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【Saints×Liverpool】3トップがまたも沈黙…開始2分の失点で、リヴァプールが今季2敗め!

もしかして、CBはファビーニョとヘンダーソン!? リース・ジェームズとナット・フィリップスは負傷したわけではなく、ベンチにいるようです。プレミアリーグ17節、サウサンプトンVSリヴァプール。クロップ監督は、経験値重視のスタメンで難敵を倒そうとしています。GKアリソン、DFアーノルド、ファビーニョ、ヘンダーソン、ロバートソン、MFチアゴ・アルカンタラ、ワイナルドゥム、チェンバレン、FWサラー、フィルミーノ、マネ。開始2分、左サイドで得たFKをウォード=プラウズがボックス左に浮かすと、アーノルドが処理できず、ダニー・イングスのループシュートが右のサイドネットに吸い込まれました。

プレミアリーグで3試合連続ノーゴールのセインツが、まさかの先制。早い時間に追いつきたいレッズは、5分にチャンスをつかみます。右からのスローインを収めたサラーがニアのフィルミーノに転がすと、右足のシュートはベドナレクの足に当たってCK。8分に左からスプリントしたロバートソンの折り返しはDFに阻まれ、こぼれ球に反応したマネは打てませんでした。13分のレッズのCKは、ワイナルドゥムのヘッドから混戦となるも、ヘンダーソンのシュートはクロスバー越え。猛攻をしのいだセインツは、ジェネポとウォルコットにロングフィードを集め、急造の最終ラインを崩そうとしています。

26分、右からのロングボールをダニー・イングスが足元に収め、落としを受けたジェネポが右足でダイレクトショットを放ちますが、ボールはゴールの右上に逸れていきました。31分、足を痛めたジェネポがリタイアとなり、テラがピッチへ。34分にチアゴのサイドチェンジが左のマネに通りますが、中に持って放ったミドルは枠の上です。セインツの決定機は39分。縦に入った浮き球をダニー・イングスがテラに流すと、2人をかわして右足で打ったコントロールショットは、右ポストの脇を抜けていきます。追加タイムに入り、ロバートソンの縦パスでマネがボックス左を突破しますが、クロスを叩いたサラーのヘッドは浮いてしまいました。

前半は1-0、昨季プレミアリーグ王者はオンターゲットゼロ。後半開始からのラッシュは、再三のクロスが味方に合いません。50分にアーノルドのクロスがニアのワイナルドゥムに通り、右足のシュートがスティーヴンスの腕に当たりますが、VARをチェックすることなくジャッジはCK。55分のウォルコットのミドルは、高く上がってしまいました。クロップ監督は56分にチェンバレンを下げ、シャキリを投入。短いパスをつないだ58分の中央突破で、マネがボックス左に抜け出しますが、左足のフィニッシュはスティーヴンスがコースに入ってブロックしました。

62分、ロバートソンの縦パスでマネが左サイドをスプリント。早めに入れたラストパスは、ベドナレクがつま先で触ってCKに逃れました。70分を過ぎても、レッズのシュートが枠にいくシーンがありません。75分にロバートソンがボックス左のマネに預けると、左足のシュートは力がなくフォースターがキャッチ。2分後、チアゴのミドルはスティーヴンスに当たり、こぼれ球をフォローしたアーノルドの一撃は、サラーが触れて左に切れていきました。クロップ監督の2枚めは、77分にアーノルドをミルナーです。

85分に右サイドから上がったのはヴァレリ。ボックスの外に飛び出してきたアリソンの股間を抜いたボールがゴールに向かいますが、ヘンダーソンが間に合い、冷静につなぎました。92分にロバートソンのクロスがフィルミーノに届くも、無策で膝に当てた9番は呆然と立ち尽くしています。アリソンが上がってきた最後のCKは、マネのヘッドがフォースターの頭上にアウト。運動量と気迫溢れる守備が印象的だったセインツが、3試合連続ノーゴールという暗黒から抜け出し、予想外のアップセットを成し遂げました。

敗因は、本職不在のCBではなく、3試合で1ゴールというスランプに陥った攻撃陣でした。シュート16本、オンターゲットはわずか1本。いつも通りのパフォーマンスを披露していたのは、ロバートソンのみ。マネはシュートかパスかのプレイ選択に迷いが感じられ、フィルミーノはチャンスを活かせず、サラーは厳しいチェックで封じられました。1枚余らせたクロップ監督は、なぜ南野を使わなかったのか。細かいパスミスが多く、終始テンションが低かったチームの敗戦は必然でした。

2敗めを喫したレッズは、17試合で33ポイント。1試合少ないマンチェスター・ユナイテッドは同勝ち点で並んでおり、2試合少ないマンチェスター・シティは4ポイント差です。昨季は独走だったチームは、彼らを追う展開になるかもしれません。次節はマンチェスター・ユナイテッドとの直接対決。ゴールを決められなくなった3トップは、3試合連続で沈黙するのか、開き直って爆発するのか。説明不能のスランプの理由が疲労なら、FAカップのヴィラ戦から中8日というスケジュールでリフレッシュする可能性がありますが、果たして…!?


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“【Saints×Liverpool】3トップがまたも沈黙…開始2分の失点で、リヴァプールが今季2敗め!” への1件のコメント

  1. アイク より:

    更新ありがとうございます。
    記録的ペースで勝点を積み上げた2019年も圧勝の記憶はあまり無く、ギリギリの試合を拾いまくるマネの勝負強さが印象的でした。今はマネの爆発待ちです。
    首位決戦の前に残念な敗戦ですが、相手が強いほど燃える漫画みたいなチームカラーなのでユナイテッド戦は何とかなると思っています笑

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