イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ハリー・ケイン、エリクセン、デル・アリ。最高の時を迎えるスパーズトリオは、今季が見納めか…!

「国外に移籍するかという質問に、今ここでイエスやノーとはいえない。将来はどんなことも起こりうるし、誰にもわからないからね。今の自分は移籍を望んではいない。この先どこへも行かないとはいえないけれど、今はチームにとても満足している。未来はわからないよね」(ハリー・ケイン)
「バルセロナは偉大なクラブだ。彼らの誘いにノーといえる選手が多いとは思わない。僕の夢は最高のレベルでプレイすることで、2~3年後には叶うだろう。でも、頂点に届くチャンスがあればトッテナムに残るかもしれない」(クリスティアン・エリクセン)
「頂点からはそんなに離れてないと思う。あと1~2名必要かなとも思うけど」(デル・アリ)

プレミアリーグ7節のハダースフィールド戦ではDF陣を子ども扱いして2ゴール、イングランド代表では執念のボレーで決勝ゴール。2つの試合におけるスパーズのエースのゴールシーンを観ながら、私はSASと呼ばれた2人のストライカーを思い出していました。ルイス・スアレスとダニエル・スタリッジ。2013-14シーズンのプレミアリーグにおいて、ウルグアイ人のエースは33試合31ゴール、相棒のイングランド人は29試合21ゴールと猛威を振るったコンビです。このシーズンのリヴァプールは、前半戦を11勝3分5敗という微妙な戦績で折り返したのですが、年明けからの16試合で14勝2分と大ブレイク。この間のスアレスは11ゴール、負傷明けの1月12日のストーク戦から7戦連続でゴールを決めたスタリッジも11ゴールで、16試合中11試合が3ゴール以上という圧倒的な破壊力を誇っていました。

私は、この年は何としてもリヴァプールに優勝してほしかったのです。プレミアリーグ2013-14シーズンを制したマンチェスター・シティはレッズをひとつだけ上回る102ゴールを決めており、水色のユニフォームが最強だったという主張には異論はありません。しかし、最も心を動かされたのは間違いなくSASとスティーブン・ジェラードのチームであり、翌シーズンはこのユニットを観られなくなるであろうことをうすうす予感していました。シーズンが終わるとルイス・スアレスはバルセロナに移籍し、スタリッジは長く続く負傷との戦いを始め、1年後にはジェラードが移籍。SAS解散後のシーズンを6位で終えたリヴァプールは、2015-16シーズンも苦しいスタートとなり、10月にはブレンダン・ロジャース監督が解任となりました。

ハリー・ケインを観ながら彼らを思い出したのは、同じような気分に支配されたからです。エリクセン、デル・アリと組むプレミアリーグ最強のトリオには、ぜひトロフィーを手に入れてほしい。それ以外に、61000人を収容する新スタジアムで3人が揃ってプレイのを観るためのストーリーはないのではないかと怯えているのです。2016-17シーズンのプレミアリーグを2位で終えたポチェッティーノ監督のチームが、昨季よりもいいシーズンにしようと思えば目標は明確です。プレミアリーグと国内カップ制覇、そしてチャンピオンズリーグにおけるリベンジ。これらを達成するか、あるいはさらなる成長の手ごたえが感じられればワールドクラスの選手たちは残留するかもしれませんが、昨季より低いポジションでシーズンを終えれば、プレミアリーグのライバルクラブや国外からの誘いを真剣に検討するのではないかと思われます。

ましてや今季はワールドカップイヤーです。既に出場が決まっているハリー・ケインとデル・アリはチームの中心選手で、エリクセンのデンマークも1位通過の可能性を残しています。彼らが大舞台で活躍すれば、欧州の強豪クラブが手を差し伸べるでしょう。ミルトン・キーンズ・ドンズからデル・アリをスパーズに連れてきたロブ・シーガル氏は才能溢れる20番との契約を解消しており、ミーノ・ライオラやホルヘ・メンデスが接近中と報じられています。ハリー・ケインにはレアル・マドリードが2億ユーロ(約266億円)を用意しているという噂があり、イニエスタの後継者がほしいバルセロナがスパーズの天才プレーメイカーに目を向けるかもしれません。

ポチェッティーノ監督が指揮を執る素晴らしいチームで、今季プレミアリーグの16ゴール中13ゴールを決めている3人のコンビネーションを目に焼き付けておきたいと思っています。マンチェスター・ユナイテッドの優勝(あわよくばトレブル…!?)を願う私が、スパーズにタイトルを獲ってほしいなどというのは大いなる矛盾なのですが、彼らのプレイを観ている時間は、そんな気分に支配されるのです。八方美人で恐縮です。

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“ハリー・ケイン、エリクセン、デル・アリ。最高の時を迎えるスパーズトリオは、今季が見納めか…!” への14件のフィードバック

  1. イレブン より:

     いつもブログを楽しく読ませて頂いてます。 ポチェッティーノ監督の初年度は

    「無理してハイラインプレスで行くこと無いのに・・。」っと思ってましたが!? 

