユナイテッドが苦境に陥っているのは、他の新監督のチームに比べて継続性がなさすぎるからでしょう。イブラヒモヴィッチ、ポグバ、バイリー、ムヒタリアンを獲っても、セントラルMFの3人に加えてスモーリング、ルーク・ショー、マルシアル、ダルミアン、ルーニーと8人も本領を発揮できなければ、上位に離されてのプレミアリーグ6位は妥当なポジションです。ヘンダーソンとミルナーの能力を今までとは違う役割で活かしているクロップ監督、コラロフやスターリングのモチベーションを上げたグアルディオラ監督、現有戦力を十全に活かす3-4-3でライバルクラブを震撼させているコンテ監督は、これまで不振やケガで悩んでいた選手をうまく使っています

マンチェスター・ユナイテッドは、今のメンバーでも戦い方次第で優勝争いに食い込めると思います。いい選手を獲っていないわけではなく、「いる選手を活かしきれていない」のが停滞の最大の理由でしょう。クーマン監督を皮切りに、「いらないならくれ」という外圧が多方面からかかれば、チームは目覚めるでしょうか。デパイはともかくシュナイデルランは、ヘンダーソンやグイェのようないい仕事ができる選手だと信じております。本格的に寒くなる前に、放出候補のゴシップがメディアを騒がせる状態を終わらせてほしいと切に願います。

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“使わないならほしい…エヴァートンのクーマン監督が、マンチェスター・ユナイテッドの2人を熱望!?” への2件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    エバートンを応援してる者です。
    いつも楽しく拝読させていただいています。
    デパイはともかくサイドの選手は欲しいですね。
    ボラシェはそれなり結果は出しており悪くはないのですが移籍金のことが頭をよぎってしまいますね。ミララスも一時よりは良くなりこちらも悪くははいのですがもう1つだなと感じます。
    デウロフェウは完全に足踏みしてる感じでプレイの幅がないので守りやすい選手になってしまっている気がします。タウンゼントのように読まれていてもたまにやられてしまうということもないので頑張ってほしいです。
    レノンはデウロフェウとかぶっている感じなので年齢も考えると放出しても良いと思います。
    サイドアタッカーではないですが、マタの噂がシーズン前にしきりにあがっていたので、もし来てくれていたら今の悩みもなかったのではないかと考えてしまいますね。

    シュナイデルランは展開力もある印象なのでバリーの後継者としてぴったりはまる気がしますし、クーマン監督がいるので本気で来てくれるのではないかと勝手に期待しています。

  2. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    確かにシュナイデルランのベンチはもったいないです。移籍はありだと思いますよ。

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