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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「今季は終わらせたほうがいい」…将来を見据えて今を語るケヴィン・デブライネの主張。

「こんなにいいシーズンを過ごしているのに中止は残念だけど、来季に問題を残すのを避けるために、今季は早く終わらせたほうがいい」…ちょっと待ってください。あと4つでティエリ・アンリが持つプレミアリーグの年間最多アシスト記録を更新するチャンスじゃないですか!マンチェスター・シティの司令塔、いや、プレミアリーグNo.1のプレイメーカーであるケヴィン・デブライネが、長期的な視野を持つリアリストであることは存じておりましたが、このままシーズン終了はあまりにもったいなさすぎます。

マン・シティの中盤に君臨する超絶パサーの今季のスタッツをおさらいしましょう。プレミアリーグ26試合出場8ゴール17アシスト、公式戦35試合9ゴール20アシスト。開幕からの6試合で8アシストというロケットスタートを見せつけられたときは、「デブライネの年」といわれるシーズンになると覚悟しました。リヴァプールがとにかく負けなかったプレミアリーグでは、25ポイント差の2位に甘んじておりましたが、チャンピオンズリーグのラウンド16で激突したレアル・マドリードとのファーストレグで、アウェイゴールとアシストを決めて劇的な逆転勝利を演出。前年とは逆に、レッズが国内王者、マン・シティが欧州戴冠という着地になるのではないかと期待されていました。

2018-19シーズンは、度重なる負傷によってトップフォームをキープできず、プレミアリーグ19試合2ゴール2アシストという彼らしくない数字でフィニッシュ。FAカップで4戦2ゴール5アシストと鬱憤を晴らし、最後の最後でチームの国内トレブルに貢献したものの、ご本人としては苦い1年だったのではないでしょうか。リベンジを誓って臨んだ今季は、以前にも増して思い入れの深いシーズンのはずです。スペイン勢に以前の勢いがなく、バイエルンも絶対王者ではない2019-20シーズンは、悲願のビッグイヤーとバロンドールをゲットするチャンスでした。

コロナウイルスがもたらしたパンデミックにプレイする機会を奪われたベルギー代表は、自分がどれほどフットボールを愛しているかに気づかされたとコメントしています。「妻には、予定よりも長くプレイすることになると伝えた。ロックダウンが終わったら、家にはいられないだろう。サッカーを続ける期間を、元のプランよりも2年延ばしたい。また、できるときが来たらだけどね。焦がれるけど、今は難しい」。母国メディアのインタビューに対して、「フットボールよりも重要なことがある」と、自らに言い聞かせるように語った28歳のエースは、ユーロ2020が中止ではなく延期となってよかったと安堵しています。

「隔離という体験によって、多くの選手が引退後のことを考えさせられたと思う。次の1年は全力を尽くそうと、モチベーションが高まるね。自分の調子は心配していない。すぐに元のレベルに戻るはずだ」

6週間も何もせず、いきなり再開したら2~3試合で全員メディカルルーム行きだと主張し、ベストに近い出来だったシーズンを終わらせてもいいと主張するデブライネの瞼の裏には、どんな未来が映っているのでしょうか。「CL制覇も、アシスト記録更新も達成する」と確信しているなら、早くその姿を見てみたいという気分に駆られるのですが…。


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“「今季は終わらせたほうがいい」…将来を見据えて今を語るケヴィン・デブライネの主張。” への1件のコメント

  1. A より:

    いつも更新ありがとうございます。
    私はデブライネの意見に賛成です。仮に再開出来たとしても過密日程での試合が続くようであれば怪我をしてしまう選手は多くなるように思います。私はアーセナルファンですが例えこのままシーズンが終わって来季ヨーロッパ出られなくても仕方ないと感じています。今は、選手の健康面をしっかりと考え欲しいと切に願ってます。

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