    2年目で守備構築にしっかり結果を出しました。 そして今、絶好調のスパーズ

    トリオ♪ このシーズンはCLでも良い成績が出せそうですね!! 

     ちなみに、ボクはリヴァプールファンです・・先日の記事は、とても良い勉強

    になりました!! 4-2-4の空洞化でワイナルドゥムが前線に飛び出て行け

    ない!? 理由がわかったような気がします・・。

    —–
    こんにちはmakotoさん。
    テクニックもあり決めてもバツグンで、コンビネーションも年々磨きがかかっていますよね。
    今年はCLでも勝負強さを発揮していますし。
    活躍すればするほどビッグクラブの注目は浴びるし、プレミアファンとしては痛し痒しです。

    今年はPL優勝かカップ戦を制して且つCLベスト8以上の成績を残し、来年のヨーロッパを勝てる!とメンバーに思わせて欲しいものです。

  2. スパーズ推し より:

    今の移籍市場では例えバルサのトリデンテでさえも移籍すると言うことは分かっています
    僕もこれまで、ベイルやモドリッチを見送ってきたクラブのサポーターの1人です、もちろん覚悟はしています

    ただ、それでも思わずにはいられません
    ケインは教科書通りの解答をしただけ
    メディアがそれに乗っかってレアルと繋げただけです
    ケインは前例とは違ってユース上がりの選手、それに明確な移籍意思を示していません、移籍希望を示し、ユースではなかったベイルやモドリッチと状況は異なります
    これまでケインはクラブに残べき、トッティのように、などと残留の意思を示す発言を繰り返しています
    もちろん選手の考えは180度変わり得るものですから、教科書通りの発言の裏には何らかの希望があるのかもしれませんが、しかし……

    エリクセン然り、以前のバルサ発言からはバルサのチームとしても、政治状況としても様変わりしています
    デレアリも、次のステップアップへはまだ少し成長が必要なように感じます
    もちろん、それでも心中にステップアップの意思はあるでしょう
    ユース上がりでは無いこの2人も、心中ではチームを離れることを考えているかもしれませんが……

    明確に移籍したいと言えば快く送り出す覚悟はしています、しかし今はそれが無い
    この状況で騒ぎ、あたかも未来は既に他のチームにあるかのように論ずる諸メディアは、
    チームに対し、サポーターに対し、そして選手本人に対し、敬意を欠いているように感じます

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    すぱーずは今季審判(FA?) に守られてるきらいがあるからいけるんじゃない?
    荒さの割にカード両方とも少ないもんね

  4. スパーズファン より:

    こういう話が出てくること自体驚きはありますが、常に引き抜きと隣り合わせのクラブですからね(苦笑)。
    エリクセン、アリは将来的に出ていきそうだなと思いますが、ケインはタイトル次第で残りそうだと思ってますけどね。
    スパーズで幸せと言ってくれてもいますし。

    取りたければレヴィ会長との戦いなのでそれを覚悟しろとは思います。

    —–
    ここに何回も書いてますが、フェアプレーランクも見ない、開幕からレッドカード二枚、相手のキーパー蹴り上げ等の選手がいる他所のチームには荒いと言わないでスパーズにだけ荒いと言うバカは不快なのでコメントしないでいただきたいですね

  5. sini より:

    ケイン、エリクセン、アリの三人を含め、引き抜きの噂が絶えないローズや、オファーがないことがむしろ不思議なくらいのトビー&ヤンさん等、現主力には残ってほしいところですが、なんせ安月給かつほぼ10年無冠のクラブなので、正直どうなることか。。。という感じです。

    本人達の意向以上に、高額オファーが来たら商売人レヴィ会長がむしろ乗り気になる可能性も否定できないのが辛いところです。その場合、売り時を誤らないその姿勢は正しいと思うものの、ファンとしては寂しい、といったところです。

    ちなみに、審判に守られているとしてもホームスタジアムに守られていないから、タイトルは簡単ではないですよ(泣)

  6. プレミアリーグ大好き! より:

    カスパが荒くない汚くないって思ってるのはお前らだけだよ^^;
    カスパ"だけ"がそうだなんて誰も言ってないのに勝手にファビョって喚き散らすなよ笑笑

  7. プレミアリーグ大好き! より:

    トッテナムが本当に守られてるというか優遇されてるんなら、赤が黄に、黄が普通のファールに、微妙なファールがノーファールになるんだから、そりゃ勘違いしちゃう人がいても不思議じゃないわな。
    まぁ、レスターの時ほど露骨じゃなけりゃ、そのシーズンはもうそういうもんなんだと思って諦めがつくよ。
    胸糞は悪いけど。

  8. お前がバカやろ より:

    カスパなんて中国や韓国レベルのラフプレー集団やん。イングランド代表が多いから国内ではあからさま贔屓されてるけどね。

    今は結果が出てるから、少ない給料でも選手達は我慢してるけどケインとポチェッティーノが出て行ったら一気に主力は大量離脱するやろな。

    カスパはいつ沈んでも、おかしくない船やとサポーターは気づいてるの?今はクラブとしての全盛期やけど次にCL出場を逃したりでもしたら、主力が大量離脱してまたEL出場を争う様なクラブに戻るよ。元々大物を連れてこれるクラブでも無いしそれでも結果出せてるのはポチェッティーノのお陰で彼が居なくなったら本当に終わり。

