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得点王か、スパーズのエースか、チェルシーの2人か…PFAが最優秀選手&若手選手の候補10人を発表!

早いもので、今年もこのイベントの季節になりました。プレミアリーグファンならついつい議論に熱がこもってしまう、プロフェッショナル・フットボーラーズ・アソシエーション(PFA)の最優秀選手賞です。プレミアリーグに所属する選手の投票で決まるこの賞について、2004-05シーズンに受賞したジョン・テリーは「最高のリスペクト」と喜びを表現。昨季はレスターのサイドMFリヤド・マフレズが選ばれており、PFAアワードにおける表彰式で見せた笑顔が印象的でした。さて、今季は誰が極上の栄誉に輝くのでしょうか。「Men’s PFA Players’ Player of the Year 2017」にノミネートされた選手は6人、「Young Player of the Year」が6人。それぞれの候補選手の顔ぶれを紹介させていただきます。

まずは、全体と若手のダブルでノミネートされている2人からいきましょう。23ゴールでプレミアリーグ得点王レースのTOPを走るエヴァートンのロメウ・ルカクと、19ゴールを挙げて2位につけているトッテナムのハリー・ケインの23歳コンビです。サンダーランド戦でハットトリック、ボーンマス戦では4発と勢いに乗せると手がつけられなくなるルカクを、PKで4ゴールを稼いでいるハリー・ケインより上とする向きもありますが、2度の負傷で8試合に欠場しながらスパーズの2位浮上に貢献したエースも捨てがたいものがあります。両者とも、3試合以上ゴールなしは1回のみ。ゴール数で劣るハリー・ケインですが、決めた試合は10勝1分と貢献度は絶大です。彼らのどちらが…いや、すみません、勇み足でした。本命は、優勝に向かって突き進んでいるチェルシーの2人でしょう。エデン・アザールと、エンゴロ・カンテ。どちらも、今季のブルーズを語るうえで欠かせない選手です。

プレミアリーグ29試合14ゴール5アシストのアザールに対して、ボーンマス戦以外の30試合で中盤をカバーしているカンテは、タックル数105でエヴァートンのグイェに次ぐ2位、パス本数1840本はヘンダーソン、ポグバ、アスピリクエタに続く4位。持ち味が違う異種格闘技戦は、TOP7相手に7ゴールと大試合に強い10番が有利に見えます。昨季のレスターに続いて2シーズン連続となるプレミアリーグ制覇に手が届きそうなセントラルMFは、ルカク、ハリー・ケイン、アザールといった華やかなアタッカーたち以上に、ライバル選手たちのリスペクトを集めることができるでしょうか。27試合17ゴールとプレミアリーグでも結果を出したズラタン・イブラヒモヴィッチと、30試合18ゴールのアレクシス・サンチェスもノミネートされていますが、ゴール数で勝る2人と、優勝にリーチをかけているチームの2人には及ばないでしょう。青と白のチームなら、誰が獲っても納得ですが、ドリブルに凄みを増したエデン・アザールが選ばれるのではないかと予想します。

前の選手ばかりの最優秀選手に対して、若手のほうはGKとDFのノミネートもあり、よりテンションが上がります。ルカクとハリー・ケインはこちらでも有力候補ですが、本命は30試合16ゴール5アシストのデル・アリではないでしょうか。ハリー・ケイン不在の試合で4ゴールを挙げ、ソン・フンミンとともにしっかり穴を埋めた20歳のMFが、最優秀選手候補になっていないのは不思議です。1月以降のプレミアリーグで、10試合連続先発出場のレロイ・サネも素晴らしいのですが、活躍が後半に偏っているのは割引材料でしょう。サンダーランドの守護神ジョーダン・ピックフォードがここにいるのは納得ですが、バーンリーで全試合フルタイム出場のマイケル・キーンはちょっとしたサプライズでした。イングランド代表にも選ばれた元マンチェスター・ユナイテッドの24歳CBは、出場機会を求めた移籍が大成功。ポール・ポグバのように、古巣からラブコールがあるかもしれません。

過去、PFA最優秀選手の複数回受賞は、マーク・ヒューズ、アラン・シアラー、ティエリ・アンリ、クリスティアーノ・ロナウド、ガレス・ベイルの5人のみ。若手部門ではロビー・ファウラー、ライアン・ギグス、ウェイン・ルーニーが2年連続の2回めを達成しています。アザールが獲れば2回め、デル・アリかハリー・ケインが若手で選ばれればこちらも2回め。ルカクかハリー・ケインが最優秀選手と若手の同年ダブル受賞となれば、2006-07シーズンのクリスティアーノ・ロナウド、2012-13シーズンのガレス・ベイルに続く栄誉となります。44回めとなる表彰の結果は、4月23日にロンドンのグロヴナー・ハウスで発表されます。

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“得点王か、スパーズのエースか、チェルシーの2人か…PFAが最優秀選手&若手選手の候補10人を発表!” への2件のフィードバック

  1. NORI より:

    ブックメーカーのオッズではカンテが優勢みたいですね。
    守備的なポジションでの受賞となれば、かなり価値があると思います。

    ヤングの方は最有力のアリが受賞すれば、スパーズの選手としてはここ6年で5回目になるみたいです。
    スパーズの育成力の高さを物語ってますね。

  2. makoto より:

    NORIさん>
    選手投票なので、まったく読めないのがおもしろいところでもありますね。カンテのオッズが低くなっているなら、なおさらアザールに張りたくなります(笑)。スパーズは素晴らしいですね。来季はどんな若手が出てくるのだろうと期待してしまいます。

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