  9. プレミアリーグ大好き! より:

    カスパの選手は後ろから蟹挟みしてもお咎めなし、後ろから足裏&足上げタックルしてもお咎めなしだからなー
    というかカスパが荒くないって本気で言ってる奴初めて見たわ、ネタだと思ってたのにまじなのかよw

    しかし、アホほど儲かってる今のプレミアで仮にも優勝を争っててCLにも出てるチームの主力があんな薄給でこき使われてるのは可哀相でならないわ

  10. ドンタコスタ より:

    国内で優遇されまくってるから、CLでも同じ感覚で削りに行って全く(審判に)通用しなくて勝てず、早々に諦めてCL出場のために可能性がまだ残ってるCLを捨てるという恥を全世界に晒す、までがテンプレだからな
    さすがに今季はCLでのやり方も覚えてきたのか、もう少し何とかなりそうだな
    そろそろ何とかしてくれないと困るけどもw

  11. プレミアリーグ大好き! より:

    アリ、エリクセン、ローズ、ダイアーに加えて遂にケインまで移籍の噂が出てますね…
    ここ数シーズン抜群のパフォーマンスを見せてきたので、今まで引き抜きがウォーカーだけで済んでたのはラッキーなのかもしれません。
    しかしもしスパーズの主力を引き抜くとなれば、レヴィ会長がそうそう安値で出すとも思えないのでそこは信頼?しています笑
    でも個人的にはケインだけは残ってほしいですね……『スパーズを今出ていく選手はバカ』とまで言ったエースを信じたいです。なんと言っても、“He’s one of our own”ですから。

  12. This boy より:

    こんなコメントをしてしまうと火に油を注ぐ形になるのかもしれませんが、我慢ができなかったのでひとつ。
    このブログ記事からこんな罵りあいになるなんてまったく意味がわかりません。そんな荒れた雰囲気はこのブログにありませんし、言い争いをしたいのならそれに相応しい場所があるんじゃないですか?管理人さんに大変失礼にあたると思います。それにまったく関係のないレッズやブルーズのことが出てきたり、こちらとしては大変不愉快です。周りに迷惑しかかけてないことを気づいて頂きたいです。

  13. ebbot xof より:

    スパーズの試合を見るにつけ、いろんな実況で言われていることの1つが「年俸上限」です。ファンからの慰留の願いに立ちはだかる最大の壁が会長レビーの定めるこのルールなのは皮肉でもありますが、その一方でレビーの交渉術、財政的戦略を維持していけば、長いスパンで見て、それほどチーム力がガタ落ちするようなことはないのでは…と思えてしまうのも事実。
    ピッチでは未だ成長を続けるスターが目立って当然なのですが、このチームを支えているのは、実は抜け目ない経営術を持つこの会長と、彼が選んだ名将、名将が連れてきたトレーニングスタッフなのだろうなと思う自分がいます。

  14. makoto より:

    背番号4さん>
    ありがとうございます。トッテナムはCL楽しみですね。レッズは、コウチーニョとエムレ・ジャンあるいはワイナルドゥムがどうバランスを取っていくかですね。これからも、ご意見をお寄せいただければ幸いです。

    イレブンさん>
    勢いに乗ると、3人だけでがんがん決めますよね。強さの証として、タイトル史に名を残してほしいなと思います。

    スパーズ推しさん>
    現地メディアは、「マドリードがほしがっている」とは書いても「ハリー・ケインは行きたがっている」と書いているところはほとんどないですよね。3人とも、今は目の前のゲームに集中していると思います。とはいえ、来夏に強烈なオファーはありそうですね。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    守る理由はなんでしょうね。

    スパーズファンさん>
    ケーヒルやマネのプレイを観て、汚い言葉で糾弾されるのなら、お互い様のように聞こえてしまいます。バカはやめませんか。

    siniさん>
    売ったとしてもレヴィ会長を責められず、経営判断としては納得しそうなのですが、その結果3人の小気味いいコンビネーションが見られなくなれば、やはりうるうるします。スパーズに限らず、そんな思いをいっぱい繰り返してきたのに、いつも同じように心を動かされてしまうんですよね…。

    プレミアリーグ大好き!さん お前がバカやろさん ドンタコスタさん>
    ここは、建設的なご意見をいただく場として運営させていただいております。誹謗中傷は、それが許されるどこか他の場所でお願いします。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    私も、ハリー・ケインのような選手にはぜひとも残ってほしいと思ってます。チーム愛にあふれた選手で、いつも率直ですよね。

    This boyさん>
    ありがとうございます。とても助かります。

    ebbot xofさん>
    レヴィさんとポチェッティーノさんは、いい出会いでしたね。新スタジアムを満員にしながらいい若手を発掘し続けられれば、このままCLの常連になれるのではないかと注目しています。

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